音域チェックプラグイン

【このダイアログボックスを表示するには】

〔プラグイン〕メニューの〔作曲・編曲関連〕から〔音域チェック〕を選択します。音域チェックを特定の範囲に対して実行したい場合は、このプラグインを使用する前に、〔選択〕ツールを使用して範囲を選択します。

【機能について】

このプラグインを使用すると、選択した五線が指定した楽器または声部の音域内に収まっているかをチェックすることができます。チェックの対象は、現在選択されている範囲あるいは範囲を指定しない場合は楽譜全体になります(五線名の属性をもとに楽器を識別します)。いずれの場合も、五線ごとに楽譜全体(あるいは選択範囲)の音を比較してそれらの音が各五線に指定した楽器の音域内に収まっているかどうかをチェックします。指定した音域外の音は、それぞれについて変更や削除をおこなったり、またはあえて何も対処せずに放置しておくことができます。

〔音域チェック〕プラグインが認識できる楽器ごとに、〔初級者〕、〔中級者〕、〔上級者〕の3つの音域があらかじめ定義されています。定義済みの音域を変更したい場合は、新たに最高音と最低音として別の値を指定することができます。

〔音域チェック〕プラグインは、チェックの対象となっている五線の正式五線名の属性にもとづいて楽器を示します。正式五線名がない場合は、その五線の省略五線名の属性、続いて正式グループ名と省略グループ名の属性にしたがって楽器を示します。何らかの理由で、提示された楽器が用途に合わない場合は、指定可能な楽器の一覧から他の楽器を選択することができます。

  • 五線名  〔音域チェック〕プラグインは、チェックの対象となっている五線の正式五線名の属性にもとづいて楽器と音域を示します。(正式五線名が設定されていない場合は、その五線の省略五線名の属性、続いて正式グループ名と省略グループ名の属性にもとづいて楽器名を検索します。)提示された楽器がご自分の用途に合わない場合は、一覧から他の楽器を選択することができます。
  • レベル設定  〔レベル設定〕ポップアップ メニューの項目を使用して、指定した楽器についてあらかじめ定義された3つの音域からいずれかを選択することができます。
  • 最高音・最低音  〔最高音〕と〔最低音〕のテキストボックスの値を直接編集して、楽器の音域を変更することもできます。テキストボックス横の矢印をクリックして半音ずつ値を変えたり、〔実際に弾く〕ボタンをクリックしてMIDIキーボードから音程を指定することもできます。
  • 実音で表示  現在指定している五線が移調楽器の五線の場合、〔ピッチ変更〕の下の〔実音で表示〕チェックボックスが選択可能なので、これを使って、テキストボックス内の音名を実音で表示するか移調して表示するかを切り替えることができます。
  • 五線をスキップ  現在選択している五線をスキップして、引き続き〔音域チェック〕プラグインで次の五線を処理する場合は、〔五線をスキップ〕ボタンをクリックします。
  • チェック・キャンセル  〔キャンセル〕をクリックすると、音域チェックを中止します。〔チェック〕をクリックすると、現在の五線の音符を指定した音域と比較してチェックします。

  • 指定音域を超えています:  指定した音域より高いあるいは低い音が検出されると、Finaleは問題の音符の箇所まで小節と五線をスクロールし、ピッチを変更できるダイアログボックスを表示します。(この例では、フルートの初級者音域が選択され、中央のCより下のBナチュラルが音域外として検出されました。上級者の音域であれば、Bナチュラルは音域内に含まれます。)
  • ピッチ変更  域外の音の代わりに楽譜上に書き込む代替音として、指定された音域内のピッチが提示されます。〔ピッチ変更〕テキストボックスに別のピッチを直接入力してもかまいません。テキストボックス横の矢印をクリックして半音ずつ値を変えることもできます。
  • 実音で表示  現在指定している五線が移調楽器の五線の場合、〔ピッチ変更〕の下の〔実音で表示〕チェックボックスが選択可能なので、これを使って、テキストボックス内の音名を実音で表示するか移調して表示するかを切り替えることができます。
  • 音符変更・音符消去  〔音符変更〕をクリックすると、その音は指定した音程に変更されます。〔音符消去〕をクリックすると、その音は削除されます。多くの場合は単音なので、音符を削除すると休符に置き換えられます。和音の場合は単にその音が削除されるだけです。
  • 次へ  〔次へ〕をクリックすると音域外の音符は変更されず、その五線のチェックが継続され、次の音に進みます。プラグインは、現在の五線の最後まで音域外の音を検索します。現在の五線の検索が終わっても〔音域チェック〕ダイアログボックスは開いたままなので、他の五線に対して音域チェックを引き続きおこなうことができます。
  • 中止  〔中止〕ボタンをクリックすると、音域チェックがただちに中止されます。

注:

  • 〔音域チェック〕ダイアログボックスでは、〔環境設計〕ダイアログの〔音名の表記方法〕セクションで指定した表記法がつねに使用されます。
  • 〔音域チェック〕ダイアログボックスは、正式五線名が多少違っても、いくつかの簡単な方法で必要な楽器名を推測します。たいていの複数形や楽器名の前後に付いている数字は(例えば“ViolinI”はバイオリン、“2ndFlute”はフルートとして)正しく認識されます。〔音域チェック〕ダイアログボックスが該当する楽器を検索できない場合は、必要な楽器を一覧から選択してください。
  • 〔音域チェック〕ダイアログボックスに一覧表示される楽器は非常に種類が多いので、たいていの楽器はカバーされていますが、もし指定したい楽器が一覧にない場合は、音域が似ている楽器を指定して下さい。どのような楽器を選んだ場合でも、後から自由に音域設定を変更することができます。

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