大型字体で印刷した楽譜

Finaleのインストール先フォルダにModified Stave Notation用テンプレートが保存されています。定義済みMSN設定を有する新規ファイルを作成する方法を以下に示します。上記の通り、この設定は出発点に過ぎません。各使用者のニーズに応じて調整してください。

1. 〔ファイル〕メニューの〔新規作成〕から〔 テンプレートからの新規ファイル〕を選択します。
2. 「General Templates」フォルダにある「Modified Stave Notation (Maestro)」を選択して、
3. 〔開く〕をクリックします。
4. セットアップ・ウィザードを完成させてから音符を入力します。
5. 記譜設定を微調整し、楽譜要素の入力が完成した時点で再度、最終レイアウトを決定します。

   個々の設定の推奨事項は、下記の「Modified Stave Notationガイドラインに従って個別に変更するには」をご参照ください。

FinaleScriptプラグインに用意された「Apply MSN」（MSN適用）スクリプトを使って、MSN設定を別のファイルに適用することができます。

1. Modified Stave Notation設定の適用先となるファイルを開きます。
2. Modified Stave Notation (Maestro)テンプレート、またはMSN設定を含むファイルを開きます。
3. 〔プラグイン〕メニューの〔FinaleScript〕から〔FinaleScriptパレット〕を選択します。FinaleScriptパレットが表示されます。
4. スクリプトリストの〔インポート〕>〔Apply MSN〕をダブルクリックします。
5. 〔スクリプトの実行〕をクリックします。

   目的の設定が含まれているファイル（ステップ2で開いたファイル）がアクティブファイルとなっていることが重要です。アクティブファイルを確認するには、〔ウィンドウ〕メニューを選択してください。チェックマークの付いているのがアクティブファイルです。

ヒント: 複数のファイルに一度にModified Stave Notationを適用するには、FinaleScriptの一括処理機能をお使いください。方法は簡単です。「ハウススタイルを読み込み」スクリプトを複製して、必要なスクリプト変更を加えるだけです。

基本的に、個々の五線のサイズにもとづいて独自のMSNフォーマット/レイアウトを決定します。大部分の個別設定は、〔ファイル別オプション〕ダイアログボックス、〔変形図形オプション〕ダイアログボックス、〔発想記号カテゴリの設計〕ダイアログボックス、およびページ・レイアウト・ツールを使っておこないます。多くの場合、Finaleが基準とする記譜法として設定されている値を増加させることになります。その他の検討事項：

• 演奏者が一度に見ることのできる楽譜範囲。
• 用紙サイズ、向き（縦、横）、マージン、綴じ代。
• 読みやすさを損なわずにコントラストを高める用紙カラー。Finaleの表示カラーを印刷するかどうか。
• 最も読みやすい文字フォント。
• 各種記号をどこに配置すれば一貫性を保てるか。楽譜冒頭の注記に適用すべき、この規則の例外。
• 演奏する上で都合の良い場所に譜めくりがあるか。
• 休符の多いパートの場合、ガイド音符を追加するべきか。
• 小節線や文字反復記号を追加するとページ数が減るか、逆に譜めくりの回数が増えるか。
• 小節番号を表示する頻度。