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変形図形メニュー / 方向

 

スラーやベンドの向きは、割り付けられる音符が第3線より上にあるか下にあるかによって識別、判断されます。移調や転調の際にはスラーの向きは自動的に訂正されるので、わざわざ変更を加える必要はありません。しかし、音符に割り付けられたスラーやベンドの向きを変える必要が生じることも考えられます。そのような場合には〔方向〕サブメニューを使って簡単に変更を加えることができます。

〔方向〕サブメニューには4種類の項目があります。現在選択されているスラーまたはベンドを反転させる、現在選択されているスラーまたはベンドを付随する音符の上へ配置する、現在選択されているスラーまたはベンドを付随する音符の下へ配置する、〔自動〕設定を使用する、のいずれかから選ぶことができます。自動配置の場合には、〔変形図形の配置〕ダイアログボックスの設定に従い配置されます。〔上向き〕、もしくは〔下向き〕を選択した場合でも、図形の向き以外の〔変形図形の配置〕ダイアログボックスでの設定はそのまま維持されます。〔反転〕はCommand+Fキー、〔自動〕はCommand+Shift+Fキーが、それぞれショートカットキーとして割り当てられています。

Tip: スラーやベンドが何も選択されていない状態で〔方向〕メニューから向きを選択すると、すべての音符付随のスラーに対するデフォルト値を設定することができます。

ここに挙げた〔方向〕オプションは音符に割り付けられたスラーとベンドにのみ適用されます(変形図形メニューで〔音符に割り付け〕が選択されている場合です)。〔音符に割り付け〕が選択されてなく、小節付随のスラーやベンドを作成している場合には、そのスラーやベンドが第3線より上に書き込まれているか下に書き込まれているかによって自動的にその向きが感知されます。小節に割り付けられるスラーやベンドを作成しているときにその向きを反対にしたい場合には、Optionキーを押しながら入力してください。既存のスラーやベンドの向きを変更するには、そのスラーまたはベンドを選択し、中央の編集ハンドルを上下にドラッグして向きを変更してください。

設定内容とそれが適用される変形図形の関係をまとめると以下のようになります。

設定内容

変更される図形

スラーの輪郭

これから作成しようとするスラー

変形図形の配置

これから作成しようとするスラー、ベンド、グリッサンドと、手動で始点/終点を調整していないスラー、ベンド、グリッサンド

スラーの線幅

これから作成しようとするスラーとベンド、また、既存のすべてのスラーとベンド

改行されるスラー

これから作成しようとするスラーとベンド、また、既存のスラーとベンドのうち、始点と終点を手動で調整していないもの

スラー詳細設定

編集中あるいは今後作成される、すべてのスラー

 

Note: 旧バージョンのFinaleで作成したファイルに関する注意事項:Finale 3.2より古いバージョンで作成されたファイルをそれ以降のバージョンで開くと、すべてのスラーは小節に割り付けられます。旧バージョンで作成されたスラーを、音符付随のスラーに変更したい場合は、旧バージョンのスラーをすべて削除し、新バージョンで作り直してください。

Finale 3.5からFinale 2001までのバージョンで作成されたファイルをそれ以降のバージョンで開くと、フレックス・スラーの機能はデフォルトでは無効になっています。これらのファイルでもフレックス・スラーの機能を使用したい場合は、〔変形図形〕メニューから〔スラー詳細設定〕を選択し、〔スラー詳細設定〕ダイアログボックスで〔フレックス・スラーを使用〕にチェックを入れてください。

詳しくはスラー詳細設定ダイアログボックスをご参照ください。

 

反転

自動

上向き

下向き

 

参照:

変形図形ツール

スラー

 

反転

自動

上向き

下向き

 

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