プレイバック時のスウィング

プレイバックを(曲全体にわたって)スウィングさせるには

ここでご紹介する方法は、スウィングしないものとして入力された曲を、プレイバック時にスウィングさせるためのものです。リアルタイム入力時にスウィングさせた演奏を録音した場合は、そのスウィングのフィーリングはそのまま取り込まれます。その場合は、〔クォンタイズ詳細設定〕ダイアログボックスで〔音価を保持〕にチェックが入っていること、また、〔プレイバック・オプション〕ダイアログボックスで〔録音された音価を再現〕にチェックが入っていることをご確認ください(詳しくは書類メニューをご参照ください)。こうして録音された演奏は、そのままのフィーリング(スウィングを含む)でプレイバックされます。

Human Playbackスタイルの〔ジャズ〕を選択するという方法でも(〔プレイバック設定〕ダイアログボックスで設定)、スウィングを適用することもできます。

 注:Human Playbackでは特定のスタイルでのみスウィングが使用できます。

  1. 〔ウィンドウ〕メニューで〔プレイバック・コントローラー〕を選択し、プレイバック・コントローラーを表示します。
  2. 〔プレイバック設定〕ボタンをクリックします。ダイアログボックスが拡大して、詳細設定が表示されます。
  3. 〔スウィング値〕ドロップダウンリストから〔通常〕を選択します。   
  4. 〔再生〕ボタンをクリックします。    

プレイバックを(曲の一部だけ)スウィングさせるには

Human Playbackの部分適用プラグインを使用すると、曲の一部分に対して個別のスタイルを適用することができます。

  1. 選択ツールimage\Selection_Tool.gifをクリックします。
  2. 小節範囲を選択します。
  3. 〔プラグイン〕メニューの〔プレイバック〕から〔Human Playbackの部分適用〕を選択します。〔Human Playbackの部分適用〕ダイアログボックスが表示されます。
  4. 〔既存のスタイルを適用〕を使用する場合は〔ジャズ〕またはスウィングが適用できるスタイルを選択して、〔適用〕をクリックすると、その範囲にスウィングが適用されます。
  5. または、〔特定の項目のみ適用〕を選択して、〔選択〕ボタンをクリックします。〔詳細設定〕ダイアログボックスが表示されます。
  6. 〔スウィング〕ドロップダウンリストからスウィングの割合を指定します。
  7. 〔OK〕、〔適用〕の順にクリックします。選択した範囲にスウィングが適用されます。プレイバックして効果を確認してください。

プレイバックを(曲の一部だけ)スウィングさせるには:文字発想記号方式

  1. 〔発想記号〕ツールimage\Expression_Tool.gifをクリックします。スウィング指定の発想記号をまだ楽譜上に配置していない場合は、スウィングを始める箇所の音符または小節をクリックしてください。〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが現れたら、表示に使用したい図形を選択して、〔編集〕ボタンをクリックし、下の“*”マークまで読み飛ばしてください。
  2. すでに楽譜上にスウィング記号が割り付けられている場合は、そこの音符または小節をクリックします。ハンドルが表示されます。
  3. スウィング記号のハンドルをダブルクリックします。〔発想記号の設計〕ダイアログボックスが表示されます。
  4. 〔プレイバック〕タブを選択します。プレイバックオプションが表示されます。
  5. 〔種類〕ドロップダウンリストから〔スウィング〕を選択します。〔絶対値で指定〕のテキストボックスに数値を入力するか、ドロップダウンリストからスウィングの強さを選択します。入力された数値はスウィングする割合を表します。大きい数値を入力するほど、ハネた後の音符のタイミングが遅れます。
  6. 〔OK〕をクリックします。Finaleはプレイバック時にこの記号を見つけると、ここで定義された通りにプレイバックを変更します。

プレイバックを(曲の一部だけ)スウィングさせるには:MIDIツール方式

 

  1. 〔MIDI〕ツールimage\MIDI_Tool.gifをクリックします。スウィングさせたい範囲を選択します。
  2. 〔MIDIツール〕メニューから〔音価編集〕を選択します。
  3. 〔MIDIツール〕メニューから〔各拍ごとに設定〕を選択します。〔裏拍〕のボックスに「171」と入力します。171より大きな数字を入力すると、スウィング感はより付点8分音符+16分音符に近いものになります。171より小さな数値を入力すると、より普通の8分音符に近いものになります。一般に、速いテンポでは小さめに、遅いテンポでは大きめに設定すると自然な感じが得られるでしょう。
  4. 〔OK〕をクリックします。選択した範囲をプレイバックすると、Finaleがジャズ・プレイヤーのように、裏拍の8分音符を少しだけ遅らせてプレイバックさせていることが確認できます。

注:この解説では、拍子に2/4、3/4、4/4など、つまり“裏拍が8分音符”の拍子が使われていることを前提としています。例えば、2/2拍子などの場合裏拍は4分音符となりますので、プレイバックは期待しているような通常の8分音符のスウィングではなくなってしまいます。この問題を解決するには、〔MIDI〕ツールを使用する前に、拍子を“4分音符ベース”のものに変更してください。

注:この〔MIDI〕ツールでのスウィングと、〔プレイバック・コントローラー〕のスウィング設定は、加算されてしまうため同時には使用しないでください。

 

 

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