- 起動パネルこのコマンドを選択すると〔起動パネル〕が開き、新規ファイルの作成と、既存ファイルを開く操作に関連するオプションを選択できます。
- 新規作成:セットアップウィザードによる新規ファイル このコマンドを選択すると、セットアップ・ウィザードが起動し、いくつかのダイアログボックスに表示される手順に従って、曲のタイトルや用紙サイズ、使用する楽器の種類などを設定することができます。詳しくはセットアップウィザードをご参照ください。
- 新規作成:デフォルトの新規ファイル このコマンドを選択すると「Kousaku Font Default」というファイルをひな形にして、五線を1本表示した新しい名称未設定ファイルが開きます。ただし、PrintMusicでは新規作成ファイルは必ずしも空のファイルを意味するものではありません。楽譜を作成するのに必要な書式設定やカスタマイズの手間を省くために、PrintMusicは様々な項目を「Kousaku Font Default」と呼ばれる特別なファイルにあらかじめ設定しておくことができます。このファイルを「PrintMusic 2014J/Music Files/Default Files」フォルダに置いておけば、〔ファイル〕メニューから〔デフォルトの新規ファイル〕を選ぶたびに、自分の好みの設定が読み込まれた新規ファイルが開きます。
PrintMusicを標準インストールすると、標準のひな形としてKousaku Font Defaultファイルが同時にインストールされますが、できればこのファイルを自分用にカスタマイズすることをおすすめします。普段はピアノとボーカルで作曲を始めることが多い、歌詞には別のフォントを使用する、A4サイズの用紙を使用するなど、好みはさまざまです。
どのような設定形式をひな形にするにしても、Kousaku Font Defaultファイルをカスタマイズするのは簡単です。〔ファイル〕メニューから〔開く〕を選択し、〔開く〕ダイアログボックスを表示します。PrintMusicの「Music Files/Templates」フォルダに移動して、〔ファイルの種類〕ドロップダウンリストから「Finaleテンプレート・ファイル(*.FTM)」を選択し、「Kousaku Font Default.FTM」というファイルをダブルクリックして開きます。するとまっさらなファイルが表示されますので、好みに合わせて各種設定の変更をおこないます。変更が終了したら〔ファイル〕メニューから〔保存〕を選び、「Kousaku Font Default」というファイル名を付けて保存します(前のKousaku Font Defaultファイルが上書きされます)。今後、新たにPrintMusicを起動したり、〔ファイル〕メニューの〔新規〕から〔デフォルトの新規ファイル〕を選んだときに、自分の好みに合わせて設定した「Kousaku Font Default」ファイルが新規ファイルとして複製されて画面上に開かれます。
- 新規作成:テンプレートからの新規ファイル PrintMusicにはストリングやジャズバンド、フルオーケストラをはじめとする様々な楽譜のテンプレートファイルが添付されていますので、これらを利用することで設定を自分でおこなう手間が省けます。これらのテンプレートを使用するためには、〔新規作成〕サブメニューから〔テンプレートからの新規ファイル〕を選択します。〔開く〕ダイアログボックスが表示されますので、使用したいテンプレートをダブルクリックすると、PrintMusicは自動的にそのテンプレートと同じファイルを「名称未設定ファイル」として開きます。新規に作成したファイルは、好きなファイル名を付けて保存することができます。〔テンプレートからの新規ファイル〕は、元のテンプレートファイルをそのまま残しますので、次回同様の楽器構成の作業をするときも同じテンプレートを再び使用することができます。
- 開く このコマンドを選択すると、〔ファイル選択〕ダイアログボックスが表示され、PrintMusicが開くことのできる2種類のファイル形式:Finale標準楽譜ファイル(*.MUSX)と、スタンダードMIDIファイル(*.MID)を選択できます。すべてのファイルを選択すると、現在のフォルダのファイルをすべて、ファイルの種類に関わらず表示します。
〔Finale標準楽譜ファイル〕は通常のPrintMusicのファイル形式です。〔スタンダードMIDIファイル〕は、ほとんどのシーケンス・ソフトで読み込んだり作成することのできる標準的なMIDIファイル形式です。
〔ファイルの種類〕ドロップダウンリストからいずれかのファイルの種類を選ぶと、選んだファイルの種類に応じて〔ファイル名〕テキストボックス内のファイル名の拡張子が変わります。このフォルダ・リストボックスは一般的なWindowsのフォルダリストボックスと同様、その内容をみるためにフォルダをダブルクリックしたり、別のフォルダを表示させるためにスクロールバーを使用することができます。〔ファイルの場所〕ドロップダウンリストから異なるドライブを選択すると、別のドライブの内容を見ることができます。
- ワークシート/サンプルを開く PrintMusicに付属する教育者向けワークシートを開きます。
- 閉じる アクティブウィンドウ(一番手前にあるウィンドウ)を閉じます。現在作業中のウィンドウを閉じる場合、変更後まだ保存していないファイルがあるときは、その変更内容を保存するかどうか尋ねるアラートボックスが表示されますので、保存するときは〔はい〕または〔保存〕をクリックし、保存しないときは〔いいえ〕または〔保存しない〕をクリックします。〔キャンセル〕をクリックすると、そのファイルを開いた状態で作業画面に戻ります。
Note: 保存コマンドは一番手前に開いているファイルに対してのみ実行されます。
