複声部表記
このレイヤー機能により、それぞれの五線は透明な4つの層に別れ、ステップ入力時(ステップ入力または高速ステップ入力ツール)にはそれぞれ個別に音符を入力することができます。
【レイヤーを使用して複声部表記をおこなうには】
PrintMusicの各々の五線には4つの透過レイヤーがあります。各レイヤーは異なるMIDIチャンネルおよびシンセサイザーパッチでプレイバック可能であり、また各レイヤーには固有のダイナミックスを設定することができます。一度に1つのレイヤーを、または同時にすべてのレイヤーを表示できます。楽譜上に発想記号を置いている時に、画面の左下部にあるインジケーターに示されるレイヤー番号によってどのレイヤーに記号を付けているかが分かります(このインジケーターをクリックして、1つのレイヤーから別のレイヤーへと移動することができます)。
- まず、画面の左下部にある
ポップアップメニュー
を使用して、編集したいレイヤーを選 択します。
- 〔高速ステップ入力〕ツール をクリックして、音符を入力したい小節をクリックします。編集フレームが表示されます。通常の方法で、最初のレイヤーに音符を入力します(高速ステップ入力をご参照ください)。
- Shiftキーを押しながら↓キーを押します。編集フレームが次のレイヤーに移動し、選択されて いないレイヤーがグレー表示になります。Shift+↓キーでレイヤーが昇順(1,2,3,4)に、Shift+↑キーで降順に切り替わります。選択したレイヤーに音符を入力および編集します。
- 個々の符尾を反転させるには、その符尾の上にカーソルを置き、次にLキーを押します。もう一度Lキーを押すと、反転が元に戻ります。
- 休符をドラッグするには、その休符の上にカーソルを合わせて、ドラッグします。休符をデフォルトの位置に戻したい場合、その休符の上にカーソルを置き、*(アスタリスク)キーを押します。
- 音符または休符を非表示にするには、その音符または休符の上にカーソルを置き、次にO(オー)キーまたはHキーを押します。もう一度O(オー)キーまたはHキーを押すと、音符または休符が再表示されます。この機能を使用すると、例えば、レイヤー2にある2分休符を非表示にして3拍目から2番目の声部を表示することができます。
- 0(ゼロ)キーを押すと、編集フレームを抜けられます。楽譜をコピーするために〔ブロック編集〕ツールを使用する時は、表示中のレイヤーのみをコピーすることもできます。例えば、レイヤー1だけをコピーするには、〔表示〕メニューから〔編集中のレイヤーのみ表示〕を選択し、次にレイヤー1を選択します。レイヤー1の音符のみが表示されるので、通常の方法でコピーをおこなうとレイヤー1の楽譜のみがコピーされます。詳しくは楽譜のコピーをご参照ください。
【音符/休符を一つのレイヤーから別のレイヤーに移動するには】
- 〔選択〕ツール をクリックし、次に範囲を選択します。範囲選択の方法については、楽譜の選択をご参照ください。なお、この操作をおこなうには小節全体を選択する必要があります。
- 〔編集〕メニューから〔レイヤー移動/コピー〕を選択します。〔レイヤー移動/コピー〕ダイアログボックスが表示されます。
- レイヤーの内容の移動方法を指定します。例えば、レイヤー2の内容をレイヤー3に移動するには、〔レイヤー2の内容を_へ〕を選択し、次にポップアップメニューからレイヤー3を選択しま す。
このダイアログボックスでの指定の際は十分注意をしてください。設定を間違っておこなった場合、音符が消去されてしまいます。例えば、1つのレイヤーの内容を既に内容が入力されているレイヤーに移動するような場合です(PrintMusicによって警告がなされます)。(元のレイヤーをそのままにしておきたい場合は〔レイヤー移動/コピー〕ダイアログの〔コピー〕ボタンを選択した状態にしてください。)
- 〔OK〕をクリックして(あるいはReturnキーを押して)ください。