〔コード〕メニューの〔手動入力〕を選択しているときは、以下の方法でコードを入力できます。
コードネームを楽譜に直接書き込むには、割り付け先の拍をクリックしてください。上方に点滅カーソルが現れます。コードのルート音と、（適宜）サフィックスとベース音を入力します。スペースキーを押すとカーソルが次の拍に移動するので、続けてコードを入力できます。入力したあとは自動的に文字の体裁が修正されます（キーストロークに、コード入力用のキー操作の一覧があります）。
画面上で直接コードを入力（または〔コード定義〕ダイアログボックスで入力）した場合、入力したコードは一定のルールに従って解析されます。コードネームは、ルート音、サフィックス、ベース音などの組み合せで構成されています。これらをすべて入力する必要はありませんが、Finaleはルート音、サフィックス、ベース音の順でコードネームを解析します。
まず、ルート音のスケール上の音程と、必要に応じて変化記号（シャープまたはフラット）を入力します。例えば、個々の拍に「Eb」、「F」、「G#（Shift＋3）」と入力すると、それぞれE
、F、G
というコードが表示されます。ルート音の次にサフィックスを入力します。Finaleはタイプされたサフィックスを解析し、ファイルに設定されているサフィックス一覧を検索して一致するものを探します（サフィックス一覧は〔コード・サフィックスの選択〕ダイアログボックスにあります）。コードの横または下にルートと異なるベース音を表示するには、スラッシュ（/）またはアンダーバー（_）を入力し、ベース音と任意の変化記号（シャープまたはフラット）を入力します。入力した文字列に応じて、自動的にベース音が追加されます。
例えばFmaj7コードを入力するには、単に「Fmaj7」とタイプし、スペースキーを押して入力を確定して次の音符に移動します。ルートと異なるベース音を持つコードも簡単に入力できます。「Cmin7/Bb」とタイプするだけでCmin7/Bのコードが追加されます。小文字の「b」はフラットと認識され、スラッシュ（/）はベース音を指定するものと認識されます（サフィックスの変化記号も同様に処理します）。ルート音の下にベース音を置くには、スラッシュの代わりにアンダーバー（_）を使って「Cm7_Bb」のように入力します。すると、自動的に違いが認識され分数の形で表記されます。
コード入力のヒントは次のとおりです。
9とG9のように、どちらの文字に変化記号が付くか簡単には判断できないことがあります。この場合、「Gb9」とタイプすると、通常はルートに変化記号が付きます（G9と表示されます）。サフィックスの先頭に変化記号を付ける（例えばG9）には、ルートの後にコンマを入力して、変化記号がルートに付くのでないことを明示します（この例では「G,b9」とタイプします）。Tip: 独自のサフィックスを定義するときは、実際に文字を読み上げるのと同じ順番で入力すると、あとでコードをタイプ入力するのが簡単になります。〔コード・サフィックス編集〕ダイアログボックスで定義したときの文字の入力順序と、楽譜に書き込む文字の入力順序が照合されます。何を入力するか（何らかの表記体系に従うか）は関係ありません。
はoキー（小文字のo）、ハーフディミニッシュ記号
は%キー（Shift＋5）で代用できるようになっています。〔コード〕メニューの〔キャラクタ代用〕のチェックを外せば、この代用機能は無効になります。これらの特殊記号は、出荷時に同梱されているコード・ライブラリでのみ使用できます。5)というコードを入力するとします。この場合、「Cm7(5)」と順に入力する代わりに「C:9」と入力するだけで、簡単にCm7(♭5)コードを表示できます。〔コード・サフィックスの選択〕ダイアログボックスでは、「m7(5)」というサフィックスは9番目のスロットに位置しているため、自動的にこのサフィックスが適用されます。よく使うサフィックスの番号を覚えておくと、大幅に作業時間を短縮できます。コードネーム用のショートカットキーと動作の一覧を以下に示します。
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動作 |
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ENTER |
選択したコードへの変更内容を確定します。 |
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Esc |
選択したコードへの変更内容を破棄します。 |
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半角スペース、Shift＋→ |
次の音符に移動します。 |
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Shift＋半角スペース、Shift＋← |
前の音符に移動します。 |
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Tab |
次の小節に移動します。 |
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Shift＋Tab |
前の小節に移動します。 |
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↑ |
同じ拍に配置した複数のコードネームのうちの次のコードネームに移動します。または、新しいコードネームを作成できる状態にします。 |
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↓ |
同じ拍に配置した複数のコードネームのうちの前のコードネームに移動します。 |
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b |
フラット記号（ |
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#（Shift＋3） |
シャープ記号（ |
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ディミニッシュ記号（ |
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#（Shift+5）※ |
ハーフディミニッシュ記号（ |
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/（スラッシュ） |
コードネームの横に指定ベース音を表示します。 |
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_（かなキーの「ろ」、ASCIIキーボードの場合Shift＋ハイフン） |
コードネームの下に指定ベース音を表示します。 |
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| （Shift＋\） |
コードネームの右斜め下に指定ベース音を表示します。 |
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↑ |
コードネーム内の1つ前の文字に戻ります。 |
|
↓ |
コードネーム内の1つ次の文字に進みます。 |
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通常のアルファベットキー（小文字または大文字） |
ルート（A，B，C，D，E，F，G）に対応するピッチと、指定ベース音（a，b，c，d，e，f，g）を表示します。 |
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,（コンマ） |
コードのルートとサフィックスを明示的に分割します。 |
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:#（コロン＋数字） |
〔コード・サフィックスの選択〕ダイアログボックスの特定のスロット番号に割り当てられたコード・サフィックスを表示します。 |
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:0（コロン＋ゼロ） |
〔コード・サフィックスの選択〕ダイアログボックスを開き、リストからサフィックスを選択できるようにします。 |
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:f#（コロン＋f＋数字） |
〔フレットボード選択〕ダイアログボックスで割り当てられているスロット番号に従って、フレットボードを表示します。 |
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※ディミニッシュ記号とハーフディミニッシュ記号は、〔コード〕メニューで〔キャラクタ代用〕が選択されているときのみ表示されます。詳しくはキャラクタ代用をご参照ください。 |
参照：
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Finale User Manual Home
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