和声分析

〔発想記号〕ツールを使って和声分析を入力することもできます。例えば、Finale Numericsフォントを選択して発想記号を定義し、マクロ機能を使って音符に割り当てる操作などができます。「発想記号を作成するには」と「発想記号のマクロ機能を設定するには」をご参照ください。

1. 歌詞ツールを選択します。
2. 〔歌詞〕メニューから〔自動歌詞番号〕を選択し、〔バース〕、〔コーラス〕、〔セクション〕にチェックが付いていないことを確認します。
3. 〔歌詞〕メニューから〔歌詞オプション〕を選択します。〔ファイル別オプション－歌詞〕ダイアログボックスが表示されます。
4. 〔自動ハイフンを使用〕のチェックを外します。

5. 〔音引き線の設定〕をクリックします。〔音引き線〕ダイアログボックスが表示されます。
6. 〔自動音引き線を使用〕のチェックを外します。〔OK〕をクリックします。
7. 〔書類〕>〔ファイル別オプション〕を選択し、ダイアログボックス内の〔フォント〕を選択します。〔ファイル別オプション－フォント〕ダイアログボックスが表示されます。
8. 〔歌詞：バース〕を選択して〔フォント指定〕をクリックします。〔フォント〕ダイアログボックスが表示されます。

9. 〔Finale Numerics〕を選択して〔OK〕をクリックします。
10. 〔OK〕をクリックして〔ファイル別オプション－フォント〕ダイアログボックスを閉じます。
11. 〔歌詞〕メニューの〔楽譜へ直接タイプ〕を選択します。
12. 数字を割り付けるレイヤーを選択します（〔表示〕メニューの〔レイヤーの選択〕から目的のレイヤーを選択するか、画面左下のレイヤー選択ポップアップメニューから選択します）。
13. 和声分析の割り付け先の先頭の音符をクリックします。五線の下に点滅カーソルが現れます。下の表を参照して非ゼロ幅キャラクタある一定の幅を占めるフォント文字。各種Finaleキャラクターセットのうち、大部分のキャラクタは非ゼロ幅キャラクタです。を入力します。基本の数字には、直観的に分かりやすい記号を使用できます。例えば、ローマ数字にv, i, V, Iなどを使用します。

非ゼロ幅キャラクタ

キーストローク	キャラクタ	説明	キーストローク	キャラクタ	説明
Shift＋a		A	a		a
Shift＋b		B	b		b
Shift＋c		C	c		c
Shift＋d		D	d		d
Shift＋e		E	e		e
Shift＋f		F	f		f
Shift＋g		G	g		g
Shift＋h		H	h		h
Shift＋i		ローマ数字I	i		ローマ数字i
Shift＋v		ローマ数字V	v		ローマ数字v
Shift＋n		ナポリ六度（N6） neighbor six-four (N6 4)	o		"or"のrまたは"of"のfと共に使用
Shift＋p		Passing six-four (P6 4)	r		Fr+6でFと共に使用 Ger+6でGeと共に使用
t		It＋6でIと共に使用	`		特殊文字
Option＋Shift+1		1（大）	Option＋Shift+6		6（大）
Option＋Shift+2		2（大）	Option＋Shift+7		7（大）
Option＋Shift+3		3（大）	Option＋Shift+8		8（大）
Option＋Shift＋4		4（大）	Option＋Shift+9		9（大）
Option＋Shift＋5		5（大）	Option＋Shift+0		0（大）
Option＋Shift＋j		ダブルシャープ（大）	Shift＋;		コロン
Shift＋.（ピリオド）		シャープ（大）	.		ピリオド
n		ナチュラル（大）	Shift＋=		オーグメント（大）
Shift＋,		フラット（大）	=		マイナー（大）
Option＋Shift＋I		ダブルフラット（大）	Shift＋/		クエスチョンマーク
/		スラッシュ、/、二次的機能

14. 和声分析では、ルートの右上に数字を縦に並べて音程差／転回形を表すことがよくあります。下の表を参照してゼロ幅キャラクタ通奏低音と和声分析の転回形を作成するために縦に並べることのできるフォント文字。を入力してください。下のリストは上、中央、下の3つの位置を示しています。キャラクタの一覧Finale Numericsフォントをご参照ください。

ゼロ幅キャラクタ

キーストローク	キャラクタ	キーストローク	キャラクタ
Shift+1 1 Option＋1		Option＋e, Shift＋e Option＋e, e Option＋e, o
Shift+2 2 Option+2		Option＋n, Shift＋n Option＋`, e Option＋`, o
Shift+3 3 Option+3		Option＋u, Shift＋o Option＋i, e Option＋i, o
Shift＋4 4 Option+4		Option＋u, Shift＋u Option＋u, e Option＋u, o
Shift+5 5 Option＋5		Option＋e, a Option＋e, i Option＋n, o
Shift+6 6 Option+6		Option＋`, a Option＋`, i Option＋e, u
Shift+7 7 Option+7		Option＋i, a Option＋i, i Option＋`, u
Shift+8 8 Option+8		Option＋u, a Option＋u, i Option＋i, u
Shift+9 9 Option+9		Option＋n, a Option＋n, n Option＋u, u
Shift+0 0 Option+0		Option＋Shift＋q
Shift＋w w Option＋w		Shift＋q q Option＋q
Shift＋x x Option＋x		Shift＋s s Option＋s
Shift＋y y Option＋y		Option＋a, Option＋Shift＋a Option＋b, Option＋Shift＋b Option＋c, Option＋Shift＋c
Shift＋z z Option＋z		Option＋d, Option＋Shift＋d Option＋f, Option＋Shift＋f Option＋g, Option＋Shift＋g
Shift＋u u Option＋u		Option＋h , Option＋Shift＋h
Shift＋I l Option＋I		Option＋o , Option＋Shift＋o
Shift＋m m Option＋m		Option＋r , Option＋Shift＋r
Shift＋j j Option＋j		Option＋p , Option＋Shift＋p
Shift＋k k Option＋k		Option＋t , Option＋e, Shift＋i
Shift＋' '		Option＋v , Option＋Shift＋v

