Finaleの文字挿入機能を使用すると、タイトルやパート名などの共通の文字情報を複数のページに配置できます。ページ番号や音楽記号のような特別な特性を持つ文字も、簡単に挿入することができます。
セットアップ・ウィザードから楽譜を新規作成した場合、タイトル、サブタイトル、作曲者、編曲者を特に指定しなければ、入力用の文字列が楽譜に表示されます(使用する楽譜書式によって、表示される文字列が異なる場合があります)。タイトル、作曲者名等の項目は、楽譜の先頭1ページに表示される標準の文字列であるだけでなく、スコア・マネージャーの〔ファイル情報〕タブにも表示される重要な情報です。タイトル等を特に指定しなければ、文字列は画面にグレーで表示され、印刷されないことを表します。〔テキスト〕ツールを選択すると、この文字列を通常のテキストブロックと同様に編集できます(テキスト(文字)を参照)。画面で直接文字列を編集すると、挿入文字の定義が更新されます。編集後、文字列は黒色に変わり、印刷されることを表します。
グレーの文字列(タイトル、作曲者など)を楽譜上で直接編集するには、〔テキスト〕ツールを使います。文字列を編集すると、挿入文字の定義が更新されます。
テキストブロックの作成中または編集中に挿入文字を追加するには、挿入位置にカーソルを置いて、〔文字〕メニューの〔挿入〕サブメニューからコマンド(挿入する項目)を選択します。このコマンドにより現在の日付、時刻、ページ番号などが自動的にペーストされます。挿入項目の周囲には、その特別機能を示すアウトラインが表示されます。各挿入項目については、以下のショートカットが利用できます。
挿入項目 |
ショートカット |
ページ番号 |
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シャープ |
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フラット |
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ナチュラル |
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Note: 挿入した日付に下線を引くなど、テキストブロック内に配置した挿入項目のフォント関連の設定も、変更することができます。設定変更をしたいテキストブロック内の挿入項目(日付など)を選択(強調表示)して、〔文字〕メニューから設定したい内容を選択すると、新しい設定に変更されます。ただし、この設定変更は、選択した挿入項目全体に対して適用されます。挿入項目のテキストの一部だけを選んで変更することはできません。
ページ番号の挿入については、内容を個別に変更することができます。〔文字〕メニューから〔ページオフセット編集〕を選択してページ番号についての設定を変更すると、編集中のページ番号については変更が適用されますが、同じファイルに作成された他のページ番号には影響しません。
タイトル、作曲者、編曲者、著作権情報、および備考として表示する文字は、楽譜上で直接編集できるだけでなく、ファイル情報の画面でも変更できます。
また、シャープ、フラット、ナチュラル、ダブルシャープ、ダブルフラットについての情報を変更することもできます。この変更は、〔ファイル別オプション〕ダイアログボックスの〔テキスト〕欄でおこないます。このダイアログボックスでこれらの挿入項目の内容を変更すると、ファイル全体の同じ種類の挿入部分が自動的に更新されます。
デフォルトファイルで指定されているもの以外の記譜用フォントを使用する場合は、シャープ、フラット、ナチュラル、ダブルシャープ、ダブルフラットについても、キャラクタ、フォント、ベースライン、文字間調整についての設定内容を変更する必要があります。これらの変更についても〔ファイル別オプション〕ダイアログボックスの〔テキスト〕欄でおこないます。
〔キャラクタ〕を選択すると、〔キャラクタの選択〕ダイアログボックスが表示され、テキストブロックに選択したキャラクタ(文字や記号)を配置することができます。詳しくはキャラクタの選択ダイアログボックスをご参照ください。
〔挿入〕サブメニューに関しては、ページオフセット編集、ファイル別オプション-テキスト、ファイル情報ダイアログボックスもあわせてご覧ください。
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参照:
Finale User Manual Home
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