文字反復記号は、1つの記号を複数の五線に割り付けることができるという点で、小節発想記号に類似しています（反復記号（小節線とテキスト指示）参照）。このことは、リンクしたパート譜と密接な関係があります。

（Fine、To Coda、D.S. al Codaなどの）文字反復記号を割り付けて、スコア譜で位置調整を実行すると、その変更はその反復記号を含むすべてのパート譜に適用されます。文字反復記号がパート譜で再配置された場合、その変更はスコア譜や他のパート譜に自動的に適用されません。また、その後スコア譜で位置調整を実行しても、そのパート譜に変更は適用されません。しかし、ひとつの文字反復記号が割り付けられた五線が複数あるパート譜でその反復記号の再配置が実行されると、五線上のすべての反復記号のリンクが解除されます（それらの文字反復記号は、今まで通りそろって移動します）。

パート譜上の解除された文字反復記号のリンクは、いつでも復帰させることができます（パート譜上の項目のスコア譜へのリンクを復帰するを参照）。

〔文字反復記号の機能設定〕ダイアログボックス、〔反復小節線の機能設定〕ダイアログボックス、〔反復記号括弧の作成〕ダイアログボックスの〔五線別の編集を可能にする〕オプションをチェックすると、文字反復記号の再配置、表示／非表示の設定を五線ごとに適用することができます。

• スコア譜上で文字反復記号の〔五線別の編集を可能にする〕オプションをチェックすると、スコア譜のすべての五線上にある該当する文字反復記号を五線別に編集できるようになります。リンクしている文字反復記号には、継続してスコア譜での変更が適用されます。
• パート譜上で文字反復記号の〔五線別の編集を可能にする〕オプションをチェックすると、文字反復記号の再配置、表示／非表示のリンクが解除され、そのパート譜のすべての五線上にある該当する文字反復記号は五線別に編集できるようになります。他のパート譜上にあるリンクしている文字反復記号には、継続してスコア譜での変更が適用されます。（少なくともひとつのパート譜上にリンクの解除された文字反復記号がある場合、スコア譜のすべての五線上にあるその文字反復記号が、オレンジ色で表示されます）。
• 複数の五線を含むパート譜上にあるリンクの解除された文字反復記号は、このオプションを無効にすると、一度にそろって編集することができます。しかし、このチェックボックスのオン／オフを切り替える度に、そのパート譜にあるすべての五線上にある該当する文字反復記号のリンクが解除されることにご注意ください。

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