フォント・ユーティリティ ダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
〔書類〕メニューの〔データ・チェック〕から〔フォント・ユーティリティ〕を選択します。
【機能について】
このダイアログボックスでは、アーティキュレーション、発想記号、コードネーム、楽譜全体など、ファイル内の楽譜項目に使用されているフォントを検索し、別のフォントに置き換えたりサイズを変更したりできます。例えば、速度標語やコード・サフィックスのフォントを一括変更したいときなどは、このダイアログボックスを使うと便利です。
また、他のコンピュータで作成されたFinaleファイルを開いているとき、現在使用中のシステムにインストールされていないフォントをチェックして、他のフォントに置き換えることもできます。
〔基本〕タブ
- 検索対象フォント・フォント指定 〔フォント指定〕をクリックして〔フォント〕ダイアログボックスを開き、検索対象のフォント、スタイル、サイズを指定します。
- 次のフォントで置き換え・フォント指定 〔フォント指定〕をクリックして〔フォント〕ダイアログボックスを開き、置換後のフォント、スタイル、サイズを指定できます。
- 図形内のフォントにも適用 フォント検索を実行するときに、図形発想記号などの図形内のフォントも検索するかどうかを指定します。このオプションを選択しなければ、テキスト(文字発想記号、歌詞、五線名、グループ名、テキストブロックなど)だけが検索されます。図形内のフォントは検索されないので、別フォントに置き換わることはありません。
- 拡大縮小率:___% このオプションを選択してテキストボックスに値を指定すると、Finaleファイル全体で対象フォントのサイズが変更されます。
- システムにないフォントをチェック 現在開いているファイルのフォントリストと、コンピュータにインストールされているフォントのリストを比較して、コンピュータに存在しないフォントを識別します。
〔オプション〕タブ
Note: 逆に、テキスト部分に非シンボルフォントを使ったFinaleファイルを保存し、同じフォントをシンボルフォントとして登録している別のコンピュータで開く場合、〔シンボルフォント・リストをファイルに適用〕を選択すると、テキスト部分はシンボルフォントを使ったテキストとして扱われますが、文字コードの変換はおこなわれません。これは、異なるOS間でコード変換する際の制限事項です。2回以上のコード変換は確実には成功できません。ファイルを開くときにテキストをコード変換した場合、それを元に戻す(他方のOSで再変換する)操作をしても、完全には戻りません。
- シンボルフォント・リストをデフォルトに戻す このオプションを選択すると、「MacSymbolFonts.txt」ファイルに記述されているのリストが初期値に戻ります。シンボルフォントのリストを不意に変更することがあります(特に、Finale 2009aより前のバージョンで作成したファイルをMacintoshとWindowsの間でやり取りするとき)。そのようなときは、このコマンドを使うと便利です。
- シンボルフォント・リストをファイルに適用 例えば、MacでTimesのようなフォントをとして登録し、WindowsではTimesをシンボルフォント・リストに登録していないとします。この場合、このオプションを選択すると、Macintoshで保存したFinaleファイルをWindowsで開くとき、Timesを非シンボルフォントとして扱うものとしてファイルが更新され、Timesを使った文字がコード変換されます。
- 欧州特殊文字をWindows/Mac用に変換 このコマンドを使用すると、“è”や“ö”、固定スペースなど、ASCIIコードの後半に割り当てられている特殊なキャラクタを、Windows用の正しいエンコーディングに変換します。〔環境設定-開く〕ダイアログボックスで、〔他のOSからのファイルの欧文特殊文字を自動的にコンバート〕をチェックを付けておくと、このテキスト変換は自動的におこなわれます。
参照:
データ・チェックサブメニュー
書類メニュー