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MIDIチャンネル、Garritanインストゥルメント、Kontakt Playerについて

MIDIチャンネル、Garritan、Kontakt Playerについて

ここでは、MIDIチャンネル、MIDI楽器、およびFinale上での操作方法に関する詳しい説明は省略しています。これらについては、FinaleユーザーマニュアルのMIDIチャンネルをご参照ください。なお、Finaleのセットアップ・ウィザードで楽譜を新規作成し、スコア・マネージャで楽器を追加すると、各楽器に最適なチャンネルが設定されます。楽譜を新規作成するときはセットアップ・ウィザードまたはスコア・マネージャーを使うようにしてください。以下の説明は、作成済みの楽譜(旧バージョンのFinaleで作成した楽譜をFinale 2012にインポートする場合など)にチャンネルを設定するケースを想定しています。

Aria Playerの説明にあるように、Garritan Aria Playerは最大でGarritanインストゥルメントを同時に128個使用できます。128のGarritanインストゥルメントを128個のMIDIチャンネルに割り当て、Aria Playerの8つのインスタンスに分散させます。Aria Playerでは、各インスタンスにGarritanインストゥルメントを16個まで読み込むことができます。Finaleは最大8バンクを使用できます(〔MIDI/Audio〕メニューから〔AudioUnitsバンク/エフェクト〕ダイアログボックスを開くと確認できます)。

 

 

Aria Playerの1番目(一番上)のインスタンスはBank 1(Channel 1-16)とリンクし、2番目のインスタンスはBank 2(Channel 17-32)とリンクしています(以降のチャンネルも同様です)。Aria Playerの各インスタンスで同時に16チャンネルまで使用できます(Aria Playerを起動するには、該当するバンクの隣にある〔編集〕をクリックします)。

チャンネルの割り当てを変更する

初期状態では、Aria Playerのスロット番号はチャンネル番号と同じ設定になっています(例:スロット=1、チャンネル=1)。このチャンネル割り当ては必要に応じて変更できます。Aria Playerでは、スロット(グレーのボックス)の右下に現在のチャンネル番号が表示されます。

上の例を見ると、この楽器にはMIDI Channel 1が割り当てられていることが分かります。MIDIチャンネル番号を変更するには、MIDIチャンネル番号をクリックして、サブメニューから別のMIDIチャンネルを選択します。

選択した楽器に対して、1〜16の範囲でAria Playerの任意のチャンネルを指定できます。ただし、Aria Playerで楽器のチャンネル番号を変更したら、Finaleのスコア・マネージャーでも該当パートのチャンネルを変更する必要があるのでご注意ください。

Tip. Finale 2012では、スコア・マネージャーで設定するチャンネルのセットとして、あらかじめ2セット(MIDIプレイバック1セット、Audio Unitsプレイバック1セット)用意されています。したがって、Aria Playerでパーカッションパートをチャンネル10に設定するなどの操作は不要になりました。MIDI/ソフトシンセによるプレイバックに切り替えても、MIDIパーカッション音源でプレイバックされます。〔MIDI/Audio〕メニューから〔プレイバックにMIDIを使用〕を選択するだけで、チャンネルの割り当てがMIDI用のチャンネルセットに自動で更新されます。

Aria PlayerのチャンネルとFinaleのチャンネル

Aria Playerの1番目のインスタンス(Bank 1)に割り当てたチャンネルは、Finaleのスコア・マネージャーで設定するチャンネルと対応していなければなりません。例えば、Aria Playerの1番目のインスタンスでGarritanフルートをChannel 1に設定したとします。この場合、Finaleのスコア・マネージャーでもフルートパートにChannel 1を割り当てる必要があります。

 

セットアップ・ウィザードを使って楽譜を新規作成し、スコア・マネージャーで楽器をすれば、Aria Playerとスコア・マネージャーの両方で適切なチャンネル番号が自動で設定されます。チャンネル番号を手動で割り当てる必要があるのは、作成済みの楽譜またはテンプレートを使って楽譜を作成するときだけです。

楽器の数が16を超える場合、Aria Playerの2つ以上のインスタンスを使う必要があるので、設定が少し複雑になります。

複数パートで構成される五線、同一奏者による複数楽器の演奏、チャンネルの割り当てについて

オーケストラスコアでは、複数のパート(Flute 1、Flute 2など)を1つの五線にまとめて表記することがよくあります。Garritanインストゥルメントを使う場合は、2種類のGarritan フルート楽器(Flute 1パート用とFlute 2パート用)を同じ五線に割り当てるのが最良の方法です。この場合、2名の奏者がそれぞれの音で各パートを演奏するのを再現できます。ユニゾン(a2)のフレーズを2名が演奏しているようにするには、この方法を使うのが特に重要です(詳しくはGarritanインストゥルメントのバリエーションをご参照ください)。

この方法でGarritanインストゥルメントを割り当てるには、Finaleのスコア・マネージャーにあるレイヤー機能を使います。同じ五線の別のレイヤーに別のチャンネルを設定し、チャンネルごとにGarritanインストゥルメントを割り当てます。

例として、パート名「Flute 1 & 2」を設定したスコア・マネージャー画面を下に示します。

 

 

パート名の左の三角形をクリックすると、いくつかのオプションが現れます。

 

 

下の図のように、「Flute 2」という楽器をレイヤー2に新しく追加し、レイヤー2の音符がChannel 2で演奏されるように設定します。

 

 

次に、Aria PlayerのBank 1に2種類のGarritanフルート楽器を読み込み、Aria PlayerのチャンネルとしてChannel 1、Channel 2を割り当てます。

楽譜画面に戻り、レイヤー1にFlute 1の音符を入力し、レイヤー2にFlute 2の音符を入力します。同じ奏者が複数の楽器を演奏する場合も、同じ方法を使用できます。例えば、クラリネット奏者が曲の一部分のフレーズをバスクラリネットで演奏する場合などです。Flute 1 & 2と同様に、スコア・マネージャーに「Bass Clarinet」という新しい楽器を作成し、FinaleのChannel 2を割り当てます。

 

 

次に、Aria PlayerのBank 1にGarritan Bb ClarinetとGarritan Bass Clarinetを読み込み、それぞれChannel 1とChannel 2を割り当てます。楽譜画面に戻り、レイヤー1にBb Clarinetの音符を入力し、レイヤー2にBass Clarinetの音符を入力します。楽譜スタイルを使ってBb Bass Clarinetの移調を設定します(詳しい手順は、Finaleユーザーマニュアルの楽譜スタイルをご参照ください)。

複数のパートで構成される五線の場合、キースイッチをトリガーする発想記号(Pizz.など)が正確に動作しないことがあります。問題が起こるようであれば、複数パートを個別の五線に分散させて楽譜を作成してください。

Aria Player(またはKontakt Player)とFinaleのチャンネル番号対応表

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