トレモロ

トレモロ表記とは、1つの音を素早く繰り返して演奏したり、2つの音を交互に素早く繰り返して演奏するように指示する表記法で、音価が指定されている場合(例えば8分音符や16分音符で演奏するもの)と音価が指定されない場合(その拍の長さの間、できるだけ速く演奏するもの)があります。

Finaleでトレモロ表記をおこなう場合、その効果の種類によって、いくつかの方法があります。簡易トレモロプラグインもあわせてご覧ください。

符尾にトレモロ記号(, , )を配置するには

これらの記号は、音符の符尾(例えば弦楽器のトレモロの場合)もしくは音符の上下にアーティキュレーションとして割り付けることが可能です。また2つの符尾の間に表示することによって2つの音程間を素早くくり返して演奏するように指示する記号を作成することもできます。詳しくはアーティキュレーションをご参照ください。

長い音価のトレモロ表記をおこなうには

トレモロの別の表記法としては、長い2つの音符を連桁状の記号でつなぐものがあります。このようなトレモロ記号は簡易トレモロプラグインで簡単に作成できます。慣習では、2つのトレモロ音のそれぞれを本来の音価で表記するようになっています。Human Playback機能は、プレイバック時にトレモロ記号を解釈して演奏します。Human Playbackをご参照ください。トレモロ(〔簡易トレモロ〕プラグインを使って表記したトレモロなど)のMIDIプレイバック定義を手動で変更し、その効果を聞いて確認するには、あらかじめプレイバック・コントローラーでHuman Playbackを〔使用しない〕に設定しておく必要があります。

  1. 拍数の合計がトレモロの音価と等しくなるように音符/コードを2つ(例えば、全音符のトレモロは2分音符を2つ、2分音符のトレモロは4分音符を2つ)入力します。
  2. 選択ツールを選択します。
  3. トレモロ表記をしたい音符の入った小節(1つまたは複数の小節)を反転表示します。
  4. 〔プラグイン〕メニューの〔TGツール〕から〔簡易トレモロ〕を選択します。〔簡易トレモロ〕ダイアログボックスが表示されます。
  5. 連桁の本数をテキストボックスに入力します。このほか、符尾と臨時記号の衝突を避けるように指定したり、プレイバック用のテンポを定義したりできます。
  6. 〔適用〕をクリックします。指定した内容に従って、選択範囲内のすべての音符にトレモロが表記されます。

トレモロを削除するには、〔編集〕メニューから〔取り消し〕を選択します(またはCOMMAND+Zを押します)。〔取り消し〕コマンドが使用できない場合(すなわち、もっと前のFinaleセッションでトレモロを作成した場合)や、取り消したくない入力を追加しておこなった場合は、〔選択〕ツールを使って目的の小節をクリアし、記譜をし直してください。

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