フェルマータ
フェルマータ記(延音記号、延長記号)(や)はアーティキュレーション記号として扱います。セットアップ・ウィザード、デフォルトの新規ファイル、またはテンプレートからの新規ファイルを選択して作成した新規ファイルには、アーティキュレーションとしてのフェルマータが自動的に含まれています。
- アーティキュレーション・ツールを選択します。
- フェルマータの割り付け先の音符または休符をクリックします。〔アーティキュレーション選択〕ダイアログボックスが表示されます。
- フェルマータ記号を選択して〔選択〕をクリックします。フェルマータの割り付けが完了します。
空の小節にフェルマータを割り付ける方法は、下記の「空の小節(全休符)にフェルマータを割り付けるには」をご参照ください。
ヒント: 別の方法として、〔アーティキュレーション〕ツールを選択し、コンピュータキーボードのFキーを押しながら音符または休符をクリックしても、同じようにフェルマータが追加されます(アーティキュレーションのマクロキーを参照)。
- アーティキュレーション・ツールを選択します。
- ハンドルをドラッグするとフェルマータが移動します。位置を微調整するには、ハンドルを選択してキーボードの矢印キーを押します。フェルマータを削除するには、ハンドルを選択してDeleteを押します。
- 選択ツールを選択して、空の小節を選択します。
- 〔プラグイン〕メニューの〔音符関連〕から〔実際の全休符に変更〕を選択します。
デフォルトの全休符から実際の全休符に変わりますが、小節の外観は変わりません。
- アーティキュレーション・ツールを選択します。
- 空の小節の中央にある休符をクリックします。〔アーティキュレーション選択〕ダイアログボックスが表示されます。
- フェルマータ記号を選択して〔選択〕をクリックします。全休符にフェルマータが追加されます。
小節線の上部にフェルマータを配置する方法は数通りあります。アーティキュレーションは音符に割り付ける必要があるので、多くの場合、定義済みのフェルマータアーティキュレーションを使う代わりに発想記号を新規作成するのが望ましい方法です。
下記の方法はフェルマータを表示するだけで、プレイバック効果は定義しません。
- 発想記号ツールを選択します。フェルマータの割り付け先小節線の左側小節をダブルクリックします。〔発想記号の選択〕ダイアログボックスが表示されます。
- カテゴリのリストから〔その他〕を選択して、〔その他の発想記号の作成〕をクリックします。
- フォントをMaestroの24ポイントに設定します。
- 〔文字〕フィールドにUとタイプします。
- 〔配置〕タブを選択します。
- 〔位置合わせ〕を〔中央揃え〕、〔水平位置の基準点〕を〔右小節線〕、〔垂直位置の基準点〕を〔五線の第5線〕、〔垂直位置の微調整〕を12eに設定します。
この設定により、小節線から垂直方向に12 EVPUEVPU(ENIGMA Virtual Page Units)とは、楽譜のサイズやスペーシングを計算するのに便利なFinaleの計測単位です。1インチが288 EVPU、1スペースが24 EVPUに相当します。Finaleでは、インチ、センチメートル、ポイント、スペースなど、様々な計測単位に変換しながら作業することができます。離れた位置にフェルマータが中央揃えで配置されます。上記の設定方法は、標準の1本の小節線にフェルマータを配置することを想定しています。複縦線のような線幅の大きい小節線スタイルの場合は、上記ステップの完了後、必要に応じて水平位置を調整してください。
- 〔OK〕をクリックします。
- 〔配置〕をクリックすると、選択した五線にフェルマータが配置されます。〔配置〕の隣の矢印ボタンをクリックすれば、割り付け先としてすべての五線や五線別に割り付けを選択できます。