MIDIファイルを採譜する場合:
Finaleではすべての五線に対してあらゆるタイプの移調楽器を設定することが可能です。例えば、トランペットの場合には全音上げて表記し、プレイバックの際にはその入力音を実音に直して演奏します。楽譜上での作業に関しては、それら楽器の表記を移調したものと実音表記のものとで用途に応じて使い分けることができます。
このダイアログボックスを使用して、代表的な移調楽器の設定を選択したり、独自に作成することができます。またそれら移調された五線の表記に際して、それに対応する音部記号を指定することも可能です。
調号を変えることなく、半音ずつ移調することも可能です。〔調号〕もしくは〔クロマティック〕
移調楽器の種類 |
移調設定 |
なし |
音部記号を選択 |
A調の楽器(例:Aクラリネット) |
(A)短3度上げ、フラット3個追加 |
Bb調の楽器(例:クラリネット、トランペット) |
(Bb)長2度上げ、シャープ2個追加 |
Bb調の楽器(オクターブ高く記譜)(例:テナーサックス、バスクラリネット) |
(Bb)長9度上げ、シャープ2個追加、ト音記号 |
D調の楽器(例:トランペット) |
(D)長2度下げ、フラット2個追加 |
Eb調の楽器(例:Ebクラリネット) |
(Eb)短3度下げ、シャープ3個追加 |
Eb調の楽器(例:アルトサックス) |
(Eb)長6度上げ、シャープ3個追加 |
Eb調の楽器(オクターブ高く記譜)(例:バリトンサックス) |
(Eb)長6度+オクターブ上げ、シャープ3個追加、ト音記号 |
(F)完全5度上げ、シャープ1個追加 |
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G調の楽器(例:アルトフルート) |
(G)完全4度上げ、フラット1個追加 |
C調の楽器(オクターブ高く記譜)(例:コントラバス) |
オクターブ上げ |
C調の楽器(オクターブ低く記譜)(例:ピッコロ) |
オクターブ下げ |
その他 |
独自の設定を作成 |
移調楽器の種類 | 移調設定 |
なし | 音部記号を選択 |
A調の楽器(例:Aクラリネット) | (A)短3度上げ |
Bb調の楽器(例:クラリネット、トランペット) | (Bb)長2度上げ |
Bb調の楽器(オクターブ高く記譜)(例:テナーサックス、バスクラリネット) | (Bb)長9度上げ、ト音記号 |
D調の楽器(例:トランペット) | (D)長2度下げ |
Eb調の楽器(例:Ebクラリネット) | (Eb)短3度下げ |
Eb調の楽器(例:アルトサックス) | (Eb)長6度上げ |
Eb調の楽器(オクターブ高く記譜)(例:バリトンサックス) | (Eb)長6度+オクターブ上げ、ト音記号 |
F調の楽器(例:フレンチホルン) | (F)完全5度上げ |
G調の楽器(例:アルトフルート) | (G)完全4度上げ |
C調の楽器(オクターブ低く記譜)(例:ピッコロ) | オクターブ下げ |
C調の楽器(オクターブ高く記譜)(例:コントラバス) | オクターブ上げ |
その他 | 独自の設定を作成 |
Note: 〔音部記号指定〕が選ばれているときには、楽譜上でその五線の途中で音部記号を変更しても、ここで選択された音部記号が表示されます(〔書類〕メニュー内で〔移調楽器を実音で表示〕が選択されている場合を除く)。楽曲の途中で音部記号を変更させたいときには、このダイアログボックスで〔音部記号指定〕が選択されていないことを確認してから、スコア・マネージャーで希望する冒頭の音部記号を選択してください。
参照:
Finale User Manual Home
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