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AU/VSTプレイバックとMIDIプレイバックの違い

ここでは、サンプリング処理やデジタルオーディオアプリケーションの操作を始めたばかりの人を対象に、FinaleでのGarritan楽器の演奏に関連するいくつかの用語について説明します。

AU/VSTとGPO

「AU」は(Audio Unitsの略)は、Appleのシステムレベルのオーディオプラグイン・アーキテクチャを表します。Audio Unitsはバーチャルインストゥルメント(仮想楽器)やエフェクトなどを提供するソフトウェアモジュールです。AUプラグインをサポートするすべてのオーディオアプリケーションで使用できます。

「VST」(Virtual Studio Technologyの略)は、Steigberg(デジタルオーディオアプリケーションCubaseの開発元)が開発したオーディオプラグイン規格です。Audio Unitsプラグインと同様に、VSTプラグインもVSTをサポートするすべてのオーディオアプリケーションで使用でき、仮想楽器、エフェクトなどの機能を提供します。

GPOはAU、VSTの両方に対応しています。Finale 2011は各OSの最適なオーディオプラグイン・アーキテクチャ(Mac OS XのAUとWindowsのVST)を活用するように設計されていますが、AUもVSTも原理は同じです。どちらもFinaleに仮想楽器(Garritanインストゥルメントなど)を読み込み、他のアプリケーションを使わずにFinale上で直接エフェクト(Ambience Reverbなど)を適用することができます。

このほかにも、AU/VST対応の各種サンプラー、シンセ、エフェクト、楽器をFinaleで使用できます。詳しくはFinaleのWebサイトをご参照ください。他のAU/VST対応楽器とGarritan Instruments for Finale、GPO製品版、JABBの楽器とを組み合わせて使用することも可能です。ただし1つだけ注意すべきことは、AU/VSTの各楽器ライブラリを個別のバンクに読み込む必要があることです(Kontakt Player 2用にアップデートされた楽器を除く)。バンクの詳細はチャンネルをご参照ください。

AU/VSTとMIDI

〔プレイバックにAudio Units/VSTを使用〕を選択すると、通常のMIDIプレイバック(SmartMusicソフトシンセを使ったプレイバックなど)および外部デバイスへのMIDI送信が無効になります。すなわち、外部のシンセサイザー/サウンドカードから取得したサウンドや、ソフトウェアのサウンドフォント(SmartMusicソフトシンセなど)と、Garritanインストゥルメントとを混合することはできなくなります。標準のMIDIプレイバックかAU/VSTプレイバックのどちらか一方しか選択できません。

では、楽譜に指定されている楽器がAU/VSTインストゥルメントライブラリに収録されていない場合はどうしたらよいでしょうか。その解決策をいくつか紹介します。

プレイバックに使用する楽器をGarritan楽器とSmartMusicソフトシンセの間で切り替える

セットアップ・ウィザードを使ってGarritanインストゥルメントの使用を設定していれば、GarritanインストゥルメントとSmartMusicソフトシンセ間の切り替えができるだけ簡単にできるように自動で設定されています。なぜ切り替える必要があるかというと、高品質のサンプリング音を持つ楽器は高度な処理能力と大容量メモリが必要になるからです。お使いのコンピュータ環境がGPOまたはJABBの最低限のシステム構成に近い状態の場合は、音符入力と作業時のプレイバックにはSmartMusicソフトシンセを使用し、楽譜が完成して本物のオーディオデモを作成する段階になったらGarritan楽器を使うようにすると、効率良く作業できます。

ただし、GarritanインストゥルメントとSmartMusicソフトシンセを切り替えて使う場合の注意事項がいくつかあります。

音符入力時にGarritanインストゥルメントを使う予定がなくても、必ず上記のように選択してください。セットアップ・ウィザードの設定が完了したあとは、〔MIDI/Audio〕メニューから〔AudioUnits/VSTのセットアップ〕を選択して開くダイアログボックスで〔プレイバックにAudioUnits/VSTを使用〕のチェックマークを外すだけで、SmartMusicソフトシンセに切り替わります。

 

 

セットアップ・ウィザードでGarritanインストゥルメントライブラリを選択しないと、あとからGarritanインストゥルメントでプレイバックできるようにする作業がかなり面倒になります。

 

 

 

 

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