〔ステップ入力〕ツールをクリックすると、さまざまな音価(4分音符、8分音符など)や、装飾音符、臨時記号、連符などを入力するためのツールが配置された〔ステップ入力〕パレットが表示されます(ステップ入力パレットが表示されない場合は、〔ウィンドウ〕メニューから選択してください)。このパレットから、これから入力する音符の音価、臨時記号、タイ、連符などを選びます。〔ステップ入力〕パレットは複数のツールを選択できるので、複数の特性(例:付点とシャープの付いた8分音符など)を一度に指定できます。また、選択中のツールのどれか1つをダブルクリックすると、他に選択されているツールの選択が解除されます。ツールを選択したら、楽譜上をクリックして音符を目的の位置に入力します。高速に入力するには、コンピュータのキーボードだけを使って(場合によってはMIDIキーボードも利用しながら)入力する方法があります。この場合、キー操作によりパレットのツールを選択し、ステップ入力カーソルを使って音符を入力します。ステップ入力カーソルとは、ワープロソフトのカーソルに似た働きをするもので、音符を1つ入力するごとに右に移動します。マウス、コンピュータキーボードのどちらを使う場合でも、直前に入力した音符の編集やアーティキュレーションの追加、音部記号、調号、拍子記号の変更などがその場でおこなえます。詳細は製品に付属するクイックリファレンスカードをご参照ください。
注:「PrintMusic 2011J/Music Files/Tutorials」フォルダにある「ステップ入力の練習.MUS」ファイルを開くと、実際にステップ入力の練習をすることができます。
ステップ入力のキーボードコマンドの一部は、デスクトップコンピュータ用キーボードの右手にある数字キーを使います。この数字キーを使ったキー入力を指す場合、この章では「テンキー(操作)」という言葉を使います(例:テンキーの5を押して4分音符を選択)。「テンキー」と指定していないキー操作は、通常のキーボード(標準のデスクトップ用キーボードに並んでいる文字キーと数字キー)を使います。
ノートパソコンをお使いの場合は、キーボードにテンキーが付いていないことがあります。その場合、一般のノートパソコンに追加されている機能として、通常のキーボードの一部をテンキーに変換することができます。詳しくは、コンピュータに付属のマニュアルをご参照ください。
【ノートパソコン用のステップ入力キーコマンド】
ノートパソコンをお使いの場合は、キーボードにテンキーが付いていないことがあります。テンキーがないと、デフォルトのキーコマンドでは操作しづらい場合があります。この問題に対処するため、ノートパソコン用に最適化したステップ入力キーストロークが用意されています。ステップ入力ツールをクリックして、ステップ入力メニューから〔ショートカットキーのセット〕>〔ノートブック用〕を選択してください。
【音符/休符の入力】
- テンキーの1~8の数字を押してから(またはCommand+Option+Shiftキーを押しながら1~8のキーを押してから)五線上をクリックすると、64分音符~倍全音符を入力できます。選択した音価に付点をつけるには、音価を選択してから.(ピリオド)キーを押します。
- 選択した音価に応じた連符を入力するには、9キーを押してからテンキーの1~8までの数字を押し(または、Command+Option+Shiftキーを押しながら1~8のキーを押してから)五線上をクリックします。
- タイのついた音符を入力するには、T キーを押してからテンキーの1~8の数字を押してから(またはCommand+Option+Shiftキーを押しながら1~8のキーを押してから)五線上をクリックします。
- 〔消しゴム〕ツール をクリックして、音符、休符、臨時記号、連符、タイ、付点のいずれかをクリックすると、それらを消去することができます。
- 音符を選択してReturnキーを押すとステップ入力カーソルが表示されます。
- ↑キーを押すとカーソルが上の音階に移動し、↓キーを押すと下の音階に移動します。
- Shift キーを押しながら↑キーを押すとカーソルが1オクターブ上がり、Shiftキーを押しながら↓キーを押すと、カーソルが1オクターブ下がります。
- カーソルを表示にした状態でテンキーの1~8の数字を押すと(またはCommand+Option+Shiftキーを押しながら1~8のキーを押すと)次に入力する音符の音価(64音符から倍全音符)が選択されます。付点をつけるには、音価を選択してから.(ピリオド)キーを押します。
- カーソルを表示した状態で譜面上の特定のピッチ(音高)でEnterキーを押すと、ステップ入力パレットで選択されている音価の音符が入力されます(カーソルを使って音符を入力すると同時に、その音符が選択された状態になります)。
- カーソルを表示した状態でA~Gの文字キーを押すと、その文字に対応するピッチ(音高)の音符が入力されます。カーソルがあるピッチの4度上から4度下の範囲で音符が入力されます。
