このツールを使用すると、任意の場所に動かせる〔変形図形〕パレットが表示され、スラー、クレッシェンド記号、括弧、点線など、伸縮自在な変形図形を楽譜上に書き込むことができます(変形図形パレットが出てこない場合には、〔ウィンドウ〕メニューから選択してください)。
これらの記号を楽譜上に配置する場合には、カーソルのアイコンの小さな矢印が、正しい五線を指していることを確認してください。ただし、音符附随の変形図形を配置する場合には、カーソルは小さな音符の形に変わりますので、カーソルを割り付けたい音符の真上に持っていってください。また、符頭に附随する変形図形を配置する際には、カーソルは小さな符頭の形に変わります。いずれの場合も、ダブルクリックして2度目のクリックの時にマウスボタンを放さずにそのまま右へドラッグします。ドラッグに合わせて図形が現れてどんどん右へ延びていきます。図形が必要な長さになった時点、あるいは、図形の終点の音符が反転表示された時点でマウスボタンを放してください。
〔変形図形〕ツールには、あらかじめ定義されているマクロ機能が使用可能です。それぞれのツールが特定のキーに割り当てられており、ツール・パレットからツールを切り替える手間を省くことができます。
変形図形ツールでマクロ機能を使用するには
〔変形図形〕ツールのマクロ機能を使用するには、キーボードの該当キーを押します。キーを押しながら楽譜上をダブルクリック+ドラッグすると、目的の図形が表示されます。例えば、スラー、グリッサンド、ベンド記号、スライド記号などでは、音符と音符を結ぶようにしてダブルクリック+ドラッグします。変形図形のマクロ機能はあらかじめ下記のように定義されています。
A |
人口ハーモニクス |
B |
ギターベンド |
D |
点線 |
E |
トリル(波線)、ビブラート |
F |
グリッサンド(テキストなし) |
G |
グリッサンド(テキストつき) |
H |
ハンマリングオン (H) |
P |
プリングオフ (P) |
R |
リリース (R) |
U |
ベンド (B) |
2 |
ハンマリングオン (H) - スラーまたはタイの上 |
3 |
プリングオフ (P) - スラーまたはタイの上 |
4 |
リリース (R) - スラーまたはタイの上 |
5 |
ベンド (B) - スラーまたはタイの上 |
L |
実線 |
M |
パームミュート(P.M.) |
N |
ナチュラルハーモニクス(N.H.) |
S |
スラー |
T |
トリル |
V |
点線のスラー |
X |
タブスライド |
Y |
点線括弧 |
Z |
両閉点線括弧 |
1 |
15ma/mb |
6 |
ベンド・ハット |
8 |
8va/vb |
L |
直線 |
K |
括弧 |
O(アルファベット) |
両閉括弧 |
< |
クレッシェンド |
> |
デクレッシェンド |
変形図形にマクロ機能を設定するには
〔変形線形の選択〕ダイアログボックスに用意されている変形図形に、数字か文字を割り当てることができます。また、これらの変形図形は小節、音符のいずれかに割り付けることができます。
コンテクストメニューは、記号類のハンドルを右クリックすると表示されます。コンテクストメニューに表示される項目はクリックした箇所によって異なります。下の表をご参照ください。
メニュー項目 |
機能 |
編集 |
選択した変形図形に編集ハンドルを表示します。 |
削除 |
選択した変形図形を削除します。 |
水平に整列 |
(クレッシェンド、点線、実線、特殊ライン、トリル、8va、15ma、囲みなどの、小節附随の変形図形でのみ有効)選択された複数の図形を、複数の五線に渡り五線からの距離をそろえて水平方向に整列します。 |
垂直に整列 |
(クレッシェンド、点線、実線、特殊ライン、トリル、8va、15ma、囲みなどの、小節附随の変形図形でのみ有効)選択された複数の図形を、両端が揃うように長さを調整して垂直方向に整列します。 |
段をまたぐ図形を水平に固定 |
(スラー、クレッシェンド、囲み、点線、実線、特殊ライン、グリッサンド、ベンド、スライド)図形が組段をまたがる際に、傾きをなくして水平に固定します。 |
段をまたぐ図形の角度を保持 |
(スラー、クレッシェンド、囲み、点線、実線、特殊ライン、グリッサンド、ベンド、スライド)図形が組段をまたがる際に、傾きの角度を保持します(水平にしない)。 |
水平に固定 |
(クレッシェンド、点線、実線、特殊ライン、囲み)図形を水平にまっすぐに配置します。この項目は、〔変形線形のスタイル〕ダイアログボックスでの設定がデフォルト値として反映されます。 |
スラーの手動調整を解除 |
(スラーのみ)スラーの配置と形をフレックス・スラーのデフォルト値に戻します。固定されたフレックス・スラーはフレックス・スラーの初期値に戻ります。 |
フレックス・スラー |
(スラーのみ)自動、使用、不使用のいずれかを選択してください。〔自動〕を選択した場合、〔スラー詳細設定〕ダイアログボックスの設定が適用されます。〔使用〕を選択した場合は、そのスラーにフレックス・スラーが使用されます。〔不使用〕を選択した場合は、フレックス・スラーは使用されません。 |
臨時記号を避ける |
(スラーのみ)自動、使用、不使用のいずれかを選択してください。〔自動〕を選択した場合、〔スラー詳細設定〕ダイアログボックスの設定が適用されます。フレックス・スラーを使用している時に〔使用〕を選択した場合は、スラーは臨時記号を避けて配置されます。〔不使用〕を選択した場合は、臨時記号は避けられません。 |
方向 |
(スラー、ベンド)反転、自動、上向き、下向きのいずれかを選択することにより、スラーの向きを指定できます。 |
参照:
User Manual Home |
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