このオプションでどのような設定をおこなうかは、作成する楽譜の種類や制作者の好みにより異なります。ここで適切な設定をおこなっておけば、符尾の向きや音符の位置の変化に応じてアーティキュレーションの位置を自動的に調整させたり、フェルマータなどの形を上下反転させたりすることができますので、制作時間や手間を大幅に節約することができます。
注:通常のアーティキュレーションに関しては、この〔位置設定〕オプションは初期設定の状態ですでに適切に設定されていますので、あえてそれを変更する必要がない場合(もしくは独自のアーティキュレーションを作成する必要がない場合)は以下の解説を読み飛ばしていただいてかまいません。
ジャズやポップス向けの楽譜では、符尾の向きにかかわらずアーティキュレーションをつねに音符の上側に配置する場合があります。その場合には〔位置〕ドロップダウンリストから〔音符の上〕 を選択してください。
それ以外の楽譜の場合、多くのアーティキュレーションの位置はそれが付けられる音符の符尾の向きにより変化します。その場合には〔位置〕ドロップダウンリストから〔符頭側〕 または 〔符尾側〕 を選択してください。また、この欄ではその他の位置設定に関するオプションを、チェックボックスで選択できます。記号が五線の線にかかってしまうのを防ぎたい場合には〔線上には配置しない〕にチェックを入れてください。(ただし、記号=キャラクタはそれぞれ大きさが異なりますので、上記の設定がおこなわれた場合でも実際に線上を避けて配置されるのは正確には記号自体ではなくそのハンドル、ということになります。したがって、たとえハンドルが線間に配置されたとしてもその記号自体は線にかかってしまうことがあります。その場合には〔ハンドル位置調整〕をクリックし、記号が線上にかからないようにハンドルの位置を修正してください。)アーティキュレーションの位置をできるだけ音符へ近づけて、しかも五線内には入らないようにしたい場合には〔つねに五線の外に置く〕にチェックを入れてください。Finaleでは五線内、五線外にかかわらず、つねにアーティキュレーションと音符との間隔を一定に保つこともできますし、上記のように五線の外では一定の距離を保ちながらも五線内には入らないようにする、という指定もできます。アーティキュレーションの左右の位置を、自動的に符頭の中央にそろえて配置したい場合には〔中央揃え〕にチェックを入れてください。また、アーティキュレーションを和音の一番上の音に合わせて配置する場合には〔最高音に追従する〕にチェックを入れてください(チェックしない場合は、和音の最低音に追従します)。
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