歌詞ツール

このツールを使用すると、歌詞の作成、編集、移動ができます。Finaleでは多数の異なる歌詞（例えば、複数の節のある賛美歌など）を作成することが可能です。個々の歌詞について、ベースラインを上下に動かすことができます。このツールをクリックすると、〔歌詞〕メニューが現れます。このメニューには歌詞の作成に必要なすべてのコマンドが存在します。詳しくは歌詞をご参照ください。

歌詞を割り付けたい五線（パート）をクリックすると、その五線が歌詞の編集対象になります。
〔楽譜へ直接タイプ〕で↑または↓を押すと、前後のバース、コーラス、セクションを選択できます。
〔楽譜へ直接タイプ〕モード、もしくは〔クリックで割り付け〕モードで、画面の左端にある4つの三角形をドラッグすると、歌詞のベースラインを垂直移動できます。三角形の機能の詳細については、歌詞をご参照ください。

〔楽譜へ直接タイプ〕を選択中に、歌詞を付けたい部分の最初の音符をクリックすると、その音符の下にテキストの挿入ポイントが表示されますので、そのまま普通に文章をタイプするように、歌詞を打っていくことができます。
〔楽譜へ直接タイプ〕を選択中に、すでに歌詞がふられている音符をクリックすると、その歌詞のシラブル（音節）が選択状態になります。この状態で何か文字を入力すると、そのシラブルは入力された文字と入れ替わります。
〔クリックで割り付け〕を選択中に、歌詞を付けたい部分の最初の音符をクリックすると、〔歌詞〕ウィンドウの先頭に表示されているシラブルが、その音符に割り付けられます。（もしその音符が「ボイス2」にある場合は、Shiftキーを押しながらクリックしてください。）
〔クリックで割り付け〕を選択中に、歌詞を付けたい部分の最初の音符を、Ctrlキーを押しながらクリックすると、〔歌詞〕ウィンドウに表示されているすべての歌詞が、順番に音符に割り振られていきます。1つの音符には1つのシラブルが割り付けられ、休符やタイでつながれた音符は自動的にスキップされます。また、現在選択中のレイヤー以外の音符には歌詞は割り付けられません。（現在選択中のレイヤーは、楽譜が表示されているウィンドウの左下のドロップダウンリストで確認することができます。）
〔音引き線の編集〕を選択中に、音引き線をつけたいシラブルをクリックすると、音引き線の終点にハンドルが表示されます（もしその音符が「ボイス2」にある場合は、Shiftキーを押しながらクリックしてください。）そのハンドルを右にドラッグしていくと、音引き線（そのシラブルが2つ以上の音にまたがっていることを示す下線）をひくことができます。一度つけた音引き線を削除する場合は、音引き線に表示されたハンドルを選択してDeleteキーを押します。
〔シラブル調整〕の選択時にハンドルをクリックして、ドラッグまたは矢印キーにより位置を移動します。（もしその音符がボイス2にある場合は、Shiftキーを押しながらクリックしてください）。ハンドルを選択してBackspaceを押すと、移動させたシラブルが元の位置に戻ります。ハンドルを選択してDeleteキーを押すと、そのシラブルが楽譜から消去されます。同じ音符に割り付けられた複数のシラブルの位置揃えを変更したい場合は、表示されているハンドルのうち一番音符に近いハンドルをクリックして、〔位置合わせ〕や〔文字揃え〕のサブメニューから選択してください。あるハンドルの位置合わせ/文字揃えの設定を変更すると、同じ音符に割り付けられているすべてのシラブルが変更されます。歌詞メニューをご参照ください。
〔歌詞をコピー〕モードで、小節を1つクリックすると小節を1つ選択、他の小節をShift＋クリックすると他の小節を加えて選択、複数の小節をドラッグで囲むと複数の小節を選択、五線の左側をクリックするとその五線の最初から最後までを選択することができます。選択した先頭の小節を移動先の最初の小節にドラッグすると、その小節の歌詞が目的の小節にコピーされます。〔歌詞をコピー〕モードでは、割り付け先にコピーするだけで〔歌詞〕ウィンドウの内容は変わりませんが、〔歌詞〕ウィンドウで歌詞に変更を加えると、コピー先のすべての歌詞に変更が適用されます（これに対して、通常のコピー操作で歌詞をコピーした場合、〔歌詞〕ウィンドウに歌詞の複製が作成されます。この場合、コピー先の歌詞を個別に編集できます）。
〔歌詞をずらす〕を選択中に、前後の音符にずらして割り付けたいシラブルをクリックすると、そのシラブルとそれ以降のシラブルが左や右の音符にそれぞれ移動します。ただし、休符やタイにつながれた音符は自動的にスキップされます。

〔歌詞〕メニューの〔シラブル調整〕を選択中に、表示されているハンドルのうち一番音符に近いハンドルを右クリックすると、コンテクストメニューが表示されます。コンテクストメニューに表示される項目はクリックした箇所によって異なります。下の表をご参照ください。

歌詞のハンドル

メニュー項目	機能
位置合わせデフォルト	シラブルの位置合わせをFinaleの初期設定に戻します。
位置合わせデフォルト	シラブルの位置合わせをFinaleの初期設定に戻します。
中央揃え	音符の下で中央揃えになるようにシラブルを位置付けます。
左揃え	音符の下で左揃えになるようにシラブルを位置付けます。
右揃え	音符の下で右揃えになるようにシラブルを位置付けます。
文字揃えデフォルト	シラブルの文字揃えをFinaleの初期設定に戻します。
中央揃え	それぞれのシラブル同士が中央揃えになるように位置付けます。
左揃え	それぞれのシラブル同士が左揃えになるように位置付けます。
右揃え	それぞれのシラブル同士が右揃えになるように位置付けます。
歌詞番号を付ける	シラブルの左にバース/コーラス/セクションの番号を表示します歌詞番号を付けるにはをご参照ください。
リンクを解除（全パート譜へのリンク）	シラブルの位置調整に関して、スコア譜とパート譜のリンクを解除します。
リンクを復帰	シラブルの位置調整に関して、スコア譜とパート譜のリンクを復帰します。