変則的な調性の設定は技術的にかなり複雑で、ここでの説明は特殊な調号を作成するための概要にすぎません。以下の方法の記述に関して、詳細はそれぞれの項目をご参照ください。ここでは、主に“B, E
, F
”という調号の設定方法をサンプルとして紹介しています。
規則的な調体系の音階は全音と半音の規則的な繰り返しによって構成されます。例えば、一般的な長音階は規則的な調体系です。Finaleでは、これを規則的な調体系0と設定しています(〔次へ〕をクリックすると、規則的な調体系1が選択されます。これは一般的な短音階です。この調体系ではドではなく、ラが調の主音となります。これらの2つの調体系はすでに設定済みなため、〔オクターブ〕と〔属性〕アイコンのみが有効になっています。調体系2以上を選択すると、5つのすべてのアイコンが有効になります。
規則的な調体系の調号は五度圏に依るものでなくてもかまいません。例えば、六度圏の調体系を作成することもできます。それぞれの調号の音階が全音と半音の同じ繰り返しで構成され、音階の上半分と下半分が一連の全音と半音の同じ繰り返しであれば、規則的な調体系となります。
変則的な調性は音階の規則がないものをいいます。規則的な調体系では調号間に関連性がありますが、変則的な調性には関連性がありません。変則的な調体系では、音階のどの音符にもシャープとフラットをつけることができ、その位置付けに規則性は必要ありません。
音符 |
白/黒 |
C(スケール音) |
白 |
C |
黒 |
D (スケール音) |
白 |
D |
白 |
E (スケール外) |
黒 |
F (スケール外) |
黒 |
F |
白 |
G (スケール音) |
白 |
G |
黒 |
A (スケール音) |
白 |
A |
白 |
B (スケール外) |
黒 |
詳しくは、キー・ステップ・マップダイアログボックスをご参照ください。
ユニット |
変化記号を付ける位置 |
変化記号の種類 |
1: B |
6 |
-1 |
2: E |
2 |
-1 |
3: F |
3 |
1 |
4: C |
0 |
0 |
4: D |
1 |
0 |
4: G |
4 |
0 |
4: A |
5 |
0 |
詳しくは変化記号の順序と配置ダイアログボックスをご参照ください。
ユニット |
オクターブ |
|
ユニット |
オクターブ |
1: B |
0 |
|
1: B |
-2 |
2: E |
1 |
|
2: E |
-1 |
3: F |
1 |
|
3: F |
-1 |
詳しくは、変化記号のオクターブ位置ダイアログボックスをご参照ください。
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