ミキサーの使い方

楽譜ファイルを再生しているとき、五線間のバランス調整が必要になることがあります。例えば、ボリューム調整によりフルートの音量を上げる、パンニング調整によりトランペットをステージの右側に移動させるなどの必要が生じることがあります。このようなときは、Finaleのミキサーを使って調整します。ミキサーを使用すると、フルスコアや個々のパートをプレイバックしながらリアルタイムで調整することができます。既存のプレイバックデータに加えてミキサー設定が適用されるので、既存のMIDIデータ(Human Playbackを含む)はそのまま残っています(コンピュータから送られた楽曲がミキサー卓を経由するのと同じです)。ミキサー設定はミキサーウィンドウとパート・コントローラーで確認できます。ミキサーを使用するときは、専用の表示モードであるスタジオ表示を使います。

ミキサーを使用するには

ボリューム、パンニング、楽器の設定は、スコア・マネージャー、ミキサー、パート・コントローラー(スタジオ表示)の間で互いにリンクしています。いずれか1ヶ所で設定を変更すると、他の2ヶ所にも変更が反映されます。

  1. 〔表示〕メニューから〔スタジオ表示〕を選択します。スクロール表示と同様に楽譜が横に伸びて表示されます。パート・コントローラーが五線の左に表示されます。パート・コントローラーはスタジオ表示時のみ表示され、五線の左に固定されています。
  2. 〔ウィンドウ〕メニューから〔ミキサー〕を選択します。〔ミキサー〕ウィンドウが表示されます。最初は、すべての五線のコントロールが表示されています。ミキサーを最小化する手順は次のとおりです。右下端をクリックしてドラッグすると、ミキサーのサイズが変わります。

    マスターコントローラーにはボリュームスライダー、リバーブノブ、ルームサイズポップアップ メニューなどがあり、フルスコアに適用されます。パート・コントローラーには、ソロ、ミュート、録音の各ボタンと、ボリュームスライダー、パンノブ、楽器セレクターがあります。パート・コントローラーの設定と、ミキサーの五線コントローラーの設定は重複しています。ミキサーとパート・コントローラーの設定は楽譜ファイルに保存されるので、次にファイルを開いたときも設定は有効です。

    以下の手順では、ミキサーの各コントロールを操作してリアルタイムのプレイバック効果を確認します。

  3. プレイバック・コントローラーの録音ボタンをクリックします。以下の操作は、プレイバック中におこなってください。
  4. ミキサーのマスターボリュームスライダーを動かして、ボリュームを調整します。さらに微調整するには、上下の矢印を使ってスライダーを細かく動かします。

    スコア・マネージャーでも変更を確認できます。スコア・マネージャーに数値を入力することもできます。

  5. マスターコントロールの下部にある〔楽器リスト〕をクリックします。スコア・マネージャーが表示されます。ミキサーとパート・コントローラーが隠れない位置にスコア・マネージャーを移動させます。
  6. 画面左のパート・コンローラーで、例えばピアノパートのいずれかの五線のパンノブをドラッグして左に回します。マウスのボタンを放すと小さなボックスが現れ、現在の値が表示されます。ピアノが左に移動したことをスピーカーかヘッドホンで確認してください。

    テキストボックスにMIDI値(1~127)を直接入力することもできます。

  7. 弦楽器パートの左にあるパート・コントローラーで、〔S〕ボタンをクリックします。弦楽器がソロ演奏されます。もう一度〔S〕ボタンをクリックすると、全パートが演奏されます。逆に、〔M〕ボタンをクリックすると、その五線が無音になります。

    ソロとミュートは、任意の数の五線に指定できます。

  8. 最後に、〔リバーブ〕ノブをドラッグして右に回してください。

    〔リバーブ〕と〔ルームサイズ〕は、全体の出力にのみ作用します。

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