省略の記譜法ダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
- 〔五線〕ツールをクリックします。〔五線〕メニューが表示されます。
- 〔五線〕メニューから〔五線の属性の編集〕または〔楽譜スタイルの定義〕を選択します。
- 次に、〔省略の記譜法〕の隣にある〔選択〕をクリックします。
【機能について】
このコマンドを使用し、スラッシュや繰り返し記号、空白の小節を表記することができます。楽譜スタイルを使用すると、五線の一部に省略の記譜法を適用できます(「五線の属性」として設定した省略の記譜法は五線全体に適用されます。これに対して、「楽譜スタイル」として設定した省略の記譜法は選択範囲に対して適用されます)。
- スラッシュ表記 この表記法を選択すると、その小節には1拍ごとに1つのスラッシュが表示されます。例えば2/2拍子では、1小節に2つのスラッシュが表示されます。6/8のような複合拍子の時にスラッシュに付点を表示したい場合は、〔複合拍子のスラッシュに付点を付ける〕をチェックしてください。スラッシュ表記は、演奏者にリズムを特定しないで適当に伴奏したり、即興で演奏したりするように指示したい場合に使用します。
- リズム表記 この表記法を選択すると、すべての音符(和音を含む)は符尾や旗のついたスラッシュ記号に置き換わります。すべてのスラッシュは音程に関わらず五線の第3線に集められ、〔リズム表記の符尾を上向きにする〕にチェックを入れていない場合は、すべての符尾は下向きになります。この表記法は、演奏者に指定したリズムで適当に伴奏したり即興で演奏したりするように指示したい場合に使用します。リズム表記時のスラッシュの表示位置を変更したい場合は、ファイル別オプション-省略の記譜法をご参照ください。
- 1小節の繰り返し表記 この表記法を選択すると、その小節にすでに音符が入力されていても、それらを非表示にして、かわりに1小節繰り返しの記号を表示します。この記号は演奏者に前の小節と同じ音(フレーズ)を繰り返して演奏することを指示します。特定の小節にのみ適用したい場合は楽譜スタイルを使用してください。
- 2小節の繰り返し この表記法を選択すると、その小節にすでに音符が入力されていても、それらを非表示にして、かわりに2小節繰り返しの記号を表示します。この記号は演奏者に前2小節と同じ音(フレーズ)を繰り返して演奏することを指示します。数字の表示位置を変更したい場合は、ファイル別オプション-省略の記譜法をご参照ください。特定の小節にのみ適用したい場合は楽譜スタイルを使用してください。
- 空白の小節選択した小節のすべての音符を隠したい場合には、この設定を選択してください。この機能の利点は、たとえ音符が隠されていてもそのレイヤーの音符に割り付けられている歌詞などは、そのまま表示されるところにあります。この機能により、空白の小節の下に歌詞を配置することなどが可能になります。
- 空白の小節(休符表示) この表記法を選択すると、選択した五線の楽譜レイヤーを非表示にして、代わりに休符を表示します。スコア譜とリンクしたパート譜が複声部から成る場合に、ある小節では1つの音符が複声を表し、別の小節では1つの音符がソロを表しているとき、このオプションを選択すると便利です。余分な音符を一時的に休符に変えて印刷するには、楽譜スタイルでこの記譜法を選択してください。
- 普通の小節 選択した範囲を通常の記譜法で表記したい場合は、このオプションを選択してください。
- 適用するレイヤー・表示する項目:[アーティキュレーション・歌詞・発想記号・変形図形] 特別な記譜法を適用するレイヤーを選択します。選択したレイヤーで表示する音符付随の項目を、下のチェックボックスで選択します。
- すべてのレイヤー・表示する項目:[コードネーム・フレットボード] コードネームとフレットボードは、特定のレイヤーでなく拍に割り付けられます。コードネームとフレットボードを表示するかどうかをチェックボックスで指定します。
- その他のレイヤー・表示する項目:[音符・歌詞・アーティキュレーション・変形図形・発想記号] このオプションは、上の〔適用するレイヤー〕に似ていますが、適用されるのは、特別な記譜法の適用対象を除くレイヤーだけです。特別な記譜法が適用されているレイヤーには適用されません。
- 複合拍子では符点を付ける 〔スラッシュ表記〕を選択した時にこのボックスにチェックを入れると、6/8拍子などの複合拍子の小節で表示されるスラッシュに付点がつきます。
- リズム表記の符尾を上向きにする 〔リズム表記〕を選択した時の音符の符尾をすべて上向きにしたい場合には、このボックスにチェックを入れてください。
- OK・キャンセル 〔OK〕をクリックすると設定内容が確定されます。〔キャンセル〕をクリックすると設定内容は破棄されます。
参照:
楽譜スタイルダイアログボックス
ファイル別オプション-省略の記譜法
五線ツール