ここでは、Finaleで使用できる記譜用フォントをいくつかご紹介します。
Kousaku(こうさく)(Finale、Allegro 2005、PrintMusic! 2004以降に付属)
Finale 2004から新たに付属するようになった、国内の出版譜を元にしてデザインされた記譜用フォントです。日本の記譜法に添った独自の記号が用意されています。
Chaconne(シャコンヌ)(Finaleに付属)現在までに多くの国内出版譜に使用されてきた記譜用フォントです。株式会社ストーンシステムにより、日本語版のFinaleのためにデザインされました。
Maestro(マエストロ)、Maestro Percussion(マエストロ・パーカッション)、Maestro Wide(マエストロ・ワイド)(Finale、Allegro、PrintMusic!に付属)
Blake Hodgetts氏(ToccataおよびFughettaもご参照ください)がMakeMusic社のために開発したFinale用デフォルト記譜フォントです。これはエレガントなフォントでありながらもPetrucciよりも強壮で、よりプロの浄書に近い楽譜が作れます。Maestro Wideは、符頭がより幅広であることを除いてはまったく同じです。
Petrucci(ペトルッチ)(Finaleに付属)
この記譜用フォントは16世紀に初めて多声音楽に活版印刷を利用したイタリア人、Ottaviano PetrucciにちなんでPetrucciと呼ばれます。長年Finale製品のデフォルト記譜用フォントでしたが、現在は互換用として製品に同梱されています。
Tamburo(タンブーロ)(Finaleに付属)
イタリア語で“ドラム”を意味するTamburoは基本的に符頭で構成されたフォントです。特にパーカッションの記譜(楽器符頭や多数のアーティキュレーション・マークを含む)に役立つ様々なキャラクタが含まれています。Tamburoには、独特の符頭で音階のそれぞれの音符を表示する、賛美歌の特殊な音符の音楽に用いられるキャラクタの全セットも含まれています。さらに、Tamburoは4分音を含む音楽の変化記号の選択肢が追加されています。
Finale Engraver Font(エングレーバー・フォント)(Finaleに付属)
Finale Engraver FontSetは音楽出版協会の記譜用フォントデザイン仕様に沿うためにBruce Nelson氏によって開発されました。違った角度をもつより大きめの符頭を含んでいます。“延ばし記号”付き符頭、“ユニゾン”符頭、“トリル”符頭、“和音”符頭、さらに強弱記号やアーティキュレーション、テンポ・マークやハープペダル記号の異なるバリエーションが含まれます。Engraverフォントもあわせてご覧ください。
Jazz Font(ジャズ・フォント)(Finale、Allegro、PrintMusic!に付属)
Jazz Fontは、Finale 2009までは最も代表的な手書き風記譜用フォントでした。パーカッションやギター用のシンボルフォントも付属しています。
Broadway Copyist Font(ブロードウェイ・コピイスト)(Finale、Finale PrintMusicに付属)
Broadway Copyistは手書き風の味わいを持つ記譜用フォントです。手書き風のテキスト、パーカッションやギター用のシンボルフォントも付属しています。
November(ノヴェンバー)Robert Piechaud氏作($70)
Novemberには、通常の基本的な符頭、音部記号、休符などから、微分音用の臨時記号、グレゴリア聖歌用の音部記号、バロック用の装飾記号などの特殊な記号まで、330以上のキャラクタが含まれています。全体的なバランスもさることながら、音楽記号のような小さな記号の細部に至るまで細心の注意を払いながらデザインされていますので、外観の統一性に優れています。Novemberは、伝統的な楽譜浄書の職人魂に触発されて制作されたフォントですが、そこには、革新的なアイディアが盛り込まれています。
http://www.klemm-music.de/notation/november/content_en/overview.php
Klemm Music Technology
Waldstieg 2
D-37133 Friedland, Germany
NeumaおよびNeuma Symbol(Medievalプラグインに同梱)Robert Pie/ haud氏作($200)
Medievalプラグインを使用すると、グレゴリオ聖歌の角型譜やイタリア式混合譜などの古典音楽の楽譜を、美しく簡単に記譜することができます。Medievalプラグインには、7音までのネウマの自動認識(80通り以上)や、リクエスント・ネウマ、ダイレクトの自動配置、符尾のついた音符のグループ化などの諸機能や、クィリスマ、休符、プリカ、リガトゥラなどの特殊な記号が多数含まれています。
Medievalプラグインにより提供される機能あるいは付属品:
http://www.klemm-music.de/notation/medieval/content_en/overview.php
Klemm Music Technology
Waldstieg 2
D-37133 Friedland, Germany
Toccata およびFughettaフォント Blake Hodgetts氏作(シェアウエア:いずれも$30)
このフォントには数百個の音楽記号が含まれ、Mac とWindowsで使用できます。完全版にはTrueTypeとPostScriptフォント、特製Finaleライブラリ、キャラクタ図表、符尾接続設定や完全な文書資料が含まれます。より詳しい情報とダウンロード可能なTrueTypeバージョンについては下記をご参照ください。