第1転回形はShift＋6を入力します（Shift＋6はゼロ幅キャラクタの1つで、ローマ数字の右上に表示されるように作られています）。6の真下に数字を追加するには、その数字を入力します（例：の場合は、i, Shift＋6, 4と入力します）。数字の右隣にキャラクタを追加するには、`（グレイブアクセント）を入力してから、対応するキャラクタを入力します（例：にする場合はShift＋6, `（グレイブアクセント）, Shift＋yの順に入力します）。他の一般的な転回形の例を次表に示します。

キーストローク	キャラクタ	キーストローク	キャラクタ
Shift＋i, Shift＋v, Shift＋6, 5, Option＋4		Option＋Shift＋' , Option＋Shift＋1
SHIFT＋v, SHIFT＋8, 6, ` (グレイブアクセント), SHIFT＋q, q, ` (グレイブアクセント), SHIFT＋7, 5		Shift＋v, Shift＋7, x, ` (グレイブアクセント), Option＋Shift＋q, ` (グレイブアクセント), Option＋Shift＋q, ` (グレイブアクセント), Shift＋6, 5
Shift＋4, 2, ` (グレイブアクセント), Shift＋l		Shift＋v, Shift＋6, Shift＋s, 5, Option＋4
Shift＋6, 5, Option＋2, ` (グレイブアクセント), Shift＋y, y		Shift＋v、Shift＋7, x
Option＋`, a または Shift＋/, Shift＋6		Option＋a, Option＋b, Option＋c, `, Shift＋6, 4, Option＋3, `, Option＋Shift＋a, Option＋Shift＋b, Option＋Shift＋c

15. 次の音符/休符に移動するには、スペースキーを押します。

1. 歌詞ツールを選択します。
2. 〔歌詞〕> 〔自動歌詞番号〕を選択します。〔バース〕、〔コーラス〕、〔セクション〕のうちのいずれかのチェックを外します。
3. 〔歌詞〕メニューから〔編集する歌詞を選択〕を選択します。〔編集する歌詞を選択〕ダイアログボックスが表示されます。
4. 〔グループ〕から、ステップ2で選択した自動歌詞番号が不要なものを選択します。数字を入力することにより、歌詞が含まれていないバース、コーラス、またはセクションを選択して、〔OK〕をクリックします。

   例えば、バース1とバース2に自動歌詞番号が設定され、セクションには自動歌詞番号が設定されていない場合、〔セクション〕を選択して、〔歌詞セット番号〕に「3」と入力します。これにより、歌詞の真下に和声分析を表記できるようになります。または、任意の数字を入力してから、必要に応じて画面左端の三角形を動かして横位置を調整します。

5. 数字を割り付けるレイヤーを選択します。（〔表示〕メニューの〔レイヤーの選択〕から目的のレイヤーを選択するか、画面左下のレイヤー選択ポップアップメニューから選択します）。
6. 〔歌詞〕メニューの〔楽譜へ直接タイプ〕を選択します。
7. 和声分析の割り付け先の先頭の音符をクリックします。五線の下に点滅カーソルが現れます。
8. 〔文字〕メニューから〔フォント〕 > 〔Finale Numerics〕を選択します。
9. 上の表を参照して非ゼロ幅キャラクタある一定の幅を占めるフォント文字。各種Finaleキャラクターセットのうち、大部分のキャラクタは非ゼロ幅キャラクタです。を入力します。基本の数字には、直観的に分かりやすい記号を使用できます。例えば、ローマ数字にv, i, V, Iなどを使用します。
10. 和声分析では、ルートの右上に数字を縦に並べて音程差／転回形を表すことがよくあります。上の表を参照してゼロ幅キャラクタ通奏低音と和声分析の転回形を作成するために縦に並べることのできるフォント文字。を入力してください。下のリストは上、中央、下の3つの位置を示しています。キャラクタの一覧Finale Numericsフォントをご参照ください。

また、和声分析の記号を入力する途中で、自動音引き線歌詞の1つのシラブルが複数の音符にわたって持続する場合に表示される赤色の下線を、Finaleでは「音引き線」といいます。歌詞の追加やページレイアウトの修正に応じて、五線に沿って音引き線が伸縮します。を個別に削除する必要が生じることがあります。その場合は、〔歌詞〕メニューから〔音引き線の編集〕を選択し、音引き線のハンドル楽譜上で選択可能な項目に表示される、小さな四角形です。ハンドルを使って楽譜要素の選択、編集、調整ができます。をクリックしてDeleteキーを押します。