- 保存 このコマンドを選択すると、作業ファイルでおこなった変更内容のすべてをハードディスク上に保存します。
この一時ファイルはPrintMusicの終了時に削除されます。つまり、PrintMusicでそのファイルを開いている間は、そのファイルの最新の状態はそのコンピュータのメモリ上にしかありません(保存ダイアログボックスを参照)。
したがって、このコマンドを選択してハードティスク上に変更内容を保存しておかないと、電源のトラブルやシステムエラーが発生した場合、データの変更内容はすべて消えてしまいます。できるだけこまめに(10分おきくらいに)保存するよう心がけてください。忘れがちな人にはPrintMusicの自動バックアップ機能(環境設定-保存と印刷を参照)を活用されることをおすすめします。
- 別名で保存 このコマンドには2つの役割があります。1つは他のアプリケーションと同様に、現在作業しているファイルに別のファイル名をつけて複製し、必要に応じて別フォルダまたは別のディスク上に保存する役割です。(このコマンドを選択するダイアログボックスが開き、該当するファイルに新しい名前を付けるよう指示されます。このとき、現在作業中のファイルと同じフォルダに、まったく同じファイル名をつけて保存することはできません。)
もう1つの役割は、現在のファイルを別形式のファイルとして保存するもので、スタンダードMIDIファイル形式で保存することができます。〔別名で保存〕コマンドで作成したいファイル形式を選び、新しいファイル名をつけてから、〔OK〕をクリックします。
- パート譜作成 このコマンドを選択すると、作成したスコア譜からパート譜を抽出することができます。パート譜を作成するには、まずフルスコアのファイルを作成して画面に表示させ、〔パート譜作成〕を選択します。すると〔パート譜作成〕ダイアログボックスが表示され、抜き出したいパートの指定や、抜き出した各パート譜を独立したファイルとして保存することができます。詳しくはパート譜作成ダイアログボックスをご参照ください。また、ここで作成されるファイルは、印刷する前に書式の設定や内容確認、ページのめくりの調整など様々な調整ができます
- 復帰 作業ファイルに様々な変更を加えているうちに訳が分からなくなってしまった場合も、はじめからやり直す必要はありません。〔復帰〕コマンドは、作業ファイルを“最後に保存した状態”に復帰させます(保存せずにファイルを閉じて、再度そのファイルを開くのと同じことです)。
- インポート:MusicXML・スキャン入力:SmartScore Lite・TIFFファイル このサブメニューを使って、Finaleファイルとしてインポートします。
- エクスポート:Finale 2012ファイル・オーディオファイル・スタンダードMIDIファイル・MusicXML・PDF このサブメニューを使って、Finaleファイルを別のフォーマットでエクスポートします。
- 〔Finale 2012ファイル〕は、Finale 2012、SongWriter 2012、NotePad 2012で開くことのできるMUS形式でファイルを保存します。Finale 2011以前のバージョンで開けるようにするには、MusicXMLをお使いください。注:PrintMusic 2014で導入された機能は、旧バージョンでは使用できません。
- 〔オーディオファイル〕は、ファイルのプレイバックに基づいてWAVまたはMP3ファイルを作成します。
- 〔スタンダードMIDIファイル〕は、MIDI形式でファイルを保存します。大部分のシーケンサーをはじめ、多くの音楽プログラムがMIDIファイルを使ってプレイバックデータを保持しています。Human Playback設定のほかに、テンポチェンジ、強弱、ピッチホイールデータ、MIDIチャンネルの割り当てもMIDIファイルに保存されます。文字およびレイアウトはMIDIファイルに保持されません。
- 〔MusicXML〕は、MusicXML形式でファイルを保存します。MusicXMLファイルとしてエクスポートすれば、多くの音楽ソフトで開くことができます。また、MusicXMLファイルは、Finaleの旧バージョンとの間でファイルを共有する場合に特に有用です。
- 〔PDF〕は、PDF形式でファイルを保存します。Adobe PDFファイルをご参照ください。
- ページ設定 このコマンドを選択すると、OS標準のページ設定ダイアログボックスが表示されます(内容は、使用するプリンタの種類によって若干異なります)。ここで印刷したい用紙のサイズを指定しますが、指定した用紙のサイズと実際に作成した楽譜のページサイズ(印刷イメージの大きさ)は全く無関係ですのでご注意ください。(楽譜のページサイズを設定するには〔ページレイアウト〕ツールを使い、実際のページサイズを設定します。)印刷時に、楽譜の一部が用紙に入りきらず途中で切れてしまわないように、〔ページレイアウト〕ツールで設定した作業ファイルのページサイズが〔ページ設定〕ダイアログボックスで指定した用紙の大きさと同じか、それより小さくなるようにしてください。詳しくはページ設定ダイアログボックスをご参照ください。
- 印刷 このコマンドは、〔ページ表示〕画面に表示される形で楽譜を印刷します。このコマンドを選択すると、ダイアログボックスが表示され、印刷オプション(プリンタの機種によって異なります)の一覧が表示され、印刷する楽譜のページ範囲や印刷部数を指定できます。
- 終了 このコマンドを実行するとPrintMusicを終了します。保存していないファイルがある場合は保存するかどうかをたずねられます。
- 1・2・3・4 その下に表示されるこれらの番号は最近開いたファイルの上位4つです。1がもっとも最近開いたファイルになります。保存したファイルの階層を忘れた場合など、ここからファイルを開くことができます。またメインツールバーからもアクセスすることが可能です。