アーティキュレーション、スラー、クレッシェンドの入力
〔アーティキュレーション・ツール〕と〔変形図形ツール〕の使用
アーティキュレーションとは、音符個別に付けられるもので、演奏者にその音をどのようなニュアンスで演奏するかを指示する記号です。NotePadではこのような演奏時の表現を指示する記号を〔アーティキュレーション・ツール〕や〔変形図形ツール〕を使って入力できます。
この章では、以下のことを学びます。
- アーティキュレーションの入力方法
- スラー/クレッシェンドの入力方法
Note. このチュートリアルを始めるにあたり『Tutorial 6a.mus』のファイルを開いてください。
アーティキュレーションを個別に入力する
アーティキュレーション記号の表示位置は、音符の符頭側もしくは符尾側のどちらかに自動的に固定されます。音符の上下に伴って最適な位置に表示されるよう自動的に調整されますが、自由に変更することも可能です。ここでは、ボーカル・パートにテヌート記号を入力してみましょう。
- 〔アーティキュレーション・ツール〕を選択します。
- ボーカル・パート第7小節目の最初の音をクリックします。すると〔アーティキュレーション選択〕ダイアログボックスが表示されます。
- この中からテヌート記号を選択しダブルクリックします。
スラーの入力
スラーを入力するには〔変形図形ツール〕に含まれる〔スラー・ツール〕を使用します。
- 〔変形図形ツール〕を選択します。
- 表示される〔変形図形パレット〕の中から〔スラー・ツール〕を選択します。
- ピアノ右手パート第8小節目の2拍目にあるC音をダブルクリックします。すると隣のE音に向かってスラーが入力されます。
- 第8〜10小節目にある他の八分音符にも、同様にスラーをかけてみましょう。
- 続いて、もっと離れた音にまたがってスラーをかけてみましょう。第12小節目の2拍目にあるG音をダブルクリックします。ダブルクリックの2回目の指を離さずに、そのまま第13小節目の1拍目にある1オクターブ上のG音までドラッグし、指を離します。
ダブルクリックするとすぐ隣の音に、ダブルクリックとドラッグ操作を組み合せることで複数の音符をまたがってスラーをかけることができます。
- スラーに付随する5つの菱形のハンドルを操作することで、スラーの形を整えることができます。
- 一度入力したスラーでも、5つかる菱形のハンドルの一番右側のハンドルを操作することでスラーをかける範囲を変更することができます。
- スラーを削除するには、スラーの中心に付随するハンドルをクリックして〔DELETE〕キーを押します。
クレッシェンドの入力
松葉形のクレッシェンドやデクレッシェンドも、スラーと同様に〔変形図形ツール〕を使って入力します。
- 〔変形図形パレット〕の中から〔クレッシェンド・ツール〕を選択します。
- ボーカル・パート第7小節目の1拍目の位置ダブルクリックでします。ダブルクリックの2回目の指を離さずに、そのまま第9小節目にあるの直前までドラッグし、指を離します。
- ピアノ・パートにも、同様の手順でクレッシェンドを入力してみましょう。クレッシェンドに付随する菱形のハンドルを操作することで、クレッシェンドの開き具合を調節することもできます。