フォント付加情報
フォント付加情報により、それぞれのフォントのそれぞれのキャラクタの高さや幅の情報を細かく調整することができ、〔選択〕ツールの使用時にそれぞれのキャラクタを選択しやすくしたり、フレックス・スラーが記号類と衝突するのを回避する際の目安にすることができます。Finaleの出荷時に同梱されているそれぞれのフォントについては、すでに調整済みのフォント付加情報ファイルが用意されています。その他の記譜用フォントを使用される場合は、そのフォント用のフォント付加情報ファイルを独自に作成することにより同等の効果を得ることができます。
フォント付加情報を自動で作成することもできます。
- 何か適当な楽譜ファイルを開いてください。
- 〔編集〕メニューから〔環境設定〕を選択し、〔編集〕を選択します。〔フォント付加情報〕ボタンをクリックします。〔フォント付加情報〕ダイアログボックスが表示されます。
- 〔新規〕をクリックします。付加情報を作成したいフォントを選択して〔OK〕をクリックします。〔フォント付加情報〕ダイアログボックスに戻り、選択したフォントの付加情報が表示されます。
- 〔キャラクタ〕の下にある〔選択〕を選択します。何か文字が割り当てられている最初のスロットまでスクロールして、それをダブルクリックします。〔フォント付加情報〕ダイアログボックスに戻り、そのキャラクタが選択された状態になります。
- キャラクタの周りに表示されている赤い枠線を、そのキャラクタの輪郭ぎりぎりまで近付けます。〔表示〕のボックスで、画面の表示倍率を変更することができます。〔手のひら〕ツール（右クリックしてウィンドウ内をドラッグします）で、キャラクタの表示位置を変更することができます。キャラクタのどの部分も、枠からはみ出ないようにしてください。
- 〔保存〕をクリックします。〔保存〕ダイアログボックスが表示されます。
- Finaleフォルダ内の「Font Annotation」フォルダにファイルを保存します。Finaleの起動時、Finaleは「フォント付加情報」にあるすべての付加情報ファイル（FANファイル）を読み込みます。
- 次のキャラクタを調整します。〔キャラクタ〕欄の上下の矢印ボタンをクリックするか、〔選択〕ボタンをクリックして次のキャラクタをダブルクリックしてください。
- この付加情報の設定作業を、そのフォントに含まれるすべてのキャラクタに対しておこないます。
- 〔保存〕をクリックして、〔OK〕を2回クリックします。楽譜上に戻ります。設定した内容を反映するには、Finaleを一度終了して再起動する必要があります。
