テンポ調整ダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
- 〔ウィンドウ〕メニューから〔上級者用ツール・パレット〕を選択します。
- 〔テンポ〕ツールをクリックしてから、小節をクリックします。
【機能について】
Note: 〔テンポ〕ツールを使った設定の効果をプレイバックして確認するには、プレイバック・コントローラーで〔Human Playback〕を〔使用しない〕に設定する必要があります。
〔テンポ〕ツールは、小節の中での細かいテンポ・チェンジを作成するためのツールです。技術的な仕組みが分からなくても、テンポの変化による独自の効果を簡単に作成することが可能です。
このダイアログボックスでは、スウィングのリズムを作成することも可能ですが、その目的には〔プレイバック・コントローラー〕を使う方が効率的でしょう。
〔テンポ調整〕ダイアログボックスにおける「拍」とはは、つねに4分音符を意味するものでなく、その小節に有効な拍子記号によって定められた「拍」を意味しています。〔変更範囲〕の初期設定は、楽譜の最後までではなく、クリックされた小節のみとなっています。スウィング以外のテンポ設定は、通常そのテンポが有効である範囲の始めにだけ置かれるものです。
Finaleの以前のバージョンでは、〔リアルタイム入力〕の〔シーケンス採譜〕モードで〔テンポ・チェンジを保存〕を選択することにより、生演奏からテンポ・データを取り込み、プレイバックに再現することを可能にしています。このダイアログボックスではそれらのテンポ・データも直接編集することができます。
- ユニット[番号] 1つの小節の中に好きな回数だけテンポを変更することが可能です。それぞれのテンポ・チェンジを〔ユニット〕と呼びます。小さな上下の矢印をクリックして、テンポ・チェンジのデータをスクロールします。
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テンポを変更するポイント:拍・EDU このドロップダウンメニューとその右のテキストボックスで、テンポ・チェンジがおこなわれる場所を指定します。〔拍〕または〔〕の単位で小節内の位置を指定しますが、音が鳴っていない場所を指定することも可能です。例えば4分の4拍子の小節で(その小節が空でも)3拍目でテンポ・チェンジをおこなう場合、ポップアップメニュードロップダウンリストには〔拍〕を、テキストボックスには「3」を設定します。
- 絶対値で指定_(拍/分) このオプションを選択すると、テンポ・チェンジは絶対値として保存されます。小節の中でテンポを「60bpm...65bpm...70bpm」(bpmは1分間あたりの拍数)のように変化させる時に使用します。最も正確なテンポの設定方法です。テキストボックスにはテンポをbpmで入力します。
- パーセントで指定_% このオプションを選択すると、直前のテンポに対する比率によって新たなテンポを設定することができます。例えば「60bpm...それより8%速く...さらにそれより10%速く」のようにテンポを変化させる場合に使用します。このタイプのテンポ・チェンジは、上述の〔絶対値で指定〕より若干正確さに欠けますが、芸術的表現に必要とされるような相関的なテンポ・チェンジを楽譜全体にわたって設定することができます。
- スウィング指定 このボタンをクリックすると〔スウィングの割合指定〕ダイアログボックスが表示されます。8分音符を3連符によってスウィングさせるような設定が可能です(スウィングの割合スウィングの割合指定ダイアログボックスをご参照ください)。
- 変更範囲:_小節目から_小節目まで・_小節目から最後まで どちらかのラジオボタンを選択し、テンポ・チェンジが適用される範囲を指定します。作成したテンポ・チェンジは、指定された範囲内のそれぞれの小節で繰り返されます。
- OK・キャンセル 〔OK〕をクリックすると、設定が確定します。〔キャンセル〕 をクリックすると設定内容は破棄されます。
参照:
テンポツール
スウィングの割合指定