PostScriptファイル作成ダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

〔ファイル〕メニューから〔PostScriptファイル作成〕を選択します。

【機能について】

PostScript(ポストスクリプト)プリンタをご使用の場合、〔ファイル〕メニューから〔印刷〕を選択すると、Finaleの側では2段階の作業をおこないます。まずPostScriptファイル(サイズ、配置などページ上のすべての印刷情報がコード化され記述されたファイル)を作成し、そのコードをPostScriptプリンタへダウンロードして印刷イメージに変換します。

この2段階の作業は、通常の印刷ではFinaleが勝手におこなってくれますが、あえてそれを別々におこないたい場合は、この〔PostScriptファイル作成〕コマンドを使うことにより、プリンタへファイルデータを送信せずに PostScriptファイルを作成することができます。その場合PostScriptファイルとして、ファイル名を付けてハードディスクに保存します。カラーの取り扱いはそれぞれのプリンタによって異なりますので、PostScriptファイル作成の前に〔環境設定-カラー表示〕ダイアログボックス〔カラー使用〕のチェックを外しておくことをお薦めします。

このようにして作成されたPostScriptファイルを印刷する場合は、プリンタへファイルデータを送るためのダウンロード・ソフトが別途必要になります。

PostScriptファイルを作成するメリットとしては、第1に、このような手順で印刷することで、〔ファイル〕メニューの〔印刷〕コマンドを使ったときに印刷にかかる時間を短縮できます。第2の利点は、他の場所で印刷するときに PostScriptファイルをディスクなどにコピーして持って行くだけで、Finaleプログラム本体をわざわざ持って行かなくても印刷できることです。さらに、〔PostScriptファイル作成〕コマンドを使うと、フリーサイズ(A1のような大きなサイズでも制限なく作成できます)の楽譜の印刷が可能になります。

  • ページ範囲:すべて・__から__まで 〔すべて〕をクリックすると、そのスコア譜(またはパート譜)の全ページのデータを含むPostScriptファイルが作成されます。ページ範囲を限定したい場合は、〔__から__まで〕のテキストボックスにページ番号を入力します。指定範囲は入力したページ番号を含みますので、例えば「1から3まで」とすると合計3ページ分のページ範囲がPostScriptファイル作成の範囲になります。(「1から1まで」とすると、1ページ目のみを指定したことになります。)
  • 印刷方向:縦長・横長 どちらかのオプションを選択して、ページの印刷方向が縦長か横長かを指定します。同様にページを〔分割印刷〕する場合も、あとで分割部分を貼り合わせることを考慮して用紙の向きを指定します。
  • ページサイズ:USレター・USリーガル・タブロイド・A4・A5 〔ページサイズ〕ポップアップ メニューからページサイズを選択します。〔縦〕と〔横〕の数値が現在の計測単位で表示されます。Finaleのファイルに設定されている楽譜のサイズと、ここで指定した用紙のサイズは完全に独立した設定になりますのでご注意ください(楽譜イメージのサイズは〔ページ・レイアウト〕ツールで設定します)。
  • 用紙方向:横・縦 これらのテキストボックスには、印刷する楽譜のイメージが用紙の中でどれくらいの領域を占めるかを指定します。用紙のサイズを選ぶと、Finaleはその用紙を最大限使って印刷できるよう、テキストボックスに自動的に数値を入力します。各ページの印刷スペースを少なくして余白を大きくとりたいときは、テキストボックスにFinaleが自動入力した数値よりも小さい数値を入力してください。入力する数値の単位は、Finale > 計測単位で指定します。
  • 用紙の中央に印刷 楽譜の印刷イメージを用紙中央に印刷したいときは、このチェックボックスを選択します。また、用紙を何枚か貼り合わせて1枚の大きな楽譜を作成するときも、このオプションを選ぶと分割印刷された楽譜が最終的に貼り合わせた時点でページ中央になるよう印刷できます。このオプションが選択されていないと、楽譜の印刷イメージは用紙の左上部に配置されます。
  • 分割印刷 印刷されるイメージが標準的な用紙サイズよりも大きい場合でも、通常Finaleは1枚の用紙に印刷しようとするため、結果的にイメージの右側と下の部分が切れて印刷されてしまいます。しかし、このオプションを選択すると、後で貼り合わせて1枚の大きな楽譜となるように、何枚かの用紙に楽譜を部分的に印刷していきます。
  • すべてのフォントを含める このオプションを選択すると、ファイル上で使用されているフォントが、作成されるPostScriptファイルに含められます。
  • 手差し印刷 PostScriptプリンタの用紙を手差しで供給する場合は、このオプションを選択してください。
  • PostScript情報を追加 このオプションを選択すると、〔PostScript追加情報〕ダイアログボックスが表示され、作成するPostScriptファイルに、印刷されない「ヘッダ」として日付やタイトルなどを入力することができます。これらの情報は、ワープロソフトなどでこのPostScriptファイルを開くと見ることができます。(詳しくはPostScript追加情報ダイアログボックスをご参照ください。)
  • 作成 〔作成〕をクリックすると、PostScriptファイルの設定内容が確定されます。続いてPostScriptファイル(またはEPSファイル)の名前を尋ねるダイアログボックスが表示され、ファイルがディスク上に作成されます。
  • キャンセル 〔キャンセル〕をクリックするとPostScriptファイルを作成せずにダイアログボックスを閉じます。

関連トピック:

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