音符の種類とスペースダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

  1. 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔スペーシング〕を選択します。
  2. 〔スペーシング方式〕をクリックします。〔スペーシング方式〕ダイアログボックスが表示されます。
  3. 〔換算表〕をクリックします。

【機能について】

スペーシング・ライブラリを使って譜面のスペース調整をおこなうと、小節幅が適度に調節された、非常に完成度の高い楽譜を作成することができます。

Finaleには「Fibonacci(フィボナッチ)」「ゆるめ」「普通」「きつめ」などのスペーシング・ライブラリ・ファイルが付属しています。〔ファイル〕メニューから〔ライブラリを開く〕を選択してファイルにライブラリをどれか1つ読み込むと、そのライブラリに含まれるそれぞれの設定値はそのファイルのスペーシング換算表として組み込まれ、〔ユーティリティ〕メニューの〔スペーシング〕内のそれぞれのコマンドを使って、選択した範囲にその換算表のスペーシング情報を適用することができます。また、このダイアログボックスでスペーシング換算表を修正したり、オリジナルの換算表を作成することもできます。

  • スペースID(番号) スペーシング換算表は、64分音符から倍全音符までの範囲の各音価について、それぞれに水平方向のスペース(幅)値を割り当てた「組み合わせ情報」で構成されています。ダイアログボックス名の「音符の種類とスペース」の横に表示される数字は、その換算表の何番目の組み合わせを現在表示しているかを示しています。(〔戻る〕〔次へ〕の各ボタンを押すと、それぞれの組み合わせを順番に表示していきます。)
  • 音価 このテキストボックスの数値の単位はEDU(4分音符が1024 EDUEDU(ENIGMA Durational Units)とは、音符と休符の音価を表すFinaleの高解像度単位です。4分音符1つが1024 EDUに相当します。に相当します)で、音価の値を表示しています。連符のように、音価がデフォルトで規定されていない音符について、新しい音価とスペース幅の組み合わせを作成したい場合は、まず音価をEDU単位で算出して〔音符の種類〕横のテキストボックスに入力します(例えば、16分音符の5連符は4分音符の5分の1と同じ長さですので、1024を5で割った概数の205が音価となります)。さらに、〔スペース〕テキストボックスにその音符に割り当てたいスペース幅を入力して、〔挿入〕をクリックしてください。

〔選択〕をクリックすると音価の一覧パレットが表示され、EDU値を計算して直接入力する代わりに視覚的に音価を選択することができます。適用したい音価と等価の音符(または付点音符)を選択し、〔OK〕をクリックしてください。〔音符の種類とスペース〕ダイアログボックスに戻り、〔音符の種類〕横のテキストボックスに選択した音符と等価のEDU値が自動的に入力されます(なお、〔音符の種類とスペース〕ダイアログボックスの画面で、5連符の例のようにEDU値が1024の倍数あるいは約数ではない数値を〔音符の種類〕横のテキストボックスに入力してから〔音符の種類〕をクリックした場合は、〔音価指定〕パレットではその数値に最も近い音価の音符が反転表示されます)。

  • スペース このテキストボックスに入力した数値は、〔音符の種類〕横のテキストボックスで指定されている音価の音符に適用されるスペース幅となります。入力する数値の単位は、Finale > 計測単位で指定します。使用中のスペーシング換算表の、例えば、16分音符のスペーシングが狭すぎると感じる場合は、16分音符(音価は256)に配分する〔スペース〕テキストボックスの数値を増やし、もう一度スペーシング・コマンドを実行してください。この変更により、選択した範囲のすべての16分音符により広いスペースが適用されます(数値を増やす量があまりにも少ない場合は、見た目には分からないかもしれません)。
  • 挿入 換算表にない音価とスペースの組み合わせを新規に作成する場合は、前述の方法で〔音符の種類〕横のテキストボックスと〔スペース〕テキストボックスに適用したい数値を入力してください(表示されている数値を上書きして構いません。元の数値はそのまま記憶されています)。〔挿入〕をクリックすると、新規の組み合わせが処理中のスペーシング換算表に保存されます。
  • 削除 〔削除〕をクリックすると、表示中の組み合わせが処理中のスペーシング換算表から削除されます。
  • 戻る・次へ 〔戻る〕または〔次へ〕をクリックすると、スペーシング換算表内の音価とスペースの組み合わせが順次表示されていきます。
  • OK・キャンセル 〔OK〕をクリックすると、換算表の変更が保存されて、〔ファイル別オプション-スペーシング〕ダイアログボックスに戻ります。さらに〔OK〕をクリックすると、変更されたスペース幅が、次回のスペーシング・コマンド実行時に適用されます。なお、スペーシング換算表について大幅な設定変更をおこなった場合は、調整済みのスペーシング・ライブラリとして別途保存することができます。その場合は、〔ファイル〕メニューから〔ライブラリを保存〕を選択し、〔スペーシング〕にチェックを付けて、カスタマイズしたライブラリに名前を付け、〔保存〕をクリックします。変更を取りやめる場合は〔キャンセル〕をクリックしてください。〔スペーシング方式〕ダイアログボックスに戻ります。

関連トピック:

音符のスペーシング

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