発想記号は、楽曲のフレーズをどう解釈(表現)するかを演奏者に伝える働きをします。PrintMusicでは、五線の上下に文字または図形の発想記号を表示します。PrintMusicでは、強弱記号、速度標語(例:Allegro)、奏法表示(例:pizz.)などが発想記号として取り扱われます。発想記号は位置設定を伴うので、リハーサルマークなどの記号も発想記号として扱います。(スラー、松葉形クレッシェンドなどの図形も表現方法を指示する記号ですが、特にグラフィックを編集するのが特徴であるため、変形図形として設定します。特定の音符/拍に適用する記号は、アーティキュレーションとして設定します。)
似たタイプの発想記号は位置や外観の設定が共通していることが多いので、PrintMusicでは、発想記号を6つのカテゴリに分類しています。同じカテゴリに属する記号には、同じフォント、フォントサイズ、配置設定が自動的に適用されます。PrintMusicには、以下の6つのカテゴリが用意されています。
発想記号の種類 | 例 |
強弱記号 |
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速度標語 |
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速度変化 |
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発想標語 |
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演奏指示 |
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リハーサルマーク |
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複数の五線をもつ楽譜ではいくつかのマークを特定の五線上にのみ記載して煩雑さを避けるというのが標準的な楽譜作成のルールになっています。例えばテンポの記号であるAllergoは、通常いちばん上の五線にのみ、または各楽器グループのいちばん上にのみ表示します。テンポ変更やリハーサルマークの追加をおこなう際にPrintMusicは自動的にそれらの記号の適切な配置位置を決定します。これらの記号はスコア全体に影響を与えます。
個々の記号に関する説明は、速度標語、クレッシェンドなどのトピックをご参照ください。
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