クォンタイズ詳細設定ダイアログボックス

【このダイアログボックスを表示するには】

クォンタイズに関連するいくつかのダイアログボックスに〔クォンタイズ設定〕ボタンがあります。このボタンをクリックして〔クォンタイズ設定〕ダイアログボックスを開き、〔詳細設定〕をクリックします。

メニューからダイアログボックスを開くには

〔MIDI/Audio〕メニューから〔クォンタイズ設定〕を選択します。〔詳細設定〕ボタンをクリックします。

【機能について】

〔クォンタイズ詳細設定〕ダイアログボックスでは、さらに詳細なMIDI入力時のオプションを設定することができます。

  • キーベロシティを保持・音価を保持 これらのオプションは、Finaleにレコーディング時の演奏者の“フィーリング”を覚えさせ、その情報をプレイバック用に保存させます。これらのオプションを選択しなかった場合、ファイルに採譜された楽曲をプレイバックすると、リズムは正確ですが退屈な“楽譜に書かれたままの”演奏になります。

    キー・ベロシティは、それぞれの鍵盤がどのくらい強く弾かれたかを記録したMIDI情報です。つまり、プレイバック時の音の強弱に関する情報です。音価は、音の演奏が開始される地点と終了する地点の時間情報です。スイング、突っ込み気味の演奏、アルペジオ記号などの、ビートからの少しのリズム上のずれ、つまり音楽的な“フィーリング”となる要素です。これら両方のオプションを選択した場合、楽譜のプレイバックは、実際の演奏に非常に近くなるはずです(ただし、ファイルサイズは多少大きくなります)。

    〔強弱記号の自動作成〕プラグインを使用することによって、キー・ベロシティから楽譜上に強弱記号を自動的に付けることができます。

  • ボイス2を判別する Finaleはシーケンスを1段につき2つまでの声部に採譜し、片方の音を上向きの符尾で、もう片方を下向きの符尾で表します(ボイスFinaleの持つ4つのレイヤーにはそれぞれ2つのボイスを持たせることができ、合計で8声部までを表現することができます。ボイス2を作成するには、基準となるボイス1に何らかの音符が入力されている必要があります。1/ボイス2の仕組みを使用して2声部を編集することができます)。

    内声を必要とする箇所が存在していても、このオプションが選択されていない場合は2つの声部に分けて表記されることはありませんこれは、意図しないところに余分なボイスを作成してしまう(例えば、レガートのメロディを弾いたつもりなのに2つの声部に分けて採譜された、など)のを妨ぐためです。採譜においてこのオプションの設定は、譜面をきれいに保つのに大変効果的です。〔MIDI/Audio〕メニューの〔採譜の再実行〕オプションを使用すると、ボイス1とボイス2を希望する設定で配置し直すことができます。

  • 単純拍子で付点休符を使用・複合拍子で付点休符を使用 通常、Finaleは付点休符を使わずに、すべての休符を省略せずに表記します。このオプションを選すると、MIDIファイル他のプログラムでも解釈できる標準化されたフォーマットで作成されたファイルです。このため、同じファイルを複数の異なるプログラムで使用することができます。例えば、任意のシーケンサープログラムで作成された楽曲をMIDIファイルとして保存し、Finaleで開いて楽譜にすることができます。のコピーや読み込み時や、リアルタイム入力でのレコーディングを採譜する際に付点休符を使用することができます。

    〔単純拍子で付点休符を使用〕オプションを選択すると、2/4、4/4、2/2拍子など、単純拍子が使われている楽譜上のすべての部分に、この設定が適用されます。〔複合拍子で付点休符を使用〕オプションを選択すると、6/8、9/8、5/8拍子など、混合拍子が使われている楽譜上のすべての部分に、この設定が適用されます。その場合、1.5拍分の休符は4分休符と8分休符ではなく付点4分休符として表示します。

    楽譜のコピーとペーストをおこなう際、小節線の引き直しを実行することで、目的の範囲に設定が適用されます(小節線の区切り直しをご参照ください)。例えば、〔複合拍子で付点休符を使用〕オプションを選択している時、4分休符または8分休符のコピーペーストを実行すると、それらは付点4分休符として統合されます。

  • シンコペーションはタイを使用しない このオプションで、〔リアルタイム入力〕ツールでのシンコペーションの採譜方法を設定できます。Finaleは、拍子記号の設定と、このオプションのオン/オフによってシンコペーションをどのように採譜するかを決定します。このオプションは採譜前に選択しておいてください。
  • _EDUEDU(ENIGMA Durational Units)とは、音符と休符の音価を表すFinaleの高解像度単位です。4分音符1つが1024 EDUに相当します。より短い音価の音符を取り除く 極端に短い音符を装飾音符に変換させる前に、それらをそのまま採譜しないようにすることも可能です。すべての音符を、記録された音データと完全に同じ様に採譜する場合、この値を0に変更してください。この機能はFinaleによる他のクォンタイズ作業がおこなわれる前に実行されます。
  • 装飾音符を使用 このオプションが選択されると、ファイル中のクォンタイズの値よりも短い音は、すべて装飾音符として表示されます。
  • 装飾音符を取り除く このオプションが選択されると、ファイル中のクォンタイズの値よりも短い音は、すべて装飾音符として表示されます。
  • 実際の音符に変換する このオプションが選択されると、Finaleはクォンタイズ値として設定された音の長さよりも短い音の長さを自動的に調整して、クォンタイズ値よりも長い音符として採譜します。
  • なるべく休符を使用しない このチェックボックスをオンにすると、短い音価の休符をなるべく使用しないで楽譜が表記されます。この機能を適用すると、例えば2分音符を弾こうとして少し短くなってしまった場合でも、16分休符などが表示されることはありません(休符が1拍目にある場合を除く)。また、このチェックがオンになっていても16分音符の入力自体は問題なくおこなえます。
  • 認識レベル このオプションを有効にするには、チェックボックスをクリックします。テキストボックスに入力された数字が、Finaleが使用する最適なクォンタイズ・レベルになります。Finaleは、基本的に演奏された音符を次の音符まで鍵盤が押されたかのように引き延ばして、結果的に、大きめのクォンタイズ・レベルを適用しようとしますが、ここで値を指定することにより、そのようにして採譜する最小の音価を指定します。

    〔認識レベル〕はEDU(4分音符が1024 EDUに相当します)によって計算されます。値を変更するには、新しい数字をテキストボックスに入力するかポップアップ メニューから音価を選択してください。

    通常は、デフォルト値(16分音符)のままであまり問題はありません。しかし、リアルタイム入力を使用して小さな連符(5連符など)を採譜する場合に、なかなか思い通りに採譜されないときや、装飾音符がたくさん登場するフレーズを録音しているとき、より小さな音価を選択した上で再び採譜してみてください。

  • OK・キャンセル 〔OK〕をクリックすると、クォンタイズ設定が保存されて楽譜に戻ります。〔キャンセル〕をクリックすると、変更を加えずにダイアログボックスを閉じます。

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