PrintMusicに内蔵されているSmartScoreの技術を使用して、スキャナから楽譜画像を読み込むことが可能です。ただし、現在PrintMusicに内蔵されているSmartScore Lite機能では、アーティキュレーション、松葉のクレッシェンド、複縦線、反復小節線、テキストなどの情報を認識することができません。この機能で認識できるのは、3種類の臨時記号、3種類の音部記号、ページあたり16本までの五線、32分音符までの音価などです。また、各音符／休符につく付点は１つまでです。スキャン時には複数のページ画像を一度に取り込むことができます。詳しくはスキャナで取り込んだ画像をSmartScore Liteで取り込むには の項をご参照ください。
楽譜画像のスキャニングはまだ完成された技術ではないため、変換後にはいろいろ手を加えて修正することが必要になるでしょう。複雑な譜面の場合は、最初からステップ入力、高速ステップ入力、リアルタイム入力などを使った従来の方法で入力した方が速いこともあります。
PrintMusicの楽譜画像読み込み機能を最大限に活かすには、スキャナが正しく設置されている必要があります。もし何らかの問題やご質問がある場合は、スキャナの製造元におたずねください。
元の楽譜画像の取り込み状態により認識結果も変わってきます。特に五線が傾かないように配置するようにお気を付けください。また、画像はカラーではなくモノクロで取り込むようにしてください。通常、解像度は300dpiで取り込まれるのが最適ですが、取り込み結果に応じて異なる解像度でもお試しください。必ずしも解像度が高いほど結果が良くなるわけではありません。印刷が不明瞭な楽譜原稿では、コントラストを25%程上げると良好な結果が得られる場合があります。
ここでは、PrintMusicからスキャナで直接楽譜画像を取り込む手順をご紹介します。
スキャナに読み込みたい楽譜をセットしてください。 最良の結果を得るためには、ごみや汚れの少ない状態で取り込む必要があります。五線の傾きに注意しながら設置してください。また、SmartScore LITEの機能では16本以上の五線がある楽譜は読み込むことができません。PrintMusicの〔ファイル〕メニューの〔スキャン入力：SmartScore Lite〕から、〔スキャナからの読み込み〕を選択します。 〔SmartScore Lite 5.5〕ダイアログボックスが開き、スキャナが自動的にプレビューを開始します。プレビューが表示されない場合は〔プレビュー〕ボタンをクリックしてください。必要に応じて設定を変更し、〔本スキャン〕ボタンをクリックしてください。 詳しくはSmartScore Lite 5ダイアログボックス の項をご参照ください。１ページごとにスキャン が終わるたびに、続きのページがあるかどうかをたずねられますので、ある場合は「はい」をクリックして上記の作業を繰り返してください。すべてのページを取り込み終わった場合は「いいえ」をクリックしてください。 取り込まれた画像ファイルは作業用の一時フォルダへ保存されています。〔OK〕をクリックしてください。 〔SmartScore Lite〕ダイアログボックスが表示されます。〔ファイルの追加〕ボタンをクリックしてください。 ファイルの選択画面が表示されますので、先ほど取り込んだファイルを選択してください。複数ページを取り込んだ場合はShift＋クリックで複数のファイルを一度に選択することができます。〔開く〕をクリックしてください。 選択したファイルがリストに表示されます。リスト上でファイル名をクリックするとそのページのプレビューが画面左側に表示されます。〔コンバート開始〕をクリックしてください。 〔楽器名の設定〕ダイアログボックスが表示されます。必要に応じて、移調、五線名、MIDIインストゥルメントを設定してください。正しく移調するには、このダイアログボックスで適切に設定することが重要です。楽器名の設定ダイアログボックス の項を参照してください。〔OK〕をクリックします。 選択された画像ファイルがひとつのPrintMusicのファイルとして変換されます。作成されたファイルに名前をつけて保存してください。
必要に応じて通常のファイルと同様に編集を施してください。 SmartScoreは同じ音程の音符にかかっている曲線をタイとして認識しようとしますが、往々にしてその判断が意図していたものとは異なる場合があります。まず誤って配置されたスラーを〔変形図形〕ツールで削除 〔ステップ入力〕ツール 〔高速ステップ入力〕ツール 必要に応じてそれぞれの五線の調号の設定を確認・変更してください。 移調楽器が含まれる楽譜では調号の設定が意図していたものとは異なる場合があります。
スキャナに付属するソフトウェアなどを使用して、それぞれのページを300dpiのモノクロでスキャニングして、TIFFファイルとして保存してください。 スキャナに付属する説明書なども合わせてご参照ください。PrintMusicの〔ファイル〕メニューの〔スキャン入力:SmartScore Lite〕から〔TIFFファイルからのコンバート〕を選択してください。 〔SmartScore Lite 5〕ダイアログボックスが表示されます。〔ファイルの追加〕をクリックしてください。 〔開く〕ダイアログボックスが表示されます。目的のTIFFファイルを選択してください。 選択したファイル名がリストに追加されます。同じ手順で必要なファイルをすべて追加してください。
〔コンバート開始〕をクリックしてください。 〔楽器名の設定〕ダイアログボックスが表示されます。必要に応じて、移調、五線名、MIDIインストゥルメントを設定してください。正しく移調するには、このダイアログボックスで適切に設定することが重要です。楽器名の設定ダイアログボックス の項を参照してください。〔OK〕をクリックします。 選択された画像ファイルをひとつのPrintMusicファイルとして変換します。作成されたファイルに名前をつけて保存してください。
必要に応じて通常のファイルと同様に編集を施してください。 SmartScoreは同じ音程の音符にかかっている曲線をタイとして認識しようとしますが、往々にしてその判断が意図していたものとは異なる場合があります。まず誤って配置されたスラーを〔変形図形〕ツールで削除 〔ステップ入力〕ツール 〔高速ステップ入力〕ツール 必要に応じてそれぞれの五線の調号の設定を確認・変更してください。 移調楽器が含まれる楽譜では調号の設定が意図していたものとは異なる場合があります。
