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ステップ入力を使った音符入力

マウス、コンピューターのキーボード、MIDIキーボードを駆使して、簡単に音符を入力

「ステップ入力」には、3つの音符入力方法が用意されています。マウスで五線上をクリックしたり、コンピューターのキーボードを鍵盤に見立てて快適に音符を入力したり、MIDIキーボードを繋げばより直感的に音符入力を快適におこなうことができます。

この章では、以下のことを学びます。

  1. マウスを使用した音符入力方法
  2. コンピューター・キーボードを使用した音符入力方法
  3. 和音の入力方法
  4. 複声部の入力方法
  5. 連符の入力方法

Note. このチュートリアルを始めるにあたり『Tutorial 2.mus』のファイルを開いてください。ファイルは 〔Finale NotePad Tutorials〕フォルダに格納されています。

マウスを使用した音符入力

マウスを使った音符入力はおそらく最も直感的な方法と言えるでしょう。一つ一つ音符をクリックして音符を入力するのは時間を要するかもしれませんが、この方法が最もシンプルで入力のミスも少ないことでしょう。さらに初級者が真っ先に取り組むべき入力方法でもあります。

実際にマウスを使用して音符入力をしてみましょう:

  1. 〔ステップ入力〕ツールをクリックします。画面上部に〔ステップ入力〕メニューが表示されるのを確認してください。ここから各設定を変更したり、ショートカット・コマンドを実行することができます。
  2. 〔ステップ入力〕パレットの〔二分音符〕ツールを選択してください。カーソルが透明な二分音符になっていることを確認してください。
  3. それではいよいよ音符を入力していきます。ボーカルパート第1小節目の「D音」の位置をクリックしてください。D音の二分音符が入力されました。
  4. 続いて〔ステップ入力〕パレットの〔四分音符〕ツールを選択してください。カーソルが透明な二分音符になっていることを確認してください。
  5. 先ほど入力した二分音符の隣り、「D音」の位置をクリックしてください。D音の四分音符が入力されました。
  6. 同様に、次の小節も入力してみましょう。2小節目の入力が終わると、下図のようになっているはずです。

  1. 3小節目には、付点四分音符が登場します。まず〔ステップ入力〕ツールの〔四分音符〕ツールをクリックしたうえで〔付点〕ツールもクリックします。カーソルが透明な付点四分音符になっていることを確認してください。
  2. 第3小節目の「E音」の位置をクリックしてください。E音の付点四分音符が入力されました。
  3. 続いて、〔八分音符〕ツールダブルクリックしてください。付点の設定が解除され、八分音符を入力する準備ができました。
  4. F音の位置をクリックし、F音の八分音符を入力し、続いて〔四部音符〕ツールでE音の四部音符を入力してください。これで第3小節目が完成しました。
  5. 第4小節目には、付点二分音符が登場します。〔二分音符〕ツールを選択したうえで〔付点〕ツールも選択し、五線上のD音をクリックしてください。これで第4小節目までのメロディーが入力されました。

 

コンピューターのキーボードを使った音符入力

この音符入力方法は、マウスで一音一音クリックして入力するよりも効率的に音符を入力することが可能です。パレット上の音価をマウスで選択する方法以外にも、数字テンキーを駆使して音価を指定する方法も用意されています。

実際にコンピューターのキーボードを使って音符入力をしてみましょう

Note. ノートパソコンをお使いの場合:ノートパソコンにはテンキーがついていない場合が多いですが、別途外付けタイプのテンキーをご用意いただくと快適に操作が可能です。

  1. テンキーには、「4」=八分音符、「5」=四分音符、「6」=二分音符というように、各音価が割り当てられています。ここでは四分音符を入力するために「5」キーを押します。
  2. 第5小節目の1拍目をクリックしてください。四分音符が入力されます。
  3. 第5小節目の1拍目は休符ですので、今入力した音符を休符に変えてみましょう。入力した音符を休符に変換するには「R」キーを押します。
  4. ここで〔ENTER〕キーを押してみましょう。縦線を伴った紫色の音符が表示されることでしょう。これを「ステップ入力カーソル」と呼び、キーボードを用いた音符入力モードにあることを示します。
  5. キーボードの「A」、そして「C」をタイプしてください。五線内にA音、C音が入力されます。
  6. 続いて第6〜7小節の音を入力してみましょう。「6」「D」「5」「C」「A」「B」の順番にタイプしてください。テンキーで音価を指定し、キーボードで音高を指定するといった手順です。B音にはナチュラル記号がついています。「N」キーを押すとナチュラル記号が入力されます。
  7. 最後に「G」をタイプしてG音を入力します。ここまでで、楽譜は下図のようになっているはずです。

