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Human Playback初期設定-楽器固有の奏法

【このダイアログボックスを表示するには】

  1. 〔Finale 2014〕 > 〔環境設定〕を選択して、〔Human Playback〕を選択します。
  2. 〔楽器固有の奏法〕タブをクリックします。

または、

  1. 〔ウィンドウ〕メニューから〔プレイバック・コントローラー〕を選択します。
  2. プレイバック・コントローラーにあるボタンをクリックします。
  3. 〔HP初期設定〕をクリックします。
  4. 〔楽器固有の奏法〕タブをクリックします。

【機能について】

ここでは、ピチカート、フラッタータンギングなどの奏法を定義し、カスタマイズします。また、この画面の設定を利用して、各サウンドライブラリやプレイバック機器の特徴を最大限に活かすことができます。例えば、同じ楽譜ファイルでGPOとソフトシンセの両方を使用する場合、各プレイバック機器の特性に応じてHuman Playbackの複数の奏法を使用できます。Native Instrumentの他のサウンドサンプルライブラリ(例:Garritan Personal Orchestra、Garritan Jazz & Big Band、EWQL)を組み合わせて使う場合も同様です。この画面の設定もHuman Playbackによる正確でリアルなプレイバックに反映されるので、様々なサウンドデバイスのメリットを最大限に活かすことができます。

このウィンドウは、選択可能な奏法を一覧表示しています。各定義項目は名前、動作の概要、適用するケース、奏法をオン/オフするチェックボックスで構成されています。いくつかの奏法ごとにグループ化されており、フォルダ名の隣の三角形をクリックすることにより表示の展開/折り畳みを切り替えます。奏法とフォルダをドラッグ&ドロップできますが、フォルダ内にフォルダを作成することはできません。

設定のしかた

奏法フォルダを展開表示して、編集する奏法をクリックして選択します。

ここでは、〔Garritan:弦楽器〕グループのピチカートを例に説明します。

一番上のポップアップメニューで楽器の種類を選択します。矢印をクリックすると楽器の種類または楽器名のリストが表示されます。

ここに表示されるのは楽器の完全な一覧ではありません。サンプルライブラリで一般に使用できる奏法を持つ楽器だけが表示されます。個々の楽器に対して類似の奏法が優先的に適用されることがあります。例えば「弦楽器」に対してピチカートを設定し、さらに「バイオリン」にもピチカートを設定した場合、バイオリンパートにはバイオリン用ピチカートが優先的に適用され、弦楽器用のピチカートは無視されます。

弦楽器で使用できる奏法は下図のリストのように表示されます。

動作が進むほど選択肢が少なくなります。この例では次のように表示されます。

動作 1:

動作 2:

動作 3:

右にあるポップアップメニューは、指定した動作の値を示します。選択した動作によって表示内容が異なります。最後のポップアップメニューでは、文字を指定してさらに精密にフィルタリングします。

最後のフィルターは特に重要です。この例では、名前に「Garritan」が含まれるスロット(MIDIセットアップで設定したAudio Units外部デバイス)にのみピチカートの設定が適用されます。別の例としてVienna Symphonic Library(Kontakt ソフトウェアに同梱)のKSサンプルViolin Ens 14(All X)を設定する場合、上記とは違った設定が必要です。対象楽器:バイオリン、キースイッチノートナンバー:18、コントローラー:CC#1、名前に「kontakt」が含まれるデバイス、のように設定します。

ソフトシンセ(General MIDI)のピチカート奏法の場合、

プログラム#46はソフトシンセまたは外部MIDIプレイバックにのみ適用されます。Human Playbackは利用可能な全プレイバックデバイス(Audio Units、ソフトシンセ、外部音源)を自動検索しますが、常にカスタマイズの選択の余地を残している点が重要です。

動作の種類

キースイッチの他に多くの項目があります。

この他の動作として、音程を付加(半音単位)(パーカッションロール用)、ピッチを固定発音範囲指定基準ボリュームがあります。

適用するケース

フィルタリングに使う文字列は、大文字小文字、スペースの有無、記号(ドット、ダッシュ、アクセント等)の有無を区別しません。複数の項目を指定する場合はコンマで区切ってください。

楽器別の奏法

持続音系楽器:

弦楽器の奏法:

弦楽器の奏法は数が多いため、Human Playbackの用語は学術的な語彙と必ずしも一致していません。どちらかというとサンプルライブラリを指向した用語を定義しています。

サンプリング音があれば、次のように複数の奏法を混合することもできます。

例えば、Human Playbackがスル・ポンティチェロを認識すると、その前に弱音器があるかどうかを判断します。ただしこれは、「ポンティチェロ+弱音器」の組み合わせを定義した奏法が存在する場合に限ります。この奏法が定義されていなければ、通常の(弱音器なしの)ポンティチェロの設定が使われます。トレモロ、およびサンプリング音によるトリルでも同様に機能します。

木管楽器(サックスを含む)の奏法:

金管楽器の奏法:

 

参照:

Human Playback

Human Playback初期設定 // Human Playback初期設定ダイアログボックス

Human Playback初期設定-強弱変化とボリューム

Human Playback初期設定-MIDIデータ

Human Playback初期設定-グリッサンドとベンド

Human Playback初期設定-装飾記号とトレモロ

Human Playback初期設定-テンポ変化

Human Playback初期設定-Garritan独自の効果

 

 

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