Garritan Ambienceダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
〔MIDI/Audio〕メニューから〔VST バンク/エフェクト〕を選択します。
各チャンネルバンクの〔エフェクト〕ドロップダウン メニューから〔Ambience Reverb〕 を選択して、隣の編集 ボタンをクリックします。
【機能について】
音響空間が音楽に大きく寄与するのと同じように、リバーブも、サンプリング音源に三次元の周囲音効果を与えます。リバーブは、空間感覚を提供し音響のエッジを滑らかにすることにより、アンサンブルの調和を改善する働きもあります。リバーブはおそらく最も広く利用されている効果です。例えば、各Garritanサンプルライブラリに格納されているインストゥルメントパッチは、リバーブを使ってリアルなサウンドを実現しています。
ハードウェアとしてのシンセサイザーやソフトシンセプラグインが楽器を模倣するのと同じように、Ambineceは大聖堂、コンサートホールといった空間の反響を模倣します。Ambienceには、多くの演奏空間のプリセットが用意されています。これらのプリセットは様々な用途に応じて特別に作られたものなので、このプリセットから始めることをおすすめします。これらのプリセットに変更を加えたり、各種設定で実験することにより、目的とする音響環境をカスタマイズすることができます。
Presets menu Ambience Reverbでは、用途に応じた残響空間が設定されたプリセットから、手軽に設定を呼び出すことができます。これらのプリセットはGarritan Personal Orchestra用に調整されていますので、まずはこの中から目的に応じた設定をお試しいただくことをお薦めします。これらの設定は任意に調整可能で、最初から個々のパラメータを設定していくことも可能です。
Gating:Amount・Attack・Release これらのスライダーでは、オーディオ入力の強弱の変化にどのように追随させるかを調節し、特殊なリバーブ効果を得ることができます。実験的な音楽には有用ですが、自然な残響には適していません。
Decay:Time・Diffusion・Hold 〔Time〕ダイヤルは、リバーブの反射がフェードアウトして無音になるまでの時間を調節します。〔Diffusion〕を調節すると、サウンドにかすかな効果(特に小サイズの部屋で聞き分けられるような効果)を与えます。〔Hold〕ボタンを押すと、リバーブを現在の音に固定します。もう一度〔Hold〕ボタンを押すまで現在の音が保持されます。撥弦楽器からパッドを作成するときに便利な機能です(Gatingの設定と一緒に使用すると、おもしろい効果が得られます)。
Shape:Size・Predelay・Width・Quality/CPU・Variation 〔Size〕ダイヤルは空間のサイズを調節します。長時間のリバーブに対して小さなルームサイズを設定すると、あまりよい効果が得られませんのでご注意ください。ルームサイズとリバーブタイムは比例させた方がより自然なサウンドを得られます。〔Predelay〕は、音の発生からリバーブ反射開始までの時間を表します。この値の設定により聴覚上の空間の広さが認識されます。〔Width〕ダイヤルは、ステレオの広がりを0%(モノ)〜100%(ワイドステレオ)の範囲で調節します。100%に近い値に設定することをおすすめします。〔Quality/CPU〕ダイヤルは、リバーブのクオリティとCPU使用率のバランスを調整します。クオリティが高ければCPU使用率も高くなります。CPUの負荷が大きすぎる場合は、クオリティを下げてみてください。(あえて極端に低いCPU使用率を設定してみてもおもしろい効果が得られるかも知れません。)〔Variation〕ダイヤルは、同じ空間から新しいバリエーションを作成します。リバーブに不快なエコー音や響きがあるときは、気に入ったバリエーションになるまでこのダイヤルを調節してください(それでも問題がなくならない場合は、〔Quality/CPU〕ダイヤルも調節してください)。
EQ これらのスライダーはリバーブに対してイコライザーをかけるために使用します。低音が強調されてリバーブ音がにごった感じに聞こえる場合に、この機能を使って低音を弱めると便利です。また、たいていのコンサートホールに見られる、高周波数時に応答する減衰をシミュレートするのにも役立ちます。
Damping 〔Damping〕部のダイヤルは、減衰するにつれてリバーブの特性がどう展開するかに影響します。低音と高音の減衰時間を調節します。
Dry このスライダーは、未処理の音自体のボリュームを調節します。Ambienceをセンドエフェクトとして使用する場合は、パラメータを0.00に設定してください。
Wet このスライダーは、処理後のリバーブ音のボリュームを調節します。
参照:
ARIA Player