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オーディオ録音した内容をプレイバックする際に、MIDIによる伴奏のパートに対して若干の遅れが生じる場合があります。これは、伴奏のプレイバックを聞きながらマイクを通して歌われたあるいは演奏された内容が、コンピュータの処理の遅れによりずれて取り込まれてしまったことによるもので、このような遅れを「レイテンシー」と呼びます。Finaleでは、オーディオ設定によりこのようなレイテンシーを補正することができます。レイテンシーの調整は、一度設定してしまえばハードウェアの構成が変わらない限りは再調整することなく使用することができます。

オーディオ録音のレイテンシーを調整するには

  1. 〔ファイル〕メニューの〔新規作成〕から〔デフォルトの新規ファイル〕を選択します。空の新しいファイルが開きますので、スタジオ表示に切り替えてください。このファイルを使用してレイテンシーを測ります。
  2. 〔ステップ入力〕ツールimage\Simple_Entry_Tool.gifをクリックします。1拍目に任意の音符を入力してください。この音符が基準となります。
  3. 〔MIDI/Audio〕メニューの〔オーディオトラック〕から〔オーディオトラックの追加〕を選択します。通常の五線の上にオーディオ・トラックが作成されます。
  4. 〔リアルタイム入力〕ツールimage\HyperScribe_Tool.gifをクリックします。
  5. 〔リアルタイム入力〕メニューの〔拍の設定〕からサブメニューの〔プレイバックとクリック音〕を選択します。〔録音開始の信号〕〔なし(すぐに録音を開始する)〕を選択します。これにより、クリック音とカウントオフ ダイアログボックスで指定された小節のカウントオフを数えてレコーディングが開始されます。
  6. 1小節目をクリックするとカウントオフが始まりますので、設定した小節数(通常は2小節)を数えて、何か音をマイクから録音してください(短めの声やパーカッションの音などが適しています)。  
  7. 楽譜上の任意の箇所をクリックしてレコーディングを終了します。録音した内容の波形がオーディオ・トラックに表示されます。
  8. プレイバックボタンをクリックして再生します。録音内容と入力した音符の再生のタイミングが一致しない場合はレイテンシーを調整する必要があります。
  9. 〔MIDI/Audio〕メニューの〔デバイスのセットアップ〕から〔オーディオ設定〕を選択します。〔オーディオ設定〕ダイアログボックスが表示されます。
  10. 〔オーディオ入力のレイテンシー〕の欄に「50」と入力します。コンピュータの性能により数値は異なりますが、一般的にはこれ位の数値から検証を始めるのがよいでしょう。
  11. 〔OK〕をクリックします。上記の6番目と7番目の手順を繰り返します。〔OK〕をクリックしてもしまだ録音内容が遅れて再生される場合は、〔オーディオ設定〕ダイアログボックスの〔オーディオ入力のレイテンシー〕の値を増やす必要があります。8番目〜9番目の手順を繰り返して、数値に例えば「65」などを入力して再度お試しください。もし録音内容がかえって早まって再生される場合は、数値を「35」などのより小さい値にしてください。このように、数値の変更と録音を繰り返しながら、記譜内容と録音内容が同時に発音される適正な値を探ります。

 

 

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