Human Playback機能は、プレイバック時にアーティキュレーションを解釈して演奏します。Human Playback をご参照ください。アーティキュレーションのMIDIプレイバック定義を手動で変更し、その効果を聞いて確認するには、あらかじめ〔プレイバック設定〕ダイアログボックス でHuman Playbackを〔使用しない〕に設定しておく必要があります。
〔アーティキュレーション〕ツール をクリックします。楽譜上にまだアーティキュレーションを何も割り付けていない場合には、いずれかの音符をクリックします。〔アーティキュレーション選択〕ダイアログボックスが表示されたら設定したい記号をクリックした後に〔編集〕をクリックし、3番目のステップへ飛んでください。
すでに配置された記号を編集する場合は、ハンドルをダブルクリックします。〔アーティキュレーション設計〕ダイアログボックスが表示されます。
プレイバック効果の設定をおこなうために、〔プレイバック効果〕 ドロップダウン メニューから効果を選択します。発音位置を音符の前後にずらす場合には〔アタック変更〕 を選択してください。このオプションによってアルペジオ効果を作成できます。 音のリリースポイントを変化させることによって、音符そのもののプレイバック上の長さに変更を加えたい場合には、〔音価変更〕 を選択してください。 スタッカートなどにこのオプションを使用します。〔ベロシティ変更〕 は各種アクセント記号などに用いられ、音の強弱を変化させることができます。
〔最高音の値〕 と〔最低音の値〕 テキストボックスに効果のかかり具合を数値で入力します。これらの設定は〔パーセントで指定〕を使用することにより、音符が元々持っている値をパーセントで変化させることができます。〔最高音の値〕に200%と入力した場合には、その音符は通常の2倍の大きさで演奏されるようになります。例えば〔アタック変更〕 を選択した場合は、テキストボックスにはEDU単位で入力します(4分音符1つが1024 EDUに相当します)。実際の拍位置よりも手前もしくは後ろで音を鳴らしたい場合は、プレイバックの際に十分認識できる程度の大きさの値、例えば256(16分音符分遅れる)程度を入力するとよいでしょう。〔アタック変更〕は、〔最高音の値〕と〔最低音の値〕に別々の数値を入力することにより、その威力を発揮します。和音に対してこの設定を施したアーティキュレーションを配置すると、下から(あるいは上から)順番に、和音の内声を均等にバラして演奏されます。例えば最低音として「-256」を、最高音に「0」をそれぞれ入力した場合、Finaleは和音を一番下の音から鳴らし、最高音がちょうど拍位置で鳴るようにプレイバックします。 〔音価変更〕 のテキストボックスにもEDU単位で数値を入力することができます(4分音符1つが1024 EDUに相当します)。ただし、通常はそのような数値で音価の変更をおこなうことはあまりありません。その代わりに音価変更の度合いをパーセントで指定した方がわかりやすいでしょう。例えばスタッカートに50%と設定すると、4分音符でも8分音符でもその音価の半分の長さで演奏されるようになります。パーセントで指定するためには〔パーセントで指定〕ボックスにチェックを入れてください。〔最低音の値〕ボックス内を空にしておけば〔最高音の値〕に入力された数値が和音のすべての音に対して効力を持つようになります。〔ベロシティ変更〕 を選択した場合にはMIDIのベロシティ値を入力することになります。-127から127までの数値を入力します。マイナスの値を入力するとその値の分だけ小さな音量で、プラスの数値を入力するとその値の分大きな音量で演奏されるようになります。例えば〔最高音の値〕に「40」が入力されたアクセント記号を音符に割り付けると、その音符がMIDIベロシティ値60で記録されている場合、プレイバック時にはそれに40を足した「100」のベロシティ値が適用されます。
〔OK〕をクリックします(またはEnter キーを押します)。ここでの変更は、すでに楽譜上に配置されているアーティキュレーションに対しても適用されます。