http://www.efn.org/~bch/AboutFonts.html
作者への連絡先 bhodgetts@symantec.com
Blake Hodgetts
4495 Thunderbird Dr.
Eugene, OR 97404
Sonata(ソナタ)($29.95+$6または$9の送料)
コンピュータ用に初めて開発された記譜用フォントで、多くのコンピュター浄書家に好まれています。このフォントは他の多くのフォントに比べて含まれているキャラクタが少ないのですが、“クラシック”な装いのために人気があります。MacintoshとWindowsで使用できます。
http://store1.adobe.com/cfusion/store/html/index.cfm?store=OLS-US&event=displayFontPackage&code=1397
Adobe Systems Incorporated
PO Box 6458
Salinas, CA 93912-6458
Phone: (800) 833-6687(米国)
Metronome & MetTimes(メトロノームとメットタイムズ)($24.95+送料$3)
通常のテキストフォントのように使用する音楽用フォントです。様々な数字のセット、テキスト・キャラクタ、内蔵の記譜用キャラクタにより、フォントを変更しなくてもマーク付きテキストや記譜記号を混在させて使うことができます。MetTimesには記譜用フォントのなかで最大級のボリュームの強弱記号集が含まれています。MacintoshとWindowsで使用できます。DVMアーティキュレーションフォントが無料でついています。
http://dvmpublications.com/metronome_information.htm
DVM Publications
104 Woodside Rd.
Suite A-202
Haverford, PA 19041
Phone/Fax: (610) 896-0996(米国)
E-Mail: SPLsm@aol.com
Golden Age(ゴールデンエイジ)($65、米国内の送料は含む)
Golden Ageは、専門家による手書きの写譜のようなすっきりとして読みやすい楽譜を表現することができる、4種類の書体の完全版です。Mac版とWindows版があり、PostScriptとTrueTypeバージョン、完全な使用解説書、サンプルテキスト/コード・サフィックス・ライブラリ、デフォルト・ファイル・テンプレートがついています。Golden Ageは非常に読みやすく、くだけた感じのデザインで、ビッグバンド・チャート、ジングル、録音データ、手書き風の楽譜を作成したい場合などに適しています。セッション奏者は親しみやすさと読みやすさからGolden Ageの装いを好んでいます。4つのフォント(2つは記譜用/2つはテキスト)のセットは米国内送料込みで$65です。
Donald Rice
Anixter Rice Music Service
Suite 1410-D
630 9th Avenue
New York, NY 10036 U.S.A.
email: MelRoc@aol.com
Susato(スサート)(米国内のみ$149+送料、その他は電話かFaxで問い合わせてください。)
Susatoには、PostScript Type 1とTrueTypeが含まれ、キャラクタセットは伝統的な楽譜浄書の審美性を考慮しているのでFinaleでの印刷画質を大いに向上します。標準のキャラクタセットはアコーディオン・レジスター・フォント、ギタータブ譜用フォント、符頭から構成されています。MacintoshとWindowsで使用できます。
http://www.notengrafik-eickhoff.de/MusicFontLab-/-Susato(独)
Werner Eickhoff-Maschitzki
MusicFontLab
Schauinslandstrasse 99
D-79100 Freiburg im Brsg.
Germany
Phone +49-761-2909892(独)
Fax +49-761-29099062(独)
email: we-notengrafik-mfl@t-online.de
The Figured Bass(フィギュアード・バス) このフォントは通奏低音の記号の入力を非常に簡単にします。特色:
1.同じバース内でフォントやサイズを変更することなく数字、特殊な記号、変化記号を直接(Finaleの歌詞として)入力できます。
2.1つのシラブルの横や下に直接キャラクタを表示できます。
3.数字2、4、5、6、7、9を変化記号付きで、または打ち消し記号付きキャラクタとして入力できます。「5+」や「7+」などの数字は2つの異なるバージョンで用意されています。
4.覚えやすいキーボード・レイアウトになっています。ドイツ式のレイアウトのキーボードで使用するために、FinalGeneralBassというドイツ語用のバージョンも用意されています。
5.多くのキャラクタといくつかの異なる入力方法があるので、たいへん融通がききます。
完全版は$50(またはDM 45.-)です。
http://home.arcor.de/ansgarkrause/finalfonts.htm
Ansgar Krause
Erftweg 29
47807 Krefeld
Germany
Phone/Fax +49-2151-308962
Email ansgarkrause@arcor.de
注文の際は、Windows版かMac版か、USバージョンかGermanバージョンか、電子メール経由かディスク($5追加)かを明記してください。
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