Finaleでは、通常、各パート(五線)ごとに1つのMIDIチャンネルが割り当てられています。しかし、例えば2つの異なるパッチを同時に鳴らして、独自の音色を作成したい場合などには、五線内のデータを複数のMIDIチャンネルを使用して送信したい場合があります。この様な場合には、プレイバックを定義する発想記号(非表示にすることもできます)を作成します。この記号のプレイバック定義の中には、MIDIデータダンプ処理も含まれます。
Note. このプレイバック・データ送信機能を使いこなす上で、覚えておくと便利なコードをご紹介します。パート上のある地点において、追加設定した2つのMIDIチャンネルの内の1つだけを使いたい場合には、もう1つ別の〔発想記号〕を作成します。この際に、変更したくないMIDIチャンネルに対しては、〔データ〕のテキストボックスに「$FE」と入力します。例えば、この機能を使って、5チャンネルと6チャンネルを再生用に追加した(この場合ダイアログボックス内の表示は「$FF、$04、$05」となります)後、今度はその追加チャンネルを5チャンネルと12チャンネルに変更したい場合、同様にして音符発想記号を作成し、〔データ〕のテキストボックスに今度は「$FF、$FE、$11」と入力します。
逆に、発想記号で設定した追加MIDIチャンネルの使用を中止したい場合は、適当な〔データ〕テキストボックスに「$FF」と入力します。例えば、最初のデータダンプの発想記号は、パートにチャンネル5とチャンネル6を使用させるため、〔データ〕のテキストボックスには、それぞれ$FF、4、5と表示されているはずです。今度は、チャンネル5の使用を中止してみましょう。新しい発想記号を作成して〔データ〕のテキストボックスに、それぞれ$FF、$FF、$FE(前述の様に$FEは、このチャンネルの設定を変更しないことを意味するコマンドです)と入力します。
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