Note: Finaleのマクロ機能を動画でご覧いただけます。クイックスタートビデオ:マクロ機能の使い方
一般に、コンピュータを利用する際には、マウスやメニュー、ダイアログボックスの操作に相当するキーボード操作(マクロ)を応用すると、作業が劇的に効率的になります。Finaleでも、このようなマクロ機能がお使いいただけます。マクロ機能は、数字キーやアルファベットに割り当てて使用することができます。例えば、発想記号を楽譜上に配置する際にマクロ機能を使用すると、3つのダイアログボックスと、いくつかのマウス操作を飛ばして目的の発想記号を表示することができます。マクロ機能の設定方法はツールによって異なりますので、それぞれのツールに関する下記の説明をご参照ください。
直前に入力した記号をマクロ機能で繰り返し追加することができます。選択ダイアログボックスから記号を選択するかマクロキーで追加するかにかかわらず、記号を入力するたびに、このマクロ機能は直前に入力した記号にリセットされています。
選択ツールのマクロ機能は、他のマクロ機能のように各ファイルに限定されるのでなく、プログラム全体に対して効果を持ちます。選択ツールのマクロ機能は、あらかじめ下記のように定義されています。
マクロキー |
定義されている機能 |
1 |
|
I |
|
2 |
|
E |
|
3 |
|
4 |
〔スペーシング・オプション〕ダイアログボックスの設定に基づいて音符、歌詞、臨時記号などを再スペーシング(音符単位によるスペーシング) |
5 |
|
6-9 |
調号のマクロ機能はあらかじめ下記のように定義されています。
マクロキー | 定義されている調号 | マクロキー | 定義されている調号 |
---|---|---|---|
1 | Gメジャー | A | Aマイナー |
2 | Dメジャー | S | Eマイナー |
3 | Aメジャー | D | Bマイナー |
4 | Eメジャー | F | F#マイナー |
5 | Bメジャー | G | C#マイナー |
6 | F#メジャー | H | G#マイナー |
7 | C#メジャー | J | D#マイナー |
8 | Cメジャー | K | A#マイナー |
Q | Fメジャー | Z | Dマイナー |
W | Bbメジャー | X | Gマイナー |
E | Ebメジャー | C | Cマイナー |
R | Abメジャー | V | Fマイナー |
T | Dbメジャー | B | Bbマイナー |
Y | Gbメジャー | N | Ebマイナー |
U | Cbメジャー | M | Abマイナー |
表記号のマクロ機能はあらかじめ下記のように定義されています。
マクロキー | 定義されている拍子記号 | マクロキー | 定義されている拍子記号 | マクロキー | 定義されている拍子記号 |
---|---|---|---|---|---|
1 | Q | A | |||
2 | W | S | |||
3 | E | D | |||
4 | R | F | |||
5 | T | X | |||
6 | Y | C | |||
7 | U | V | |||
8 | I | -(ハイフン) | 直前に使用した拍子記号を再使用 | ||
9 | O | ||||
0 | P |
|
変形図形のマクロ機能はあらかじめ下記のように定義されています。
マクロキー | 定義されている変形図形 | マクロキー | 定義されている変形図形 | マクロキー | 定義されている変形図形 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 15ma | Y | 点線括弧 | L | 直線 |
2 | 「H」 | O | 両閉括弧 | X | タブスライド |
3 | 「P」 | P | ペダル | C | 小節に割り付けられたグリッサンド |
4 | 「B」 | A | 人口ハーモニクス | V | 点線曲線 |
5 | 「R」 | S | スラー | B | ギターベンド |
6 | ベンド | D | 点線 | N | ナチュラルハーモニクス |
8 | 8va | F | 音符に割り付けられたグリッサンド | M | パーム・ミュート |
E | トリル記号 | G | グリッサンド | <(,) | クレッシェンド |
R | リタルダンド | H | ピッキング・ハーモニクス | >(.) | デクレッシェンド |
T | トリル | K | 括弧 |
|
Tip: マクロ機能が割り当てられているキーを押しながら、希望する音符をドラッグで囲んでアーティキュレーションを一度に割り付けることも可能です。
マクロ機能を使用して図形発想記号を楽譜上に配置すると、自動的にその図形のコピーが作成されて、そのコピーが配置されます。このことは、楽譜上にその図形発想記号を複数の箇所に置く場合に大きな意味を持ちます。というのは、これによって、楽譜上に配置された図形を個別に変型したりサイズを変えたりすることができるようになるのです。マクロ機能を使わずに図形発想記号を直接〔図形発想記号の選択〕ダイアログボックスから選択して配置した場合、配置された図形のうちの1つを変更すると、それと同じ図形がすべて同時に変更されてしまいます。
〔発想記号の選択〕ダイアログボックスを開いたあとなら、マクロキーをいくつでも割り当てることができます。
発想記号に割り当てられているマクロキーを変更するには
一度に複数の五線に発想記号を適用するには、マクロキーを押しながら、複数の五線上をドラッグします。マウスボタンを放すと、対象範囲のすべての五線に発想記号が表示されます。この方法は、(五線別表示リストで割り当てるのでなく)個別に設定する発想記号として楽譜に追加します。
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