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SMPTEおよびMIDI Time Code

SMPTEとはSociety of Motion Picture and Television Engineers(www.smpte.org)の略名称で、米国映画テレビ技術者協会を指します。映画・テレビに関連する法人・団体及び映画・テレビの技術に携わる個人会員で組織されている団体で、映像技術全般にわたる標準規格の策定をおこなっています。このグループはフィルム、ビデオ、またはオーディオのデータをアプリケーションやハードウェア間で同期させる為に使用するSMPTE Time Codeと呼ばれる規格を定めました。FinaleはMIDI Time Code(簡略表示ではMTC)規格を採用しています。MTCは主に外部のムービープレーヤー・エディタを、Finale内のムービー・ウィンドウと同じようにプレイバックを同期させるために使用します。

MIDIシンクは相対的時間(4分音符あたり24のクロックメッセージ)に連動するのに対して、MTCは絶対的時間で連動します。SMPTEフレームレートでは「1/4フレーム」単位でメッセージが送信されます。1/4フレームごとにMIDIを使用してメッセージが送られます。例えば、1秒あたり30フレームの場合は、1秒間に120回のクォーター・フレーム・メッセージが送信されることとなります。FinaleではMTC送信に対応しており、MTCの受信が可能なデバイスと同期をとる事ができます。接続されている各デバイスに対して、MTCの送信をおこなうかどうかの設定編集は〔MIDIセットアップ〕ダイアログボックスにておこないます。また、〔MIDI/Audio〕メニューの〔MTC送信〕のチェックの有無でMTC送信するかどうかを選択できます。さらに〔同期とムービーのオプション〕ダイアログボックスでMTCに関する詳細設定をおこなうことができます。

外部のMTCデバイスとFinaleの同期をおこなうには

  1. Finaleを他のMTCデバイスと同時に起動します。例えばCubaseやPro Tools, Digital Performerなど、MTC受信をおこなえる製品を起動します。
  2. Finaleの〔MIDI/Audio〕メニューの〔デバイスのセットアップ〕から〔MIDI/内蔵スピーカーのセットアップ〕を選択します。
  3. 「MIDI出力デバイス」にMTCに対応したドライバを選択します。
  4. 〔OK〕をクリックします。受信側のアプリケーションにてMTC受信に「3」の〔MIDIセットアップ〕ダイアログボックスで選択したドライバを選択します。製品によって、設定方法が異なります。お使いの製品のマニュアルを参照し設定をおこなってください。
  5. Finale側でプレイボタンをクリックします。MTCを受信するデバイスは再生、停止、巻き戻しや早送りなどFinaleのプレイバックコントローラーでの操作に従って反応します。

 

 

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