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Finaleでは、通常、各パート(五線)ごとに1つのMIDIチャンネルが割り当てられています。しかし、例えば2つの異なるパッチを同時に鳴らして、独自の音色を作成したい場合などには、五線内のデータを複数のMIDIチャンネルを使用して送信したい場合があります。この様な場合には、プレイバックを定義する発想記号(非表示にすることもできます)を作成します。この記号のプレイバック定義の中には、MIDIデータダンプ処理も含まれます。

五線に複数のMIDIチャンネルを割り当てるには

  1. 〔発想記号〕ツールimage\Expression_Tool.gifをクリックして、複数のMIDIチャンネルの使用を開始する音符の上か下をダブルクリックします。〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが表示されます。
  2. 〔(カテゴリ名)の作成〕をクリックします。〔発想記号の設計〕ダイアログボックスが表示されます。
  3. データダンプの記号に表示したい文字列をテキストボックスに入力します。フォントを変更するには、文字列を反転表示して〔文字〕メニューから〔フォント〕を選択します。(あるいは、このテキストボックスを空白にしておくこともできます。)
  4. 〔プレイバック〕タブをクリックします。プレイバックオプションが表示されます。
  5. 〔タイプ〕から〔MIDI送信〕を選択します。〔プレイバック・データ送信〕ダイアログボックスが表示されます。
  6. 〔送信するバイト数〕のテキストボックスに、MIDIチャンネルを1つ増やす場合は「2」、2つ増やす場合は「3」を入力します。1つのパートにつき、(すでに設定されているチャンネルを含めて)最大3チャンネルまでを使用してプレイバックすることができます。
  7. 〔データ〕の最初のテキストボックスに、「$FF」と入力します。ドルマークで始まるこのコードは、MIDIインストゥルメントへ複数のチャンネルから受信できる様に準備をおこなうことを命令します。
  8. 次の〔データ〕のテキストボックスに、そのパートのプレイバックに使用したいMIDIチャンネルの番号から1を引いた番号(1桁か2桁)を入力してください。例えば、パートに(元から設定されているチャンネルを除いて)チャンネル5とチャンネル6を使用させたい場合、2番目の〔データ〕のテキストボックスに「4」、3番目のテキストボックスへ「5」と入力します。(最初に表示されている「$00」を削除してから数字を入力してください。)Finaleは、プレイバック中にこの発想記号の位置へ達すると、自動的に設定したMIDIチャンネルの使用を可能にします。
  9. Commandキーを押しながら〔OK〕をクリックします。楽譜上に戻ります。

Note. このプレイバック・データ送信機能を使いこなす上で、覚えておくと便利なコードをご紹介します。パート上のある地点において、追加設定した2つのMIDIチャンネルの内の1つだけを使いたい場合には、もう1つ別の〔発想記号〕を作成します。この際に、変更したくないMIDIチャンネルに対しては、〔データ〕のテキストボックスに「$FE」と入力します。例えば、この機能を使って、5チャンネルと6チャンネルを再生用に追加した(この場合ダイアログボックス内の表示は「$FF、$04、$05」となります)後、今度はその追加チャンネルを5チャンネルと12チャンネルに変更したい場合、同様にして音符発想記号を作成し、〔データ〕のテキストボックスに今度は「$FF、$FE、$11」と入力します。

 

逆に、発想記号で設定した追加MIDIチャンネルの使用を中止したい場合は、適当な〔データ〕テキストボックスに「$FF」と入力します。例えば、最初のデータダンプの発想記号は、パートにチャンネル5とチャンネル6を使用させるため、〔データ〕のテキストボックスには、それぞれ$FF、4、5と表示されているはずです。今度は、チャンネル5の使用を中止してみましょう。新しい発想記号を作成して〔データ〕のテキストボックスに、それぞれ$FF、$FF、$FE(前述の様に$FEは、このチャンネルの設定を変更しないことを意味するコマンドです)と入力します。

 

 

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