現在地: 操作マニュアル > A-Z > MIDI > 取り込みまたは編集したMIDIデータをコピー/消去するには

一度MIDIデータを取り込んだ場合や、楽譜上のMIDIデータを〔MIDI〕ツールで編集した場合は、そのMIDIデータを楽譜内の別の場所へコピーしたり、選択範囲から削除することができます。例えば、ピアノ用の楽譜で、各小節の最初の部分でペダルを踏み、最後の部分で離すようにペダリングを指定している場合、その通りにプレイバックできる様に、〔MIDI〕ツールを使ってMIDIコントローラーデータを編集することができます。1小節分のデータを編集すれば、そのペダリング情報を、その小節から他のすべての小節にコピーすることができます。

MIDIデータを消去する場合は、編集しているMIDIデータの値を、初期設定値(それぞれのデータタイプにより異なります)に戻すことを意味します。例えば、選択範囲からベロシティのデータを消去した場合は、各音符のベロシティの値はすべてその初期設定値(例えば64)に設定されます。(この値は、〔ウィンドウ〕メニューから〔プレイバック・コントローラー〕を選択後、スピーカーのアイコンをクリックして表示されるダイアログ内の〔ベロシティの初期値〕のテキストボックスで自由に設定することができます。)同様に、音符の音価(音の始まりと音の終わり)の情報を消去するということは、記譜上の発音位置と発音終了位置と演奏時に実際にそれらが起こる位置(リアルタイム入力でレコーディングしたり、〔MIDI〕ツールで編集した値)との差が消去されることになります。簡単にいえば、選択範囲はすべての特殊な効果が取り消され、完全に正確なリズムでプレイバックされることになります。

取り込みまたは編集したMIDIデータをコピー/消去するには

  1. 〔ウィンドウ〕メニューから〔上級者用ツール・パレット〕を選択します。〔MIDI〕ツールをクリックします。〔MIDIツール〕メニューが表示されます。
  2. 〔MIDIツール〕メニューから〔ベロシティ編集〕〔音価編集〕〔連続的データ編集〕のいずれかを選択します。〔連続的データ編集〕の場合は、ダイアログボックスが表示され、MIDI連続的データのタイプを指定できます。適切なコントローラーの名称(サスティーンペダル、モジュレーションなど)をドロップダウンリストから選ぶか、テキストボックスにコントローラーの番号を入力します。〔OK〕をクリックします。
  3. 効果を与えたい再生データの範囲を選択します。小節をクリックするとその1小節を、Shift+クリックすると小節を追加選択でき、画面上に表示されている部分をドラッグして囲めば範囲内のすべての小節を、五線の左側をクリックすればその五線全体を、〔編集〕メニューから〔すべてを選択〕を選択すれば、ファイル全体を選択することができます。
  4. 選択したMIDIタイプの値を選択範囲から消去するには、Backspaceキーを押すか、〔編集〕ツールで連続的データを消去します。
  5. 選択したMIDIタイプの値を他の範囲へコピーしたい場合は、選択範囲をドラッグして、目的の範囲の一番始めの小節に重ねるようにします。コピー先となる小節が画面上にない場合は、表示されるまで画面をスクロールします。CtrlキーとAltキーを同時に押しながら目的の小節をクリックします。〔連続ペースト〕ダイアログボックスが表示されます(目的の小節と選択範囲の小節が異なる五線の場合は表示されません)。
  6. データをコピーする回数を入力します。〔OK〕をクリックします(またはEnterキーを押します)。

 

 

Finale User Manual Home
Finale 2014 for Windows

7615 Golden Triangle Drive, Suite M

Eden Prairie, MN 55344-3848