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〔MIDI〕ツールにより直接編集できる音の始まりと音の終わりは、各音符の発音の位置と発音を終えた位置に、直接的な関係があります。これらの設定は、記譜上の音価に影響することはなく、取り込まれたMIDIデータを記譜上の音価に結びつけることができます。取り込まれたMIDIデータとは、〔リアルタイム入力〕ツールにより入力されたままの、クォンタイズを適用して楽譜として採譜される前のMIDIデータを意味します。
音の始まりと音の終わりとは、その音符がクォンタイズされた時の音価(発音を始めた位置と終えた位置が、ちょうどその記譜された音価に相当する)と実際に演奏した際の発音の位置と発音を終えた位置の差異を意味します。下図のグラフ上に表記されている「音の始まり」の位置は、正の値を持ち(わずかに拍の後で音符が打鍵されています)、「音の終わり」は、負の値を持っています(次拍が打鍵される前に鍵盤が放されています)。
音の始まりとは、演奏された発音位置と記譜上の(クォンタイズされた)発音位置との差異を示しています。音の終わりとは、演奏された発音を終えた位置と、記譜上の(クォンタイズされた)発音が終る位置との差異を示しています。これらの差異は、正か負の値で表示されます。(a) の音の終わりは、音符が、少し早く発音を終えたので負の値を持ちます。しかし (b) の音の終わりは、正の値を持ちます。
音の始まりと音の終わりは、ごく微妙なリズムの時間的増減を計測するためのEDU(ENIGMA Durational Units)という単位(4分音符は1024 EDUに相当します)を使って表示されます。(計測単位の違いに、EDU換算値の一覧があります。)仮に、記譜される通りの、つまり4分音符が正確に1024 EDUになるように演奏した場合は、音の始まりと音の終わりの値は共に0となり、クォンタイズされたものと実際の発音位置の違いはなくなります。
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