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MIDI反映図形の定義ダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

  1. 〔発想記号〕ツールimage\Expression_Tool.gifをクリックして、音符または小節をダブルクリックします。(楽譜上にすでに何らかの発想記号が配置されている場合には、それをダブルクリックしてください。)
  2. その後に〔作成〕をクリックします(または選択リスト上の既存の図形をクリックしてから〔編集〕をクリックしてください)。
  3. 〔プレイバック〕タブ、〔MIDI反映図形〕〔選択〕〔作成〕の順にクリック(または図形をクリックしてから〔編集〕をクリック)します。注:デフォルトでは、Human Playbackをオンにすると、プレイバックに反映させるものとして定義された臨時記号はすべて解釈して再生されます。

【機能について】

〔MIDI反映図形〕とは、例えばテンポや音量の変化などといった音楽的要素の経時的変化を、プレイバックに反映させるためにFinaleが読み込む図形のことをいいます。まずMIDI反映図形を〔図形作成〕ウィンドウで作成(ダイアログボックス内の〔図形番号〕をクリックします。新規に作成している場合はさらに〔作成〕ボタンをクリックしてください)してから、このダイアログボックスでそれらの定義づけをおこなってください。MIDI反映図形を使ってプレイバックに適用した変更を実際に耳で確認するには、〔プレイバック設定〕ダイアログボックスで〔Human Playbackスタイル〕を〔使用しない〕に設定してください。

図形作成ウィンドウに、MIDI反映図形の詳しい説明があります。

この〔時間の比率〕の2つのボックスに数値を入れて比率を指定すると、Finaleが反映図形を読み取る頻度を多く(あるいは少なく)することができます。例えば16分音符で構成されているフレーズがあって、そこにラレンタンドをかけた時に、効きめが弱いと感じた場合は、〔時間の比率〕で1:2を指定して、通常の2倍の頻度(16分音符ごと)で反映図形を読み取るようにします。“1”:“2”と入力することにより、反映図形を1/2の時間で実行(つまり2倍の頻度で読み取り)します。

テンポ変更では、「1段階上がる」ということは「1分間あたりの4分音符の数(メトロノーム記号の数値)」が「1増える」(例えば、140が141になる)ことを意味します。ベロシティでは、「1段階」はMIDIベロシティ値(0が無音、127が最大)にあたります。また、MIDIパッチやMIDIチャンネルでは、「1段階」上下するごとに前後のパッチやチャンネルに移動し、移調の場合は、「1段階」は半音を意味します。

例えば、下図のようなラレンタンドの反映図形を作ったとします。この図形を「rall.」という文字発想記号に設定して楽譜上に配置しても、プレイバックではほとんど違いが聞き取れないでしょう。もうお分かりだと思いますが、これはこの図形が全体の長さに対してグリッドライン(8分音符を単位として指定)2つ分しか下がっていないからです。つまり、120(拍/分)から118までだけしか遅くなっていないのです。

 

 

こういった問題は、この〔変化の比率〕によって、簡単に解決できます。例えば、比率を「15:1」に設定してみてください。これはつまり、グリッドポイント1つに対して、15段階値を上下するということを意味します。この例では120(拍/分)から90まで下がることになるため、効果がより明確に現れます。

この〔リストを使用〕のオプションを使うと、〔移調〕や〔再打鍵〕などにMIDI反映図形を適用する時に面白い効果が得られます。(「再打鍵」とは、プレイバック定義で発想記号に設定できるプレイバック効果の1つで、割り付けられた音を〔時間の比率〕で設定された頻度で繰り返し鳴らすものです。)この「読み込みリスト」をきちんと設定すれば、「再打鍵」効果で、特定のリズムを再生させることができます。例えば、〔再打鍵〕の発想記号を全音符に割り付けるとして、MIDI反映図形の〔時間の比率〕を1:1にします(これは8分音符ごとに発音されることを意味します)。ここで、〔リストを使用〕をクリックして、最初の3つのテキストボックスに、それぞれ「3」、「3」、「2」と入力すると、その全音符は、下の譜例のようなリズムでプレイバックされます。

 

 

参照:

発想記号ツール

 

 

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