キーボードを使ったステップ入力では、「R」=休符、「N」=ナチュラル記号といったように、いくつかのコマンドを覚える必要があります。これらのコマンドは〔ステップ入力〕メニューから〔ステップ入力編集コマンド〕で確認することができます。

〔ステップ入力編集コマンド〕から各コマンドを選択すると、その効果が適用されます。

  1. 下図を参照し、この曲のメロディーを完成させていきましょう。これまでに学習したマウス入力、キーボードからの入力、どちらの方法でも構いません。

豆知識

ピアノ・パートへの入力

続いて、ピアノ・パートに音符を入力していきましょう。ここでは和音や連符の入力方法を学んでいきます。

ピアノ・パートの左手は、ほとんど和音で構成されています。和音の入力もNotePadは簡単にこなします。

Note. ステップ入力の更なるトレーニングのために「ステップ入力の練習.mus」も用意しています。時間のあるときに取り組んでみてください。

和音の入力

  1. まず、ピアノ・パート左手、第1小節目に、付点二分音符のD音を入力してください。この音に対してマウス・クリックで和音を足していくことも可能ですが、以下の方法を使うとよりスピーディーに和音を入力することができます。
  2. (テンキーではない)数字キーの「3」を押してみましょう。3度上のF音が追加されました。
  3. もう一度「3」を押してみましょう。さらに3度上のA音が追加されました。これでDマイナーの和音を入力することができました。
  4. [MIDIキーボードを併用する場合] ステップ入力カーソルが表示された状態でMIDIキーボードで和音を弾くと、直接和音が入力されます。
  5. 上記の方法で、続く小節にも和音を入力していきましょう。4度上に音を積み重ねる場合には数字キーの「4」を押します。完成すると下図のようになります。

複声部の入力

同じ声部内にハーモニーがある場合には、上記で紹介した方法で和音を追加できますが、声部が異なる場合には別の方法を使って音符を入力していきます。ここでは、〔レイヤー機能〕を駆使して複声部を入力する方法を学びます。

レイヤー機能を使った複声部の入力

  1. OPTIONキーを押しながら、ピアノ・パート右手の第1小節目をクリックしてください。ステップ入力カーソルが現れますので、今まで学んできた方法で下図のように音を入力してみましょう。

  1. それでは、下声に二分音符のD音を加えていきましょう。画面の左下にあるレイヤー・ポップメニューをクリックしますそして、レイヤー2を選択してください

  1. レイヤー2に切り替わったところで、付点二分音符のD音を入力してみましょう。レイヤー2に入力された音は違う色で表示されます。

NotePadでは、このように複声部を入力することができます。レイヤーを切り替えて、1つの五線内に最大4つの声部を入力することができます。

  1. 同様に、第6小節まで音符を入力していきましょう。第5小節まではレイヤー2を駆使して入力を進めます。

連符の入力

第7小節目では、三連符が登場します。連符は次の方法で入力していきます。

連符の入力方法

  1. まず、第7小節目に下図のように音を入力しておきます。

  1. 八分音符を入力できる状態のまま〔連符ツール〕をクリックします。マウスポインターが小さな三連符を伴ったアイコンに変わります。

  1. B音の位置ををクリックしてください。すると、下図のように三連符の1つめの音が入力されます。

Note. クリックの代わりに、キーボード入力やMIDI入力でも同様に連符を入力することができます。

  1. ナチュラル記号を入力するために「N」キーをタイプします。その後「A」「B」とタイプすることで休符になっていた三連符の残りの音が入力されました。もちろんクリックして音を入力することも可能です。

  1. 同様の操作で、ピアノ・パート左手第7小節目を下図のように変更してみましょう。

  1. 今まで学んできた様々なテクニックを駆使し、残りの小節にも音を入力して操作のおさらいをしておきましょう。

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