- カーソルを表示した状態で0(ゼロ)キーを押すと、ステップ入力パレットで選択されている音価の休符が入力されます。
- 音符を選択した状態でShiftキーを押しながらA~Gの文字キーを押すと、その文字に対応するピッチ(音高)の音符が追加されます。カーソルがあるピッチの4度上から4度下の範囲で音符が追加され、その音符が選択された状態になります。
- カーソルを使って音符を入力した後でCommandキーを押しながらReturnキーを押すと、カーソルで指定したピッチ(音高)の音符が、直前に入力した音符に追加されます。
- 音符を選択した状態で通常のキーボードの1~8のキーを押すと、選択されている音符よりその数字の分だけ高い音程(同度からオクターブまで)の音符が追加されます。音符が追加されると、今度はその音符が選択された状態になります。
- 音符を選択した状態でShift+Commandキーを押しながら通常のキーボードの9キーを押すと、選択した音符の9度上の音符が入力され、その音符が選択された状態になります。
- 音符を選択した状態でShiftキーを押しながら通常のキーボードの1~9のキーを押すと、選択されている音符よりその数字の分だけ低い音程(同度から9度まで)の音符が追加されます。音符が追加されると、今度はその音符が選択された状態になります。
- 音価を選択し、カーソルを表示した状態でMIDIキーボードから単音か和音を弾くと、そのピッチ(音高)の音符が入力されます。
- カーソルキーが表示された状態でEscキーを押すと、カーソルが表示されなくなります。
【音符/休符の選択】
- 音符または休符をOption+クリックすると、その音符/休符を選択することができます。
- 音符をOption+Shift+クリックすると、和音内の音符を追加選択することができます。
- 音符/休符が選択されている時に←キーを押すと、選択対象が1つ左の音符/休符になります。もし何も選択されていない状態で←キーを押すと、最後に編集された音符/休符が選択されます。
- 音符/休符を選択した状態で→キーを押すと、選択対象が1つ右の音符/休符に移動します。右に音符も休符もない場合は、ステップ入力カーソルが現れます。
- 音符を選択した状態でCommandキーを押しながら←キーを押すと、選択対象が1 つ左の小節に移動します。
- 音符を選択した状態でCommandキーを押しながら→キーを押すと、選択対象が1つ右の小節に移動します。
- 音符を選択した状態でCommandキーを押しながら↑キーを押すと、和音の中で選択されている符頭が上に移動します。五線に音符が1つしかないか、または和音の一番上の音符を選択している場合は、選択対象が上の五線に移動します。
- 音符を選択した状態でCtrlCommandキーを押しながら↓キーを押すと、和音の中で選択されている符頭が下へ移動します。五線に音符が1つしかないか、または和音の一番下の音符を選択している場合は、選択対象が下の五線に移動します。
- 和音の中の一部の符頭が選択している時にCommand+Aキーを押すと、和音全体が選択されます。
- EscあるいはClearキーを押すと、選択が解除されます。
注: ステップ入力カーソルを使って音符を入力すると同時に、その音符が選択された状態になります。
【臨時記号】
- 音符を選択した状態で=(イコール)キーを押すと、選択した音符にシャープが付きます。何も選択していない状態で=(イコール)キーを押すと、〔シャープ〕ツールが選択されます。
- 音符を選択した状態で‐(マイナス)キーを押すと、選択した音符にフラットが付きます。何も選択していない状態で‐(マイナス)キーを押すと、〔フラット〕ツールが選択されます。
- 音符を選択した状態でNキーを押すと、選択した音符にナチュラルが付きます。何も選択していない状態でNキーを押すと、〔ナチュラル〕ツールが選択されます。
- 音符を選択した状態でShiftキーを押しながら-(マイナス)キーを押すと、選択した音符にダブルフラットが付きます。
- 音符を選択した状態でShiftキーを押しながら=(イコール)キーを押すと、選択した音符にダブルシャープが付きます。
- 音符を選択した状態でテンキーの-(マイナス)キーを押すと、選択した音符が半音下がります。何も選択していない状態でテンキーの-(マイナス)キーを押すと、〔半音下降〕ツールが選択されます。
- 音符を選択した状態でテンキーの+(プラス)キーを押すと、選択した音符が半音上がります。何も選択していない状態でテンキーの+(プラス)キーを押すと、〔半音上昇〕ツールが選択されます。
- 音符を選択した状態でCommandキーを押しながら-(マイナス)キーを押すと、選択した音符上で警告の臨時記号の表示/非表示が切り替わります。
- 音符を選択した状態でPキーを押すと、括弧の付いた臨時記号が表示されます。同じキーをもう一度押すと、括弧付き臨時記号と括弧なし臨時記号が交互に切り替わります。
