楽譜のページレイアウトに関する様々な情報は、このマニュアルのいろいろな箇所で解説されています。例えば、ファイル別オプション-スペーシング、間隔、マージン、ページ・サイズ、小節の配置、一度に複数の小節の幅を変更するにはなどの項目をご参照ください。楽譜内の小節の配置に関する解説(一段あたりの小節数、小節の組段間の移動など)については、小節の配置をご参照ください。いくつかのプリントアウトをつなげてつくるような大きな楽譜の作成方法については、分割印刷するをご参照ください。
それぞれのファイルでのページレイアウトの初期設定は、〔スコア譜のページ・フォーマット〕ダイアログボックス(〔書類〕メニューの〔ページ・フォーマット〕から〔スコア譜〕を選択)で設定されます。このダイアログボックスでは、ページレイアウトに関する様々な数値が指定されています(間隔もあわせてご覧ください)。)。 しかし、このダイアログボックスで設定された内容は、そのままでは既存の楽譜のレイアウトに反映されるわけではなく、これから新規に作成されるページにしか適用されません。設定した内容を既存のページのレイアウトにも適用したい場合は、〔ページ・レイアウト〕メニュー(〔ページ・レイアウト〕ツールを選択している時のみ表示されます)から〔ページの再フォーマット〕の〔表示中の楽譜のすべてのページ〕を実行してください。
ただし、既存のページのフォーマットを変更したいのであれば、〔ページ・レイアウト〕ツールを利用した方が簡単です。詳しくはページ・レイアウトを変更するにはをご参照ください。
〔ページ・レイアウト〕ツールの一般的な使用法は、1ページに収める楽譜の量をどれくらいにするか(1ページに組段を何段置くか、1段に何小節収めるかなど)を設定することです。1ページにどの程度の楽譜を収めるか、というのはおもに4つの重要な要素によって左右されます。まず、パート(五線)同士の間の距離があげられます。例えば、組段内のパートを〔五線〕ツールでドラッグして近付ければ組段の高さが減りますから、より多くの組段をページ内に収めることができます。
次に、組段同士の間の距離の調整があげられます。もし、あるページにもう一段組段を配置したいと思った場合は、一番簡単な方法は、そのページのすべての組段間の距離をほんの少しずつ縮めてやることです。それぞれの移動距離は大したことはなくても、それが積み重なってもう1つの組段を配置するのに十分なスペースが確保されます(組段間の距離を変更するにはをご参照ください)。また、〔組段の均等配置〕コマンドを使用しても、1ページあたりの組段の数を指定することができます(1ページあたりの組段の数を指定するにはをご参照ください)。また、ページ全体の縮小拡大率も大きな影響をあたえます。たとえば、ページ倍率を1〜2%縮小するだけで、今まできつく見えていた楽譜がすっきり見える場合もあります(拡大縮小についてをご参照ください)。最後に、音符のスペーシングの“きつさ”をあげておきます。音符のスペーシングは、そのファイルに読み込まれているスペーシング幅のライブラリによって変化します(ファイル別オプション-スペーシングをご参照ください)。きつめにスペーシングした場合は、より多くの音符が一段に収まるので、その分ページ全体の楽譜(音符)の量も多くなります。
参照:
Finale User Manual Home
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