歌詞メニュー

【このメニューを表示するには】

歌詞ツールを選択します。メニューバーに〔歌詞〕メニューが表示されます。

【機能について】

〔歌詞〕メニューには、歌詞の作成や編集、振り分け、それぞれのシラブルの配置、音引き線の作成などに必要なすべてのコマンドが用意されています。

Finaleの3種類の歌詞(バース、コーラス、セクション)のそれぞれに関して最大4095本の歌詞を作成することができます。この3グループに技術的な相違点はなく、例えばコーラス(合唱)用の歌詞を〔バース〕に入力したり、ソロ用の歌詞を〔コーラス〕に入力することも可能です。3つのグループに分かれている理由は歌詞をわかりやすく、また一度に大部分の歌詞のフォントや書式を変更しやすくするためです(〔ファイル別オプション-フォント〕ダイアログボックスでバース、コーラス、セクションごとに異なるフォントを指定することができます)。

  • 歌詞ウィンドウ このコマンドを選択すると、Finaleの歌詞テキストプロセッサである歌詞ウィンドウが表示されます。一般的なワープロで作成した歌詞をコピーする場合は、COMMAND+Vで貼り付けることができます。また、このウィンドウに最初から歌詞を入力することもできます。欧文歌詞のシラブルの間には半角スペースまたはハイフンを挿入してください。日本語歌詞のシラブルの間には半角スペースを挿入してください(Finaleは、間に半角スペース、ハイフン、またはシラブルの最後に改行が入力されていることでシラブルを見分けます)。
  • 歌詞ウィンドウ・オプション このコマンドを選択すると〔歌詞ウィンドウ・オプション〕ダイアログボックス が開き、歌詞ウィンドウでシラブルを編集したときに楽譜上でどのように歌詞を移動させるかを選択できます。
  • シラブル調整 このコマンドで、シラブルを個別に任意の場所へ移動することができます。シラブルの上の五線をクリックすると、ハンドルが2つ表示されます。下のハンドルをクリックしてシラブルを選択します。同じ音符に付属する他のシラブルを追加選択するには、Shift+クリックします。下のハンドルをドラッグして、選択したシラブルを新しい位置に移動します。もとの位置に戻すにはCLEARを押します。選択したシラブルを削除するにはDeleteを押します。〔位置合わせ〕と〔文字揃え〕のコマンドと連携して〔シラブル調整〕を使用することもできます。上のハンドルをクリックして〔位置合わせ〕や〔文字揃え〕をおこないます。歌詞ウィンドウアイコンをクリックする方法でも、このコマンドを選択できます。
  • クリックで割り付け 歌詞ウィンドウで歌詞を作成後、〔歌詞〕メニューから〔クリックで割り付け〕を選択して、先頭シラブルの左をクリックして割り付けることができます。シラブルの入力先の音符をクリックします。すると、歌詞ウィンドウでは次のシラブルがハイライト表示されます。このシラブルが、次にクリックた音符に割り付けされます(音符がボイス2にある場合はShift+クリックで割り付けします)。OPTIONを押しながら音符をクリックすると、休符やタイでつながれた音符、異なるレイヤーの音符、ボイス2の音符を飛ばして歌詞のすべてのシラブルが割り付けられます(ただし、デフォルトの全休符が表示されている小節があると、その箇所で止まります)。歌詞ウィンドウアイコンをクリックする方法でも、このコマンドを選択できます。
  • 歌詞をコピー このコマンドで、歌詞をある五線の小節から別の五線の小節へコピーすることができます。ただし一度にコピーできるのはバース、コーラス、セクションのうち〔編集する歌詞を選択〕コマンドで指定した1種類、または最後に編集した歌詞のみです。このコマンドを選択した状態で、Shift+クリックして元の歌詞が割り付けられている小節を選択します。〔選択〕ツールで使用する方法と同じです。小節を選択したら、選択範囲の先頭の小節をドラッグして移動先の小節上に合わせます(移動先の小節が同じ画面上にない場合、画面をスクロールして移動先の小節を表示させ、OPTION+Shiftキーを押しながらクリックします)。元の小節の歌詞が移動先にコピーされます。元の小節の拍と同じ拍の音符にのみシラブルが割り付けられます(移動先の五線にある歌詞の位置付け用ベースラインの三角形は、元の小節の位置と同じです)。歌詞ウィンドウアイコンをクリックする方法でも、このコマンドを選択できます。
  • 音引き線の編集 「音引き線」とは、1つのシラブルが複数の音符にまたがって伸びるときに表示される横線のことです。Finale 2004以降のバージョンでは楽譜に歌詞を入力すると自動的に音引き線が作成されます。音引き線を編集するには、このコマンドを選択し、シラブルの上の五線をクリックします。四角形のハンドルが表示されます。このハンドルを右方向へ任意の長さにドラッグし、音引き線を引きます。音引き線を削除するには、ハンドルをクリックしてDeleteキーを押します。〔音引き線〕ダイアログボックスを使うと、音引き線のデフォルトの外観を変更することができます。歌詞ウィンドウアイコンをクリックする方法でも、このコマンドを選択できます。
  • 歌詞をずらす このコマンドを選択すると〔歌詞をずらす〕ダイアログボックスが開き、シラブルをずらす方向や方法を指定できます。歌詞ウィンドウアイコンをクリックする方法でも、このコマンドを選択できます。
  • 楽譜へ直接タイプ 歌詞ウィンドウを別に開いて作業するよりも、この〔楽譜へ直接タイプ〕機能を利用して楽譜上に直接歌詞を入力していく方が、自分が現在どの部分の歌詞を入力しているのかが把握しやすくなります。入力する前には、〔歌詞〕メニューから〔編集する歌詞を選択〕を選択し、これから入力する歌詞のグル-プ(バース、コーラス、セクション)やその番号を指定してください。また、〔歌詞をずらす〕や〔音引き線の編集〕などの作業をおこなってから、再び歌詞を直接入力したい場合は、〔歌詞〕メニューからこの〔楽譜へ直接タイプ〕を選び直してください。〔楽譜へ直接タイプ〕を選択するか、歌詞ウィンドウでをクリックします。画面の左端には位置調整用の4つの三角形が表示されています。

