ファイル別オプション-連桁
【このダイアログボックスを表示するには】
〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔連桁〕を選択します。
【機能について】
このダイアログボックスではファイル内の連桁の初期設定をおこなうことができます。〔連桁の傾斜〕設定を使用して連桁を水平にする際の基準音を設定したり、4分の4拍子で8分音符をどのように連結するかを指定できます。また、休符をはさむ連桁の外観を調整したり、また、連桁が線間と交差しないよう設定することもできます。数値の単位を変更するには、〔編集〕メニューの〔計測単位〕から選択します。
- 連桁の傾斜:両端の音を基準 このオプションを使用すると、単純に連桁グループ内の最初と最後の音符だけを見て、連桁の傾斜度を決定します。Finale 2000より前のバージョンで使われていた連桁スタイルです。
- 連桁の傾斜:第3線に最も近い音を基準 このオプションを使用すると、連桁の傾斜度は五線の中央の線(第3線)に一番近い音符を基準音として決定されます。第3線をはさんで同じ距離の2つの音符がある場合は、連桁に近い方の音符が基準音として判断されます。基準音となった音符が、連桁グループのどちらかの端にある場合は連桁は傾き、それ以外の場合は連桁は水平になります。連桁グループ内に2つの基準音がある場合は連桁は水平になります。
- 連桁の傾斜:連桁に最も近い音を基準 このオプションを使用すると連桁の傾斜度は連桁に一番近い音符で決まります。連桁に最も近い音が、連桁グループのどちらか一方の端の音である場合連桁は傾き、それ以外の場合は水平になります。
- 連桁の傾斜:つねに水平 普通の記譜では、連桁の傾きは連桁グループ内の音列により決定されますが、場合によっては連桁を傾けたくない場合もあります。例えば、すべての連桁を水平にすれば低解像度のプリンタで印刷した時に連桁のギザギサをなくすことができます。すべての連桁を水平にする時のみこのオプションを選択してください。
- 4分の4拍子で8分音符4つを連桁で連結する このチェックが入っている時は4分の4拍子の場合、Finaleは4つの8分音符を1グループとしてまとめて連結します。4分の4拍子で8分音符を2つずつ連結させたい場合には、この設定を解除してください。
- 休符をはさんで連桁を連結する 8分音符4つを連桁でつなぐオプションが設定されている時、このオプションを選択すると4つの8分音符間のすべての休符をはさんで連桁を連結します。このオプションが解除されている場合でも、休符を連桁内に含むように連結させる場合は、〔高速ステップ入力〕ツールでスラッシュ・キーを使用すれば連桁に休符をまたがせることができます。
- 8分休符が端に来た場合も8分音符3つを連桁で連結する 4つの8分音符のグループの最初か最後の位置に休符がくる時に、残りの8分音符をまとめて連結したい場合はこのオプションを選択します。
- 符尾の長さを優先 このオプションを選択すると、連桁の符尾は規定の長さで表記されます。もし、これにより五線と連桁との間に隙間が生じることを避けたい場合は、このチェックを外してください。
- 休符が連桁を避ける このオプションを選択すると、休符は連桁とぶつかるのを避けて配置されます。
- 休符の位置まで連桁を延ばす 連桁グループの外側の休符上まで8分音符の連桁を延ばして連結させたい場合は、このオプションを選択してください。
- 休符をまたぐ16分音符以下の連桁を連結する 休符を含んだ連桁グループの、16分音符以下の連桁をつなぎたい場合は、このオプションを選択してください。
- 連桁グループ内の休符にも符尾を付ける このオプションが選択されている場合、連桁に含まれる各休符に短い符尾を配置します(下図参照)。
- 連桁の幅 このテキストボックスで、連桁の太さを全体的に変更します。
- 不完全連桁の長さ 楽譜上のすべての不完全連桁の長さを指定します。不完全連桁の向きを変更するには〔道具箱〕ツールの〔不完全連桁〕ツールを使用します。
- 連桁の間隔 このテキストボックス内の数値は16分音符以下の連桁同士の間隔(垂直距離)を示します。
- 連桁の最大傾斜度 この数値は連桁の傾きの上端と下端との間の最大垂直距離を(現在選択している計測単位で)表しています。この設定により、楽譜上のすべての連桁の最大傾斜度の初期値が決まります。
- 第3線から離れる距離の上限 この設定は、五線の中心から上下に遠く離れている音符の符尾の長さに影響を与えます。このテキストボックスの数値は、連桁の第3線からより離れている方の端と第3線との最大距離を指定します。最大距離は、第3線から遠い方の連桁の端と第3線との距離をスペース単位で表します。
第3線からの最大距離の設定は第3線から連桁までの最大距離を示します。第3線から一番遠い音符に基づいて計算されます。
連桁の傾き、符尾の長さを制御する要素は複数あります(例えば、前述の連桁の最大傾斜度などです)。そのため、この設定の初期設定値を変更しても、見た目には楽譜に変化が現れない場合もあります。
参照:
連桁
五線の属性ダイアログボックス
パターソン式連桁プラグイン
拍子記号ツール
書類メニュー / ファイル別オプション