Finaleには、どのFinaleファイルにも読み込めるパーカッションレイアウト・ライブラリが多数用意されています。セットセットアップ・ウィザードで楽譜作成を開始すると、対象のパーカッション・レイアウトが自動的に楽譜ファイルに読み込まれます。これらは一般的なパーカッションの記譜をより容易にするために用意されたものです。パーカッションの記譜法には様々な方法がありますが、Finaleで使用されている各ライブラリは、現在主流となっている記譜法(Percussive Arts Society(SAS)の標準の記譜法)に基づいています。
しかし、あらゆるパーカッション表記に対応した統一規格は存在しないため、独自のレイアウトを作成したり、Finaleがデフォルトで提供するものを用途に応じて修正する必要が出てくるかも知れません。一度作成または修正されたレイアウトはオリジナルのパーカッションライブラリとして保存できるため、他のファイルや新たに作成するファイルなどに読み込んで使用することができます。または、デフォルトファイル上でライブラリを読み込んだりレイアウトを修正したりして保存しておくと、新規に作成されるファイルには最初から修正済みのレイアウトが適用されます。出荷時に含まれているパーカッション・レイアウトのライブラリの一覧は、Finaleライブラリ(パーカッション・レイアウトをご参照ください。
名前に“Entry”が含まれるそれぞれのパーカッション・マップには、一般的な5つのタムタムを持つドラムセットやその他のパーカッション楽器に含まれる、ほとんどの音符に対して定義がなされています。またこれらのマップは、符頭フォントとしてKousakuフォントを使用する前提で定義されています。ただし、Maestroやその他のフォントを使用することも可能です。(符頭に使用するフォントの選択は〔五線の属性〕ダイアログボックスでおこなってください。)
〔パーカッション・レイアウト設計〕ダイアログボックスでは、Finaleに付属しているパーカッション・レイアウトと、ユーザーが独自に定義したパーカッション・レイアウトの設定を確認できます(このダイアログボックスを表示するには、〔パーカッション・レイアウトの選択〕ダイアログボックスでパーカッション・レイアウトを選択して、〔編集〕をクリックします)。
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