    文字を入力するのに合わせてFinaleは楽譜を自動的にスクロールするので、つねに作業位置が画面に表示されます。

    楽譜へ直接タイプして入力した歌詞の内容は、歌詞ウィンドウの内容と連動しています。どちらか一方を修正すると、もう片方も呼応する文字がそれにあわせて修正されます。

  • 位置合わせ このサブメニューでは、シラブルごとに歌詞の横方向の位置を設定します。位置合わせサブメニューをご参照ください。
  • 文字揃え このサブメニューは、選択したシラブル同士の位置揃えを設定します。文字揃えサブメニューをご参照ください。
  • 歌詞の書き出し このコマンドを選択すると〔歌詞の書き出し〕ダイアログボックスが開き、歌詞をテキストファイルとして保存できます。
  • 編集する歌詞を選択このコマンドで選択すると〔編集する歌詞を選択〕ダイアログボックスが開き、バース、コーラス、セクションのどれを対象に編集し、楽譜に直接タイプし、歌詞をコピーし、クリックで割り付けるかを指定できます。操作対象を番号で指定することもできます。〔編集する歌詞を選択〕ダイアログボックスと〔歌詞ウィンドウ〕は連動しているので、一方で変更を加えると、もう一方も変更されます。

    歌詞ウィンドウで歌詞グループを切り替えることもできます。例えば、クリックで割り付けにより楽譜にバースの歌詞を配置した後、歌詞ウィンドウでコーラスに切り替えたい場合は、〔歌詞〕ドロップダウンリストから〔コーラス〕を選択します。

  • 歌詞のベースライン調整 このコマンドを選択すると〔歌詞のベースライン調整〕ダイアログボックスが開き、歌詞タイプや番号のそれぞれのベースライン位置を指定できます。
  • 自動歌詞番号 このサブメニューを使うと、楽譜に追加する歌詞グループ(バース、セクション、コーラス)に自動で連番を付けることができます。自動歌詞番号サブメニューをご参照ください。
  • 歌詞オプション このコマンドを選択すると〔ファイル別オプション-歌詞〕ダイアログボックスが開き、歌詞の入力と外観に関する項目を設定できます。

Finaleユーザーマニュアル Home
Finale for Mac ***DEV VERSION***

7007 Winchester Circle, Suite 140

Boulder, CO 80301

Copyright and trademarks