異名同音の表記サブメニュー

【このメニューを表示するには】

〔異名同音の表記〕サブメニューを表示するには、〔Finale 2012〕>〔環境設定〕メニューから〔異名同音の表記〕を選択します。

【機能について】

このメニューでは、異名同音の表記に際して、つねにフラットを優先的に使って表記するのか、シャープを使うのか、Finaleのデフォルトに従うのか、または独自の表記対応表を使用するのかの4通りから、もっとも適したものを選択できます。独自の異名同音の表記対応表では、長調と短調、教会旋法または半音階のそれぞれについて設定することができます。ここで設定した内容は、〔高速ステップ入力〕ツールでMIDIキーボードを使って音を入力する場合や、〔リアルタイム入力〕の〔シーケンス採譜モード〕で入力する場合、MIDIファイルの読み込み時、〔MIDI/Audio〕メニューの〔採譜の再実行〕、またはその他のユーティリティ(和音へ集約、和音の分散、異名同音の再表記など)の使用時に適用されます。

譜面に入力されたその調の音階構成音(臨時記号が付いていない音)の表記には、つねに調号が優先されます。例えば、調号がト長調の時にF♯を弾くと、その音符はG♭ではなく、つねにF♯として表示されます。音符に臨時記号が付く場合、Finaleは選択された異名同音の表記法を適用して、その音符の記譜の方法を確定します。例えば、ハ長調の時、CとDの間の音は〔異名同音の表記〕で選択されている表記法により、C♯またはD♭と表示されます。

 

注:〔異名同音の表記〕の設定はその調のスケール音以外の音(臨時記号が用いられている音)だけに適用されます。スケールに含まれる音を表示するには調号が使用されます。

 

ステップ入力、またはMIDIを使用しない高速ステップ入力で入力された音には異名同音の表示は適用されません。これらの入力方法では、入力時に異名同音の表記を自由に選択できるからです。同じ音符でも、スコア譜とパート譜では異名同音の表記方法が異なる場合があります。

〔異名同音の表記〕はプログラム・オプションの1つです。つまり、選択されたオプションはすべてのファイルに適用されます。Finaleは、異名同音の表記の設定を他のプログラム設定とともに初期設定ファイルに保存します。

 

 

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