Finaleのスペーシング・ライブラリは64分音符から倍全音符までの音価とそれに対する幅の値によって成り立っています。スペーシング・ライブラリは好みに応じて設定の変更が可能です。
- 既存のスペーシング・ライブラリを読み込みます。
- 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔スペーシング〕を選択します。スペーシングに関するオプション設定が表示されます。
- 〔スペーシング方式〕をクリックして、〔スペーシング換算表を使用〕を選択し、〔換算表〕をクリックします。〔音符の種類とスペース〕ダイアログボックスが表示されます。上のボックスには音価(単位はEDU。4分音符は1024 EDUになります)が、下のボックスにはその音価に割り当てられた横方向のスペースが表示されています。(下のボックスの単位は〔Finale 2014 > 〔計測単位〕で選択されている単位です。)〔音符の種類〕の〔選択〕をクリックするとそのEDU値に最も近い音符を確認することができます。〔戻る〕と〔次へ〕ボタンをクリックすると、それぞれの音価にどれだけのスペースが割り当てられているかを見ることができます(8分音符が512 EDU、4分音符が1024 EDUになります)。または、〔音符の種類〕をクリックして、変更対象となる音価を音符のアイコンをクリックすることにより指定することもできます。
- 変更したい音価が表示されるまで〔戻る〕か〔次へ〕をクリックして、下のテキストボックスに新しい値を入力します。また例えば5連符のように、既存の換算表に含まれていない音価については、新しい音価/幅のペアを作成して、ライブラリに挿入してください。
- 新しい音価/幅のペアを作成するには、(EDUで)音価を上のボックスに、それに割り当てる幅を下のボックスに入力して、〔挿入〕をクリックします。既存の音価/幅のペアを書き換えるように見えるかも知れませんが、実際には〔挿入〕をクリックした時に新しいペアをライブラリに加えているにすぎません。
- 同様に、削除をクリックすることによって、表示されている音価/幅のペアを消去できます。
音符と臨時記号、アーティキュレーション、コード、歌詞、音符発想記号、音部記号、ユニゾンと2度音程の音符などの項目については、〔ファイル別オプション-スペーシング〕ダイアログボックスで衝突を避ける項目を個別に設定できます。詳しくはファイル別オプション-スペーシングをご参照ください。
- 設定が終了したら〔OK〕をクリックします。〔ユーティリティ〕メニュー内の〔スペーシング〕にある各コマンドを使うことによって、楽譜上の音符へ新しいスペーシングを適用することができます。