ファイル間で設定を移す
複数のファイル別オプションをまとめて別のファイルに適用したり、ファイル別オプション一式を1つのファイルから他の多くのファイルに移動したりできます。方法は以下のとおりです。自分の目的に合った方法を使用してください。ファイル別オプションの一部を移動するには、ファイル別オプションライブラリを使います。ファイル別オプション、ページフォーマットなどの設定一式(社内の独自スタイルなど)を多くのファイルに移動するには、〔FinaleScript〕プラグインを使います。
ファイル別オプションの設定全部を1つのライブラリファイルに保存しておき、別のファイルに読み込むことができます。
- 保存したいファイル別オプションが設定されているファイルを開きます。あるいは、ファイル別オプションを手動で設定したい場合は新規ファイルを開きます。
- 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択します。〔ファイル別オプション〕ダイアログボックスが表示されます。設定内容を確認します。変更を加える場合は、変更してから〔適用〕をクリックしてください。
- 〔ライブラリを保存〕をクリックします。〔ライブラリを保存〕ダイアログボックスが表示されます。〔ファイル別オプション〕が選択されていることを確認してください。
- 〔OK〕をクリックします。ファイルに名前を付けて保存します。独自のファイル別オプションを表すファイル名、または何か個人用のファイル名を付けてくださいFinaleの「ライブラリ」フォルダに保存するよう指示されます。(お使いのコンピュータでのファイルの保存場所については、Finaleインストール先フォルダの詳細をご参照ください)。「DocumentOptions.LIB」にはFinaleのデフォルト設定が保存されているので、デフォルト設定を無効にしたいのでなければ、このファイルは上書きしないでください)。
- 移動先のファイルを開きます。このファイルに設定を適用することになります。
- 〔書類〕メニューから〔ファイル別オプション〕を選択し、〔ライブラリを開く〕をクリックします。現在の設定がリセットされることを警告するメッセージに対して、〔はい〕をクリックします。〔ライブラリを開く〕ダイアログボックスが表示されます。
- 目的のファイル別オプションライブラリを選択して〔開く〕をクリックします。前に保存したライブラリを選択すると、そのライブラリの設定が適用され、〔ファイル別オプション〕ダイアログボックスの設定値が更新されます。
ファイル別オプションだけでなく、ページフォーマット、レイアウトなど多くの設定を一括して他のファイルに適用するには、〔FinaleScript〕プラグインを使うのが便利です。出版社の独自フォーマットなどを多くのファイルに適用する必要がある場合には、〔FinaleScript〕プラグインをお使いください。Finaleには、これらの設定を他のファイルに移動するためのスクリプトがいくつか用意されています。
- 移動元と移動先のファイルを同じフォルダに置きます。FinaleScriptプラグインを使うと、同じフォルダにある任意の数のファイルを処理できます。ただし、同じフォルダにあるファイルすべてが処理されるので注意してください。
- 他のファイルに適用したい設定が保存されているファイルを開きます。
- 〔プラグイン〕メニューの〔Finale Script〕から〔FinaleScriptパレット〕を選択します。〔FinaleScript〕パレットが表示されます。
- 画面を下にスクロールして〔ハウススタイルを読み込み〕をダブルクリックします。〔FinaleScript編集〕ダイアログボックスが表示されます。コマンドを確認し、必要に応じて編集してください。最初の設定のまま使用した場合は、現在選択しているファイルのファイル別オプションとスコア譜のページフォーマットの設定一式が、同じフォルダにあるすべてのファイルにペーストされます。FinaleScriptのコマンドの一覧については、「FinaleScript」をご参照ください。
- 必要に応じてコマンドを変更したら、〔保存して閉じる〕をクリックします。〔FinaleScript〕パレットに戻ります。
- 〔FinaleScript〕パレットの〔再生〕ボタンをクリックします。FinaleScriptの処理が開始されます。フォルダ内のファイルが1つずつ処理され、元のファイルの設定が適用されます。元のファイルは変更されません。FinaleScriptプラグインをご参照ください。