【音符/休符の変更】
- (ステップ入力カーソルを表示しない状態で)音符を選択して↑キーを押すと、音程が上がり、↓キーを押すと音程が下がります。
- カーソルを使って音符を入力した後でOption+↑キーを押すと、直前に入力した音符の音程が上がります。同様に、Option+↓キーを押すと、直前に入力した音符の音程が下がります。
- カーソルを使って音符を入力した後でShift+Option+↑キーを押すと、直前に入力した音符が1オクターブ上がります。同様に、Shift+Option+↓キーを押すと、直前に入力した音符が1オクターブ下がります。
- 音符/休符を選択した状態でOptionキーを押しながら1~8のキー(通常のキーボード)を押すと、音価が変化します(64分音符/64分休符から倍全音符/倍全休符まで)。
- 音符を選択して.(ピリオド)キーを押すと、付点が追加されます。
- 音符を選択して9キーを押すと、連符が作成されます。
- 音符を選択してRキーを押すと、音符が休符に変わります。Rキーを再度押すと、休符が音符に戻ります。
- 音符を選択してTキーを押すと、次の音符へタイがつけられます。Shift+Tキーを押すと前の音符へタイがつけられます。
- タイがついている音符を選択してCommand+Fを押すと、タイの向きを変えることができます。
- 音符を選択してOption+Gキーを押すと、装飾音符と通常の音符が交互に切り替わります。
- 音符/休符を選択してHキーを押すと、選択された音符/休符が非表示になります。
- 音符を選択して¥(バックスラッシュ、または¥)キーを押すと、その音符が異名同音に変換されます。
- 音符を選択してDeleteキーを押すと、その音符が削除されます。何も選択していない状態でDeleteキーを押してから、音符、臨時記号、タイ、付点、連符をクリックすると、それらが削除されます。
【連桁、符尾、タイ】
- 音符を選択してTキーを押すと、選択された音符と次の音符がタイで結ばれます。Shift+Tキーを押すと、選択された音符と前の音符がタイで結ばれます。
- タイがついた音符を選択してCommand+Fキーを押すと、タイの向きが反転します。
- 音符を選択して/(スラッシュ)キーを押すと、選択された音符の連桁が切断/接続されます。Shiftキーを押しながら/(スラッシュ)キーを押すと、デフォルトの連桁設定に戻ります。
- 連桁でつながれた音符を選択してOptionキーを押しながら/(スラッシュ)キーを押すと、連桁が水平になります。
- 音符を選択してLキーを押すと、選択された音符の符尾の向きが反転します。Shift+Lキーを押すと、符尾の向きがデフォルトの設定に戻ります。
【アーティキュレーションの追加】
- 音符にアーティキュレーションを付けるには、音符を選択した状態でテンキーの*(アスタリスク)キー(またはOption+Aキー)を押し、アーティキュレーション一覧から選択します。例えば、Aはアクセント、Sはスタッカートです。選択をクリックするか、Enterキーを押すとアーティキュレーションの選択ダイアログボックスが開きますのでリストからアーティキュレーションを選択することができます。(メモ:ショートカットキーはアーティキュレーションの選択ダイアログボックス内の各アーティキュレーションの右上に表示されます。)
- カーソルにアーティキュレーション記号を付けて表示するには、Command+テンキーの*(アスタリスク)キーを押してから(またはCommand+Option+Shiftを押しながらAキーを押してから)アーティキュレーション記号を選択します。この状態で音符を入力すると、指定したアーティキュレーション記号が付いて表示されます。カーソルに付いたアーティキュレーション記号を外すには、もう一度Commandキーを押しながらテンキーの*(アスタリスク)キーを押します(またはCommand+Option+Shiftキーを押しながらAキーを押します)。これで、アーティキュレーション記号の表示が解除されます。
【発想記号の追加】
- 音符を選択してXキーを押すと、〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが表示され、発想記号を選択することができます。
【調号、拍子記号、音部記号の変更】
- 調号を変更するには、Option+Kキーを押して〔調号〕ダイアログボックスを表示し、新しい調号を選択します。現在の小節から調号が変更されます。
- 拍子記号を変更するには、音符を選択し、Option+Tキーを押して〔拍子記号〕ダイアログボックスを表示し、新しい拍子記号を選択します。現在の小節から拍子記号が変更されます。
- 音部記号を変更するには、Option+Cキーを押して〔音部記号の変更〕ダイアログボックスを表示し、音部記号の種類と範囲を指定します。